おりものが黄緑色になる原因は?黄緑色のおりものを伴う7つの病気とよくある質問【Q&A】を解説
2024.08.30
「最近、おりものが黄緑色になった」「黄緑色のおりものが出る病気って何?」と、お悩みの方はいませんか?
本記事ではおりものが黄緑色になる原因について、黄緑色のおりものを伴う7つの病気と、よくある質問【Q&A】を解説していきます。
目次
おりものとは?
黄緑色のおりものについて解説する前に、まずはおりものについて学んでいきましょう。
おりものに関する基礎知識
おりものとは、医学的には「帯下(たいげ)」と呼ばれるもので、子宮頸部や子宮内膜、膣壁から出る酸性の分泌物のことです。
この分泌物であるおりものが自浄作用によって膣内部の潤いを保ったり、汚れを排出したり、ばい菌が子宮に侵入するのを防いでくれます。
また、おりものは排卵時になるとゼリー状に変化して精子を受け入れやすい状態にするため、スムーズに受精ができるようにしてくれる役目も果たしています。
周期ごとのおりものの変化
おりものは生理周期によっても変化します。
生理周期とは「卵胞期」「排卵期」「黄体期」「生理期」の4つの時期のことで、特におりものの量が増えるのは排卵期の2日~3日間です。
4つの生理周期 | おりものの特徴 |
卵胞期 |
|
排卵期 |
|
黄体期 |
|
生理期 |
|
おりものの量は生理周期に大量分泌される卵胞ホルモンであるエストロゲンの分泌量によって変わります。そして、着床までの流れをスムーズにしてくれる成分が黄体ホルモンであるプロゲステロンです。
また、おりものの量はエストロゲンの分泌が高まる10代は多く、分泌が減少する40代は少なくなるなど、年齢によっても変化していきます。
おりものの量が変化する理由
おりものは、私たち女性の体の健康バロメーターです。
そのため、排卵期や生理前後などホルモンの影響によって色はもちろん量や臭いも変化します。加えて、おりものが排出されてからしばらく放置しておくと色が変わることも考えられるでしょう。
しかし、中には何らかの病気のサインとしておりものの色が通常とは異なる場合もあるため、こまめにおりものをチェックする必要があります。
ファスティングダイエットの種類
ファスティングには以下のような種類があります。
- プチファスティング:1日1~2食をファスティングに置き換え
- 16時間断食:1日のうち8時間だけ好きなものを食べてもOK
- 3日間ファスティング:3日間、3食ファスティング
- 5日以上のファスティング:3日間ファスティングの内容を5日~9日前後継続
比較的簡単に行えるのはプチファスティングです。毎日のエネルギー摂取量が多い方はプチファスティングでも1~2kg前後体重を落とすことができるでしょう。
ファスティングで期待できる効果を実感し始めるのはファスティングを始めて3日目頃で、この頃になると体内では、ケトン体と呼ばれる脂肪合成や、脂肪分解の過程で発生する代謝産物が通常時の100倍に増えます。
それにより、内臓脂肪が燃えるだけでなくケトン体が脳へのエネルギーに変わるため、空腹を感じにくくなります。
正常なおりものの色と臭い
正常なおりものの色は「透明」「白」「乳白色」が一般的で、酸っぱい臭いがします。
要注意なおりものの色と臭い
要注意なおりものの色は「黄緑色」「緑色」「黄色」「赤色」「茶褐色」が挙げられるでしょう。
加えて臭いも「魚が腐ったような臭い」「我慢できない悪臭」「イカのような臭い」など、通常であれば酸っぱいと感じるはずの臭いとは、全く違う場合もあります。
ただし、おりものを長時間放置しておくと白やクリーム色から薄い黄色になったり、生理後の卵胞期前半は子宮内膜内に残った経血が混ざって茶色っぽくなったりすることもあります。
また、臭いも人によって「チーズのような臭い」「ヨーグルトのようなに」と感じ方が違うため、正常なおりものか要注意なおりものかを判断する際は、「臭い」「おりものの色」以外にも「何らかの症状が出ていないか」をあわせてチェックすることが大切です。
おりものが黄緑色になる原因としてよく挙げられる例
次は、おりものが黄緑色になる原因としてよく挙げられる例について解説します。
ストレス
医学的には、ストレスとおりものが黄緑色になることに直接的な関連性はないとされています。
しかし、ストレスで女性ホルモンが乱れることで免疫力が低下し、おりものの色が変わる可能性はあるでしょう。
病気
黄緑色のおりものが出る場合、大半の原因は感染症や子宮の炎症などの病気が考えられます。
特に、性行為を行ってからおりものに変化が起こったという場合は、性感染症が疑われます。
しかし、性感染症以外にも黄緑色のおりものが出る病気は複数あるため、おりもの以外に起こっている何らかの症状とあわせて考え、何が原因なのかを明確にすることが大切です。
黄緑色のおりものを伴う7つの病気
