ピル服用中に妊娠してしまった!4つの原因とよくある質問を徹底解説
2024.08.30
「ピルを服用していても妊娠するって本当?」「ピルを服用しているだけでは妊娠する確率があるの?」と不安に思っている方はいませんか?
ピルは正しく服用していれば約99.7%の避妊率とされていますが、安心して中出しを行っても良いというわけではありません。正しく服用していない場合は約8%の確率で妊娠するリスクがあります。
本記事では、ピルを服用中に妊娠する4つの原因やよくある質問などを解説します。
目次
ピルとは?
ピルとは、女性の卵巣で作られる「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」を配合した経口避妊薬です。
この2つの作用が含まれたピルを服用することで、排卵を起こさないようにして妊娠を防ぐ効果が期待できます。
また、ピルは避妊以外にも月経に関する症状やニキビ治療、子宮や卵巣に関する病気の発症率を低くする効果も期待できるため、避妊以外の目的で服用する女性も増えています。
ピルの種類と特徴
病院で処方されるピルは「中用量ピル」「低用量ピル」「ミニピル」の3種類です。
ピルによって配合される卵胞ホルモンの量や使用目的は違っており、緊急の避妊や生理予定日のコントロールには中用量ピル、日常的な避妊やPMS(月経前症候群)、ニキビ治療には低用量ピルを処方されることが多いです。
そして、ミニピルは中用量ピルと低用量ピルのどちらも体質的に合わない方に処方されています。
ピルの種類 | 服用目的 | 卵胞ホルモン含有量(1錠あたり) | 黄体ホルモン配合 |
中用量ピル | 緊急的な避妊 生理予定日のコントロール 月経不順の改善 月経困難の改善 月経過多の改善 | 50ng以上 | 有 |
低用量ピル | PMS(月経前症候群)の改善 避妊 ニキビの改善 月経痛の改善 月経不順の改善 月経過多の改善 子宮内膜症の改善 | 50ng以下 | 有 |
ミニピル | 避妊 子宮内膜症の改善 | 0ng | 有 |
ピル服用中に妊娠する4つの原因
原因①:ピルを飲み忘れた
ピルを服用していたのに妊娠した場合、ピルの飲み忘れが考えられます。
ピルは1シートを毎日同じ時間に飲み続けることが大切です。1日飲み忘れてしまった程度ならば、避妊効果が極端に弱まることはありませんが、2日以上飲み忘れてしまうとピルの避妊効果は徐々に弱まっていきます。
このとき、飲み忘れた日からピルを7日間連続で内服するまでに中出しを行ったり、避妊に失敗したりすると、妊娠する確率も高くなります。
また、飲み忘れた日数やタイミングによってアフターピルの服用が必要となる場合もあるため、2日以上飲み忘れてしまった場合は、一度処方を受けた病院へ相談してください。
原因②:休薬期間の前後に性行為をした
基本的に、ピルの休薬期間は排卵が終わった時期に合わせています。
そのため、処方された21錠のピルを毎日服用していれば、休薬期間前後に性行為を行っても妊娠するリスクは低いです。
しかし、3週目の終わりや1週目の始まりに飲み忘れた状態で性行為を行うと、妊娠する確率が高くなります。
原因③:飲み合わせが悪い薬と併用していた
ピルは飲み合わせが悪い薬と併用すると、避妊効果が得られないことがあります。
例えば抗生物質のペニシリンや鎮痛薬に含まれるアセトアミノフェンは、飲み合わせるとピルの効果を減少させてしまいます。
原因④:ピルを服用してから吐き気や下痢が続いている
ピルの飲み始めは、副作用として吐き気や下痢を伴うことがあります。
この症状が続いている状態でピルを服用しても、成分が十分に吸収されず避妊効果が発揮されない可能性があります。
下痢や嘔吐がピルを服用してから2時間以上経過した後に起こっている場合は、翌日の決まった時間に1錠服用すれば大丈夫でしょう。
しかし、どうしても吐き気や嘔吐が止まらない場合は、無理をせず処方を受けたクリニックに相談することをおすすめします。
ピルを服用しているのに妊娠した場合の兆候
休薬期間の出血の有無
ピルは、休薬期間になると子宮内膜が剥がれて落ちて出血する現象が起こりますが、こちらは正常な反応です。
しかし、休薬期間に出血がない場合は妊娠している可能性が考えられるでしょう。
