今すぐできる無排卵月経のセルフチェックリスト!原因や改善方法も解説
2024.08.30
「無排卵かもしれない」「病院に行く前に無排卵月経かどうかチェックしたい」とお考えの方はいませんか?
本記事では、まず無排卵月経について解説し、9つの無排卵月経セルフチェックリストや改善方法、病院を受診する目安などを解説します。
目次
無排卵月経とは?
無排卵月経とは、月経のような出血はあるものの、排卵がされていない状態のことです。
なかなか自分では気づきにくく、月経異常や月経外の出血など他の症状が現れてから病院を受診して無排卵だったという方もいます。
通常は、受精しなかった場合、子宮内膜が経血として排出されて月経になり、そのサイクルが繰り返されていきますが、無排卵月経の場合、排卵期に行われる排卵が何らかの原因によって行われていない状態になっています。
排卵が起こらないままだと、子宮内膜は排出されることなく増殖を続け、最終的に子宮内膜が厚くなりすぎた結果、一部の血管から出血してしまいます。
無排卵月経の原因
原因①:ストレス
私たちがストレスを感じると、脳から「副腎皮質刺激ホルモン」と呼ばれるものが分泌されます。
このホルモンには性腺刺激ホルモンを放出するためのホルモンを抑制するはたらきがあります。この抑制は卵巣への指示を行う脳の視床下部や下垂体などにも及ぶため、無排卵月経になる1つの原因です。
原因②:過度なダイエット
過度なダイエットを行うと、脳の視床下部は妊娠よりも生命維持を優先すべきだと判断します。
これにより、脳の下垂体への刺激が抑制され、エストロゲンやプロゲステロンの分泌が低下し、排卵が起こらなくなってしまうのです。
原因③:喫煙
喫煙は卵巣の老化させることに繋がり、卵巣機能を低下させることがわかっています。
卵巣の老化が進むと、排卵が上手にできなくなることや、受精能力が低下した卵子になるため、無排卵月経はもちろん、閉経を早めて妊娠自体が不可能な状態になってしまうこともあります。
原因④:卵巣の病気
無排卵になる原因として卵巣の病気が隠れている可能性も考えられるでしょう。
例えば「卵巣機能不全」や「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」が代表的で、どちらも無排卵や無月経を引き起こす病気とされています。
原因⑤:視床下部の異常
無排卵の原因には「視床下部性排卵障害」という病気も考えられます。ゴナドトロピン放出ホルモンと呼ばれるホルモンの分泌の乱れや、量の減少によって卵胞の発育が悪くなり、無排卵月経や、月経自体も起こらない無月経症などを引き起こすことがあります。
原因⑥:甲状腺機能の異常
「甲状腺機能亢進症(バセドウ病)」と呼ばれる病気も無排卵の原因と考えられます。
この病気は甲状腺ホルモンが異常に多くつくられることで、新陳代謝が活発になります。
甲状腺機能が過剰になると、排卵までの期間が短くなり、低下すると卵胞がなかなか成長せず、無排卵や無月経が生じやすくなるのです。
原因⑦:薬剤の服用
抗うつ剤や抗不安剤などの薬剤の中には、プロラクチンと呼ばれる排卵抑制作用があるホルモンのを促進するものがあります。
日常的または一時的に上記のような薬剤を服用した経験がある方は、無排卵月経になる可能性があると考えられるでしょう。
無排卵月経を放置するとどうなる?
