「排卵日にコンドームありで性行為をしたけれど妊娠する可能性ってあるのかな?」とお悩みの方はいませんか?本記事では、排卵日のコンドームを装着しての性行為での妊娠可能性、妊娠確率と避妊に失敗する5つの原因を徹底解説していきます。
目次
排卵日はゴム(コンドーム)ありでも妊娠する可能性はあるの?
性行為後に排卵日だったと気づいたとき、しっかりと避妊できていたかな?と、とても不安になりますよね。
そんなとき「排卵日にコンドームありで性行為をした場合の妊娠する可能性が知りたい」と考える方もいるかと思います。
まずは、排卵日にゴム(コンドーム)なしで性行為をした場合と、ゴム(コンドーム)ありで性行為をした場合の妊娠確率をそれぞれ紹介します。
排卵日のゴム(コンドーム)なしでの妊娠確率は?
排卵日にコンドームなしで性行為をした場合の妊娠確率は約30%です。
更に詳しく解説すると、29歳以下の女性が排卵日にコンドームなしで性行為を行った場合の妊娠確率は約30%~50%で、27歳頃からは徐々に確率が低下していきます。
排卵日のゴム(コンドーム)ありでの妊娠確率は?
コンドームありで性行為をした場合の妊娠確率は、一般的な使用方法を用いた場合で約15%、理想的な使用方法を用いた場合は約2%です。排卵日となるとさらに確率が高まるので、一般的な使用方法で約20~30%、理想的な使用方法では約5%になるとされています。
正しい利用方法でしっかりとコンドームを装着しているつもりでも、コンドームのみでの避妊は意外と妊娠確率が高いので注意が必要です。
避妊方法
主な避妊方法とその詳しい使用方法を解説するので、ぜひ参考にしてみて下さい。
ゴム(コンドーム)
ゴム(コンドーム)は男性器に被せて使用することで避妊効果が期待できる避妊具です。避妊方法としてもっとも有名ですが、通常の使用方法による避妊でも約15%の妊娠確率があることが欠点です。
そこで、妊娠確率を下げるための方法として、大きさに合ったコンドームを正しい方法で装着することや避妊ゼリー付きのコンドームを使用することなどが挙げられます。
低用量ピル(経口避妊薬)
低用量ピルは、生理周期に合わせてピル(錠剤)を服用することで避妊効果が期待できるものです。ゴム(コンドーム)に比べて妊娠確率は約0.3%と低く、その効果の高さから近年普及率が高まってきています。
また、一度飲み忘れてしまった場合でも妊娠確率は約9%と、コンドームよりも高い避妊率となっています。 ですが、低用量ピルのみに頼って避妊対策をするのは性感染症の罹患リスクの高まりにもつながるため、粘膜からの性感染症を防いでくれるコンドームを併用することがおすすめです。
また、低用量ピルは飲み忘れることなく正しく服用することでしっかりと効果を発揮してくれるため、スマホでリマインダーを設定したり予定表に書き込んだりするなどして飲み忘れないようにしましょう。
IUD(避妊リング・子宮内避妊器具)
IUD(避妊リング・子宮内避妊用具)とは、子宮内に装着するループ状の形をした避妊器具です。子宮内膜に受精卵が着床するのを防ぐことによって避妊することができる仕組みです。
病院で約3年に1度の交換が必要となりますが、費用は1万5000円~3万円とIUS(子宮内避妊システム)に比べると比較的安価な値段で治療を受けることができます。
長期にわたる避妊を望んでいる方や、もう妊娠をする予定がない方に特におすすめの治療です。
しかし、デメリットとしては経血量が増える可能性があるということが挙げられます。
IUS(子宮内避妊システム)
IUS(子宮内避妊システム)とは、子宮内に装着する避妊器具です。装着中は、黄体ホルモン製剤が常に器具から出続けることによって子宮内膜が厚くなり受精卵が着床することを防いだり、子宮頚管粘液の粘性を高めて精子が子宮内に入ることを防ぐはたらきをします。約5年に1度の交換が必要で、費用は約3万円~6万円となっています。
また、子宮内膜が厚くなるのを防ぐことから、避妊効果だけではなく月経量の減少や月経痛の緩和などの効果も期待できます。
排卵日にゴム(コンドーム)をしていても避妊に失敗する5つの原因
次は、排卵日にコンドームをしていても避妊に失敗する5つの原因について徹底解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
コンドームが外れた・コンドームが破れた
性行為中にコンドームが外れたり、破れたりした場合、コンドームの装着で期待できる避妊効果は薄れ、避妊に失敗する原因となります。
正しい装着方法ではなかった