また休薬期間中に出血が起こったとしても、消退出血ではなく、妊娠したサインである着床出血の可能性もあります。
着床出血かどうかは見分けるのが非常に難しいため、何らかの気になる症状がある場合は、病院へ相談しましょう。
生理開始予定日から1週間を過ぎても生理が来ない
この場合、単純に遅れている可能性もありますが、妊娠している可能性もあるため、一度検査薬でチェックしてみることをおすすめします。
妊娠初期に起きるような症状になる
休薬期間中の出血に加えて、妊娠初期症状のようなものがあるときは、妊娠していると考えられるでしょう。以下のような症状が起こった場合、一度検査薬でチェックしてみることをおすすめします。
- おりものの色が変わった・量が増えた
- 37度前後の微熱が続く
- 強い眠気に襲われる
- 胸が張って痛い
- すぐにイライラしてしまう
- 胃のむかつきやげっぷが続く
- 食欲が旺盛になるor食欲がなくなる
- めまいや立ちくらみが増えた
- 生理よりも少量の出血があった
ただし低用量ピルを飲み始めた方には、副作用として上記のような症状が起こる可能性があります。
ピルの避妊効果を正しく発揮する方法
ピルと避妊具を併用する
ピルは正しく使用すれば約99.7%の避妊率があります。
しかし、飲み忘れたり、飲むタイミングがバラついていたりすると、妊娠のリスクは高まるでしょう。そのため、妊娠を避けたい場合は、ピルの服用だけでなく避妊具と併用することが大切です。
飲み忘れたら気づいた時点で対策をする
ピルの飲み忘れに気づいたら、その時点で飲み忘れた分のピルを服用してください。その後は、ピルを7日間連続で正しく服用できるまでは性交渉自体を控えましょう。
もし、この期間で避妊に失敗してしまった場合は、病院へ相談し、性行為から72時間以内にアフターピル(緊急避妊薬)を服用する必要があります。
ピル服用中の妊娠に関するよくある質問【Q&A】
ピル服用中に妊娠が判明しました。胎児への影響は?
妊娠中にピルを服用していても胎児に影響はありませんので安心してください。
しかし、妊娠が判明したらすぐにピルの服用を中止して処方を受けた病院へ相談しましょう。
ピル服用中は中出しをしなければ妊娠する確率は低くなりますか?
はい。ただし、中出しをしなくても男性の性器から出るカウパー液に精子が混ざっている場合もあるため、飲み忘れたことにより妊娠する可能性は少なからずあると考えられるでしょう。
そのため、中出しをしないとしても、性行為のときは避妊具の使用をおすすめします。
休薬期間に生理が来ません。妊娠したかどうかはどうやって調べたら良いですか?
妊娠検査薬を使用するか、または産婦人科を受診してください。
当院の3つの特徴
徹底した準備・アフターケア
当院はご予約から治療までの間、カウンセリングや診察を通じてお客様の悩みに寄り添います。事前準備やアフターケアを徹底的に行うため、お客様に安心していただけるサービスを心がけております。
通院しやすい立地
当院は2024年7月時点で「池袋駅前院」「銀座院」「新宿西口院」「大宮駅前院」の4院を展開中です。いずれも駅からのアクセスが良いため通院しやすく、多くのお客様にご来院いただいています。お仕事帰りやお出かけ中の空き時間にふらっと訪れやすいのが魅力です。
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当院では、従来の「お客様が医師(施術担当者)の待つ診察室へ行く」スタイルではなく、「医師(施術担当者)が、お客様のいらっしゃる個室へ行く」スタイルを採用しています。プライベート空間でじっくりと時間をかけてお客様に向き合うことを心がけており、一人ひとりに合う治療をご提案しています。
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今回は、ピル服用中に妊娠する3つの原因や、よくある質問などを徹底解説しました。
LUNA BEAUTY CLINICはお客様一人ひとりの悩みに寄り添い、ベストな対処法を提案させていただきます。今回の記事も参考になれば幸いです。
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