無排卵月経を放置すると、卵巣の機能が衰えることで不妊に繋がる可能性があります。
その他にも、卵巣の機能低下によって早期閉経や骨粗しょう症、子宮体がんのリスクを高める恐れもあるため、現在は妊娠を望んでいない方でも、放置はせず、婦人科を受診してください。
9つの無排卵月経セルフチェックリスト
自分が無排卵月経かどうか不安な方は、以下のチェックリストを試してみましょう。2~3個でも当てはまるものがあれば、一度婦人科を受診してください。
☑月に2回月経がくる
☑月経周期でおりものに全く変化がない
☑毎月基礎体温が一定である
☑月経周期が短いまたは長い
☑月経ではないときに出血がある
☑月経時の出血量が多いまたは少ない
☑避妊していないのに1年以上妊娠しない
☑妊娠して流産した経験がある
☑最近、更年期に入った
無排卵月経を改善させる方法
改善方法①:生活習慣の改善
ご自身できる無排卵月経の改善方法として、生活習慣の改善が挙げられます。
ストレスの解消や質の良い睡眠、適度な運動など生活習慣を改善することで排卵はもちろん、月経周期を整えることができるでしょう。
改善方法②:体を冷やさない
同じくご自身で行える改善方法として、体を冷やさないよう心がけることも大切です。
体の冷えは、女性ホルモンのバランスが乱れる原因にも繋がります。お風呂で半身浴を行ったり、寒い冬は防寒対策を徹底したりなど、日頃から体の冷え対策を行いましょう。
改善方法③:ホルモン剤治療
病院に行って無排卵月経を改善する方法として、ホルモン剤治療が挙げられます。
こちらは、妊娠を希望しない場合に行われる治療で、ホルモン剤を服用して月経のような出血を起こす治療法です。
周期的にホルモン剤治療によって出血を繰り返すと、自然に排卵や月経が行われることがあります。
そのため、一度の治療で効果が期待できなかったとしても、医師の指示通りにしっかりとホルモン剤を服用してください。
改善方法④:排卵誘発剤の使用
病院では妊娠を希望する場合は排卵誘発剤を使った治療が行われます。
排卵誘発を起こす治療として「クロミフェン療法」「ゴナドトロピン療法」があり、排卵障害が軽度の場合はクロミフェン療法、クロミフェン療法で妊娠しない場合は、ゴナドトロピン療法での治療となります。
また、年齢や排卵障害が重度で上記の療法では改善しないと判断された場合、採卵し、体外受精を行う胚移植をすすめられることもあるでしょう。
改善方法⑤:漢方薬
無排卵月経を改善する方法として、漢方薬を使う方法もあります。
体質や月経の状態によって個人にあった漢方を処方してもらい、服用すると改善する可能性があります。
しかし、ドラッグストアで販売されている漢方薬は、医師から処方される漢方薬と比較して1日の服用量中の成分量が少ない場合があります。そのため、医師の診察によって選ばれる漢方薬の方が治療としては向いているでしょう。
漢方薬での改善方法は上記の方法に加えて行うことで効果が促進される可能性があります。
病院を受診する目安
セルフチェックリストに2~3個該当した
セルフチェックリストが2~3個該当した場合、無排卵月経の可能性があります。無排卵月経以外にも何らかの病気が隠れている可能性もあるため、注意が必要です。
月経が3カ月きていない場合
セルフチェックリストで当てはまる項目が少なかったとしても、月経が3カ月以上きていない場合は、無月経など月経に関する異常が起こっている可能性があります。月経に関する異常は放置しておくと不妊や病気の悪化リスクがあるため、一度婦人科を受診してください。
無排卵月経のセルフチェックに関するよくある質問【Q&A】
無排卵月経でも妊娠はできますか?
そのままの状態で妊娠することは難しいですが、病院での治療によって妊娠する可能性はあります。
無排卵なのに、どうして月経がくるの?
排卵が起こらずに、女性ホルモンのエストロゲンの分泌によって子宮内膜が増殖した結果、子宮内膜が厚くなりすぎて一部の血管から出血するためです。月経に似た出血を起こすため「月経がきた」と勘違いする方が多いです。
無排卵月経の翌月は妊娠しやすいと聞きましたが本当でしょうか?
医学的に見ると、無排卵月経の翌月は妊娠しやすいという明確なデータはありません。
逆に、無排卵月経を放置することで起こるリスクの方が高い傾向があります。放置せずに病院を受診してください。
月経中でも病院を受診して大丈夫ですか?
はい。安心して病院を受診しましょう。
無排卵月経の治療は痛いですか?
クロミフェン療法やゴナドトロピン療法の場合、注射針でのチクチクとした痛みや下腹部の痛みがあったと答える方が多いです。
痛みに関しては人によって異なるため、心配な方は診察時や治療前に医師や看護婦へ相談してみましょう。
当院の3つの特徴
徹底した準備・アフターケア
当院はご予約から治療までの間、カウンセリングや診察を通じてお客様の悩みに寄り添います。事前準備やアフターケアを徹底的に行うため、お客様に安心していただけるサービスを心がけております。
通院しやすい立地
当院は2024年7月時点で「池袋駅前院」「銀座院」「新宿西口院」「大宮駅前院」の4院を展開中です。いずれも駅からのアクセスが良いため通院しやすく、多くのお客様にご来院いただいています。お仕事帰りやお出かけ中の空き時間にふらっと訪れやすいのが魅力です。
丁寧なカウンセリング
当院では、従来の「お客様が医師(施術担当者)の待つ診察室へ行く」スタイルではなく、「医師(施術担当者)が、お客様のいらっしゃる個室へ行く」スタイルを採用しています。プライベート空間でじっくりと時間をかけてお客様に向き合うことを心がけており、一人ひとりに合う治療をご提案しています。
無排卵月経に関する質問はLUNA BEAUTY CLINICへ
今回は、無排卵月経について、9つのセルフチェックリストと改善方法、病院を受診する目安を解説しました。
LUNA BEAUTY CLINICはお客様一人ひとりの悩みに寄り添い、ベストな対処法を提案させていただきます。今回の記事も、参考になれば幸いです。
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