次は、黄緑色のおりものを伴う病気を7つ解説していきます。
①膣トリコモナス症
膣トリコモナス症は、トリコモナスと呼ばれる原虫に感染し、トリコモナスが膣内の環境を変えてしまうことで膣に本来備わっている自浄作用が損なわれ、炎症を起こす性病です。おりものは泡状で悪臭の強い黄緑色のおりものが増え、膣内が熱いと感じる程の激しいかゆみや外陰部が赤くただれてヒリヒリするなどの症状が特徴です。
このトリコモナス症は幅広い年齢層で感染者がおり、その理由として感染経路が性行為以外にも、トリコモナスに感染している人が利用したトイレの便座やお風呂、タオルなど共有スペースでの感染が多いためです。そのため、性行為をしていない方や幼児でも感染する可能性のある病気になります
膣トリコモナス症の特徴
- トリコモナスによって感染
- 泡状で悪臭の強い黄緑色のおりものが出る
- 熱く感じるほどの激しいかゆみ
- 外陰部が赤くただれる
- 幅広い年齢層で感染する
②性器クラミジア感染症
性器クラミジア感染症は「クラミジア・トラコマチス」と呼ばれる病原体によって引き起こされる性感染症です。性行為はもちろん「オーラルセックス」「自慰」などの性交類似行為と呼ばれる行為でも感染します。
性器クラミジア感染症は、感染部位の粘膜との接触や分泌物に触れることで感染するため、出産時に産道感染で胎児にも感染する恐れがあります。
基本的に自覚症状がない方も多いですが、排尿痛や尿道の不快感を感じるケースも多いです。
また女性の場合、性器クラミジア感染症を患うと子宮頸管炎を併発しやすく、黄緑色のおりものや不正出血が起こりやすくなります。その他にも、骨盤内付属器炎(PID)、不妊などを引き起こす可能性もあるため、なるべく早く治療を受けることが大切です。
性器クラミジア感染症の特徴
- クラミジア・トラコマチスによって感染
- 性行為・性交類似行為で感染する
- 排尿痛
- 女性の場合、子宮頸管炎を併発し黄緑色のおりものが増える
- 不妊に繋がる可能性が高い
③萎縮性膣炎
萎縮性膣炎とは、閉経前後に女性ホルモンが低下することによって、膣の壁が乾いてただれる病気です。萎縮性膣炎になると、性交時の刺激で出血しやすくなったり、性交痛が起こります。
その他にも、性交時に潤滑油となっていたエストロゲンが減少することで灼熱感を感じる方や、自浄作用が衰えることで黄緑~黄色の悪臭がするおりものが出ることもあります。
発症のピークは40歳~50歳ですが、発症自体は30歳前後から増え始めるため性感染症の疑いはないけれど性交時に出血したり、膣内で灼熱感を感じたりする方は、この萎縮性膣炎である可能性が考えられるでしょう。
萎縮性膣炎の特徴
- 閉経前後に発症
- 黄緑~黄色のおりものが出る
- 性交時の刺激で出血しやすい
- 膀胱炎になりやすい
- 性交痛
④淋菌感染症
淋菌感染症は「ナイセリア属・グラム陰性双球菌」と呼ばれる病原体によって引き起こされる性感染症です。
淋菌は感染者の粘膜から離れると数時間で感染性を失うだけでなく、日光や乾燥、温度の変化などで簡単に死滅する弱い菌とされています。そのため、性行為や性交類似行為以外で感染することは稀ですが、共有スペースにあるタオルや感染者の手指を介して感染する可能性もあります。
症状としては「おりものが増える」「おりものの色が黄色~緑になる」「下腹部痛」などが挙げられ、性器クラミジア感染症と同様に、産道感染で胎児にも感染する可能性があるため、注意が必要です。
淋菌感染症の特徴
- ナイセリア属・グラム陰性双球菌によって感染
- 黄緑~黄色のおりものが出る
- 性行為や性交類似行為での感染が多い
- 下腹部痛
- 産道感染リスクがある
⑤細菌性膣炎
細菌性膣炎は、性行為がきっかけとなって起こりやすい性病ですが、性行為をしていない方でもストレスや疲れなどによって発症する病気です。また膣の中に細菌が増えることは「細菌性膣症」と言います。
感染経路としては、パートナーに汚い指で膣内の粘膜を触られたり、潤滑油として唾液を使用したりなどが多く挙げられますが、性器の臭いやおりものが気になるからと膣内に指をいれて洗浄するなどの行為を行うと、膣内の環境バランスが乱れて起こることも考えられるでしょう。
また細菌性膣炎でのおりものは灰色でサラサラとしたものが多いですが、大腸菌や淋菌に感染して細菌性膣炎を起こした場合、おりものは黄色~黄緑色になり、外陰部のかゆみや腫れも生じます。
細菌性膣炎の特徴
- 性行為・ストレスや疲れでも発症
- 大腸菌や淋菌に感染している場合、黄緑~黄色のおりものが出る
- 外陰部にかゆみや腫れを感じる
- 膣内避妊具を使用している方は注意
- 過剰な膣の洗浄が原因となって発症することもある
⑥子宮頸管炎
子宮頸管と呼ばれる部位に生じる病気で、大腸菌や淋菌などが感染することで起こります。