性行為の経験がある方からすると「コンドームの装着方法なんて慣れているよ」と思うこともあるでしょう。しかし、そういった気の緩みが避妊失敗に繋がることもあります。
コンドームの正しい装着方法は以下です。
- コンドームを袋から出したら裏表をしっかり確認する
- 精子をためる部分をつまんで空気を抜きながらかぶせる
- なじませながら根元までしっかり装着する
コンドームの裏表をしっかりと確認せずに装着したり、女性が口でコンドームを加えて装着したりしている場合、しっかり装着しているつもりでも実際は正しく装着できておらず、性行為の途中で外れたり、歯があたって破けたりする可能性もあります。
正しい装着タイミングではなかった
勘違いされていることが多い点として有名なのは「コンドームは射精寸前に装着すれば良い」という点です。
男性の性器から分泌される精液は、射精時にのみ含まれているわけではありません。
性的興奮時に分泌されるカウパー腺液にも含まれていますし、最近では挿入をしていなくても膣口付近に精液が付着するだけで、精子は女性の分泌物を伝って子宮の中まで到達する可能性があるとも言われています。
そのため、装着タイミングを間違えて認識しているとどんなにコンドームを装着していても妊娠する確率を高めてしまうということを踏まえて、挿入前から挿入後までしっかりとコンドームを装着することが必要です。
コンドームの保管方法
皆さんはコンドームをどのように保管していますか?
男性は財布、女性だとバッグ内のポーチの中などでの保管をしている方もいると思いますが、コンドームの正しい保管法は「パッケージに入れた状態で光が当たらない場所で保管する」です。
理由として、財布の中は摩擦が起きやすく、コンドームの変形や劣化を促す「銅」があることなどが挙げられます。
また、バッグ内のポーチでの保管に関しても、コンドームは化粧品に含まれる石油系の油分に弱いことや、一緒に入れている他の物との摩擦で劣化する可能性があることからおすすめできません。
加えて、コンドームの使用期限は約3~5年のため、その使用期限を過ぎると劣化し破損しやすい状態になります。そのため、長期間保管しておいたコンドームを使用しての性行為は、行為中に破れてしまう可能性があるため注意が必要です。
コンドームの外側に精液が付着していた
コンドームの正しい装着方法で解説した「コンドームの裏表」ですが、挿入してから裏表が間違っていたことに気が付き、一度コンドームを外して再度付け直してからの挿入はNGです。
一度挿入したコンドームの内側には性液が付着している可能性が高く、コンドームを裏返してもう一度装着した場合、コンドームの外側、つまり膣内側に精液が付着している可能性があるので妊娠確率を高めてしまいます。一度装着したコンドームは破棄して、新しいコンドームを使用してください。
避妊に失敗したらアフターピルを服用しよう
コンドームを装着していたものの避妊に失敗してしまった、という場合はアフターピルを使用しましょう。
アフターピルとは
アフターピルとは、緊急避妊薬とも呼ばれる経口避妊薬のことです。
アフターピル以外に「緊急避妊ピル」「モーニングアフターピル」「事後避妊薬」とも呼ばれます。
アフターピルの種類と値段
アフターピルには「ヤッペ法」「ノルレボ(レボノルゲストレル)」「エラ(エラワン)」の3つの種類があり、それぞれの特徴や値段に違いがあります。
参考として以下の表をご覧ください。
避妊法 | 特徴 | 値段 |
ヤッペ法 |
| 2錠を2回の計4錠服用で約5,000円程度 |
ノルレボ |
| 約10,000円~20,000円程度 |
エラ(エラワン) |
| 15,000円程度 |
アフターピルと言っても特徴や避妊率、値段に違いがあり、処方を受ける病院や避妊に失敗したのが排卵の前後どちらなのかによっても服用するアフターピルは変わります。
アフターピルでの購入方法
アフターピルは、婦人科で購入することができます。対面で購入する場合、病院によっては優先で見てくれるところもあるので、近くに婦人科がある場合は対面で購入することをおすすめします。
一方、夜間に緊急でアフターピルが必要となった場合や、何らかの事情で婦人科に行くことができない場合は24時間やっているオンライン診療を受診して、郵送でアフターピルを受けとることもできます。最短当日、遅くても1日以内には到着するため時間の心配をする必要もないでしょう。
また、医療用医薬品のため基本的にはドラッグストアなどでの販売はありませんが、一部店舗では医師の処方箋があれば購入することができます。ですが、手間と時間がかかるため、婦人科で診てもらうことをおすすめします。
アフターピルでの避妊成功率