特に多い症状は、黄緑色かつ膿状のおりものが出るようになることです。また、生理期間以外の出血や、性交時、排尿時の痛みなども生じます。
子宮頸管炎の原因となる病原体は「大腸菌」「淋菌」などとされていますが、最近だとクラミジアによって感染するリスクも高まっており、そのまま放置すると、慢性化して不妊の原因に繋がることもあるため注意が必要です。
子宮頸管炎の特徴
- 大腸菌や淋菌によって感染
- 黄緑色かつ膿状のおりものが出る
- 生理期間以外に出血が出る
- 最近はクラミジアでの感染リスクも高まっている
- 不妊に繋がる可能性もある
⑦子宮内膜炎
子宮内膜炎は、子宮の内側にある子宮内膜で細菌感染が起こり、粘膜が炎症を起こす病気です。
子宮の入り口から「連鎖球菌」や「大腸菌」などが侵入し、上部まで感染が拡大すると子宮内膜炎になります。
また、子宮内膜炎には、突発的に細菌が入って発症する「急性子宮内膜炎」と持続的に炎症が起こる「慢性子宮内膜炎」があります。
急性子宮内膜炎は、不正出血や黄色~緑色のおりものが出ることが多く、炎症が悪化すると卵巣や卵管まで感染が拡大する恐れがあり、慢性子宮内膜炎は妊娠初期の早期流産の原因の一つとして考えられているため、どちらのケースでもなるべく早く治療を受けることが大切です。
子宮内膜炎の特徴
- 連鎖球菌や大腸菌によって感染
- 急性子宮内膜炎と慢性子宮内膜炎がある
- 急性子宮内膜炎は、黄色~緑色のおりものが出る
- 慢性子宮内膜炎は、妊娠初期の早期流産の原因の一つとして考えられている
- 生理で子宮内膜が新たに作られるたびに炎症を繰り返しやすい
黄緑色のおりものが出たらなるべく早く婦人科を受診しよう
ここまで、黄緑色のおりものを伴う7つの病気を解説しましたが、どれもセルフで治癒させることは難しい症状、病気です。そのため黄緑色のおりものが出たらなるべく早く婦人科を受診しましょう。
自己判断での対処は病状を悪化させる可能性もある
仕事や家事で病院を受診する時間がない方の中には、ドラッグストアの商品で治したいと考える方も多いでしょう。しかし、症状や病気によっては自己判断で対処することで、病状を悪化させる可能性があります。そのため、自己判断はせず婦人科を受診して治癒を目指すことをおすすめします。
受診の目安
次は黄緑色のおりものが出たときの受診目安をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
黄緑色のおりものが1週間以上続いている
黄緑色のおりものが1週間以上続いている場合は、様々な病気の悪化を防ぐためにも早急に病院を受診しましょう。
黄緑色のおりもの以外に気になる症状がある
黄緑色のおりもの以外にも「下腹部痛」「おりものの悪臭」「不正出血」など、気になる症状がある場合は、病気によっては早期に治療を行わなければならない場合もあります。
忙しくても受診は後回しにせず、大切な体のためになるべく早く病院を受診してください。
おりもの以外の自覚症状がない性病もあるので注意
性病にはおりもの以外の自覚症状が現れないものも複数あります。
そのため、黄緑色のおりものが体の不調を教えてくれていると考えて、病院の受診の検討やほかの症状が出ていないかのチェックをしてみてください。
黄緑色のおりものに関するよくある質問【Q&A】
次は黄緑色のおりものに関するよくある質問【Q&A】に解答させていただきます。
妊娠初期に出る黄緑色のおりものは何ですか?
黄緑色のおりものにかゆみなどの症状が伴う場合、膣トリコモナス症の可能性があります。
また無症状の場合でも、胎児へのリスクも考慮して検診時やかかりつけの病院へ相談してみてください。
妊娠後期に出る黄緑色のおりものは何ですか?
妊娠初期と同様、何か症状が伴う場合は膣トリコモナス症の可能性があります。
しかし、妊娠後期は免疫力の低下や、膣洗浄を受けた後などに黄緑色のおりものが出る方が多いため、まずはかかりつけの病院へ相談してみましょう。
黄緑色のおりものはセルフで治すことは可能?
はい。黄緑色のおりものは何らかの病原体に感染していたり、病気を発症していたりする可能性が高いため、セルフで治そうとはせずに婦人科を受診してください。
オーラルセックスでも性感染症になるって本当ですか?
はい。本当です。特にコンドームを装着せずにオーラルセックスを行った場合、粘膜の接触による性感染症が起こりやすくなります。
黄緑色のおりもの以外にも病院受診が必要なおりものの色や臭いはありますか?
病院受診が必要なおりものや色は「緑色」「黄色」「赤色」「茶褐色」です。
臭いも通常の酸っぱい臭いではないと感じたら、一度病院を受診してみましょう。
当院の3つの特徴
次は当院の3つの特徴をご紹介します。
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