アフターピルでの避妊成功率は、正しく服用すれば約77%~約95%です。
アフターピルの服用方法
アフターピル処方後、服用時間以内に水で1錠~2錠を服用します。
アフターピル服用の際の注意点
アフターピルは服用の際に注意していただきたい点があります。
注意①:なるべく早く婦人科を受診
アフターピルは、性行為から早い時点で服用することで避妊率が高くなるため、避妊に失敗したときは迷わずになるべく早く婦人科を受診してください。
注意②:副作用リスクを理解しておく
アフターピルの副作用には24時間以内に起こりやすいものと、ごく稀に起こる重篤な副作用があります。服用から通常24時間以内におさまる副作用は「吐き気」「頭痛」「腹痛」「眠気」です。
この他にも「少量の性器出血」「乳房の張り」などが挙げられます。
そして、ごく稀に起こり得る重篤な副作用は「血栓症」です。
血栓症は、血管内に血の塊ができることで血管を詰まらせてしまう病気ですが、血圧が正常で喫煙歴がない方の場合、発症リスクはごく稀な副作用となっています。
また、アフターピルやピルを初めて服用する方の場合、副作用が出やすい傾向にあるため、24時間経過しても副作用がおさまらない場合は、処方を受けた病院へ相談してください。
注意③:服用から2時間以内に嘔吐した場合は、再服用が必要
アフターピルの服用から2時間以内に嘔吐してしまった場合、アフターピルが体内へ吸収されていない可能性があります。この場合は再服用が必要になるため、処方を受けた病院で再度処方を受けましょう。
また、服用から2時間以上経過して嘔吐した場合は、アフターピルは体内へ吸収されていると考えられるため、様子見となる場合が多いです。しかしどうしても不安な場合は、嘔吐した時点で処方を受けた病院へ連絡して指示を仰いでくださいね。
注意④:アフターピルを服用できない方
アフターピルには併用すると期待できる避妊効果が薄れてしまうものがあります。
- 結核の薬:リファブチン・リファンピシン
- 抗けいれん薬:フェニトイン・カルバマゼピン・プリミドン・フェノバルビタール
- HIVプロテアーゼ阻害剤:リトナビル
- セイヨウオトギリソウ:セント・ジョーンズ・ワート含有食品
- エラワンとホルモン避妊薬:期待できる避妊効果が損なわれる可能性がある
上記のお薬を服用している方や、その他に何かお薬を服用している方は事前に医師へ伝えてください。
排卵日のゴム(コンドーム)ありでの妊娠の可能性に関するよくある質問【Q&A】
次は、排卵日のコンドームありでの妊娠の可能性に関するよくある質問【Q&A】に回答していきます。
膣外射精なら妊娠はしませんか?
いいえ。膣外射精でも妊娠する可能性はあります。
膣外射精でも挿入時に男性器から分泌されたカウパー腺液に精子が混じっている可能性もあるため、しっかりと避妊対策をしてください。
コンドームが破れていました。膣内洗浄をすれば妊娠の可能性はありませんか?
いいえ。膣内洗浄をしても避妊効果は期待できません。
逆に膣内洗浄をすることで、炎症を起こす可能性がありますので、なるべく早くアフターピルの処方を受けることをおすすめします。
日常的にできる妊娠を防ぐ方法はありますか?
日常的にできる妊娠を防ぐ方法としては「コンドームとピルの併用」が最も効果的といえるでしょう。
ピルの服用が難しい場合は、コンドームを正しい装着法で装着することや、排卵日に行為を行わないなども妊娠対策になります。
当院の3つの特徴
徹底した事前準備・アフターケア
当院はご予約から治療までの間、カウンセリングや診察を通じてお客様の悩みに寄り添います。事前準備やアフターケアを徹底的に行うため、お客様に安心していただけるサービスを心がけております。
通院しやすい立地
当院は2024年7月時点で「池袋駅前院」「銀座院」「新宿西口院」「大宮駅前院」の4院を展開中です。いずれも駅からのアクセスが良く通院のしやすさも魅力です。そのため、お買い物帰りに気軽に立ち寄れる点も好評を頂いております。
丁寧なカウンセリング
当院では、従来の「お客様が医師(施術担当者)の待つ診察室へ行く」スタイルではなく、「医師(施術担当者)が、お客様のいらっしゃる個室へ行く」スタイルを採用しています。プライベート空間でじっくりと時間をかけてお客様に向き合うことを心がけており、一人ひとりに合う治療をご提案しています。
排卵日にゴム(コンドーム)ありで妊娠する可能性を更に詳しく知りたい方LUNA BEAUTY CLINICへ
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