ダーマペンはさまざまな美容効果があり人気の施術ですが「シミが濃くなる」という噂を耳にしたことのある方もいるのではないでしょうか?
ダーマペンは施術方法や施術後のケアの仕方によって、シミが濃くなってしまう可能性があります。
この記事では、ダーマペンによってシミが濃くなる原因や、失敗しないためのポイントを解説します。
目次
ダーマペンでシミが濃くなる原因
ダーマペンは極細の針を肌に刺し、自己再生力を促すことでさまざまな美容効果が期待できます。
- シミ・くすみの改善
- シワ・たるみの改善
- 肌質改善
- ニキビ跡
- 毛穴の引き締め
しかし、ダーマペンの施術によってシミが濃くなったという口コミもあり、施術を迷っている方も多いようです。
ここでは、ダーマペンでシミが濃くなる原因を解説します。
針を深く刺しすぎた
ダーマペンは肌の状態や部位によって針の長さを調節する必要があり、針を深く差し過ぎたことによってシミが濃くなる可能性があります。
針の長さは一般的に0.2〜2mm程度で、肌トラブルの症状や部位・肌の厚さによって調節しなければなりません。
しかし、施術者の技術や知識が不足していると適切な針の長さが分からず、針を深くまで刺し過ぎてしまう場合があります。
針が深部まで達するとメラニンを活性化させる細胞が刺激されてしまい、メラニンが過剰に生成されてしまいます。
メラニンが過剰に生成されると色素沈着を起こし、シミの原因となります。
ダーマペンの施術を受ける際はカウンセリングをしっかりと受け、施術実績の多い信頼できるクリニックで行いましょう。
施術間隔が短い
ダーマペンの施術間隔が短いと、シミが濃くなる原因となるため注意しましょう。
美容施術には内容によって適切な施術間隔があり、長すぎたり短すぎたりすると症状が悪化する可能性があります。
ダーマペンの適切な施術間隔は、3〜4週間に1回程度が目安です。
他の美容施術と異なりダーマペンは針で肌に無数の穴をあけるため、肌に負担がかかります。
短いスパンで施術を行うと肌への負担がかかりすぎてしまい、肌のバリア機能が低下したり自己再生力が追い付かなくなったりします。
肌への負担が蓄積されるとメラノサイトが活性化され、シミの原因となるため適切な施術間隔を保ちましょう。
シミだと思っていたものが肝斑だった
肝斑とは頬や鼻下・額に現れる左右非対称の薄茶色の色素斑で、シミと区別がつきにくいのが特徴です。
シミと異なり、肝斑は肌への刺激によって悪化するため、ダーマペンでの治療は推奨されていません。
肝斑は少しの刺激でもメラノサイトが活性化してしまうため、ダーマペンの施術をおこなうと色素斑が悪化してしまいます。
ダーマペンの施術後にシミが濃くなった・何度施術してもシミが薄くならないなどの症状がある場合は、肝斑の可能性があります。
シミと肝斑は見分けにくく誤った治療によって悪化する可能性が高いため、医療機関で医師の診察を受け、見極めてもらいましょう。
ダーマペンでシミが悪化しないためには
ダーマペンの施術によってシミを悪化させないためには施術後の正しいケアや、信頼できる美容クリニックで施術する必要があります。
ダーマペンは美容効果の高い施術ですが、針で無数に穴をあけるため肌への負担も大きいのが特徴です。
そのため、施術後のスキンケアや施術方法が間違っているとシミの悪化につながります。
ここでは、ダーマペンでシミが悪化しないためのポイントを解説します。
施術後のケアをしっかりと行う
ダーマペンの施術後はお肌が大きなダメージを負っているため、以下の点に気を付けてしっかりとケアをしましょう。
- 保湿
- 紫外線対策
- 刺激を与えない
ダーマペンは施術後のケアの仕方で効果が左右されます。
施術後のケアを怠ったことでシミが濃くなったという方もいるため、十分に注意しましょう。
保湿
ダーマペンの施術後は肌がダメージを受けて乾燥しやすい状態のため、十分な保湿が重要です。
使用する化粧水やスキンケア用品はアルコールや着色料など、刺激になるものが配合されていない商品を選びましょう。
特に、洗顔料やクレンジング剤は見落としがちです。
- 防腐剤
- アルコール
- 石油系界面活性剤
- 合成香料
- 合成着色料
- 鉱物油
- シリコン
刺激の強い成分はお肌を乾燥させる可能性があるため、成分表を確認してできるだけ施術後は避けましょう。
施術後の正しい保湿によって赤みや腫れが早く引く可能性が高まります。
ダーマペンの施術後は低刺激の化粧品を使用し、保湿を心掛けましょう。
紫外線対策
ダーマペンの施術後に紫外線の刺激を受けると、シミが濃くなる原因となるため注意しましょう。
施術当日は日焼け止めの使用を禁止されるため、マスクや日傘・サングラス・帽子などの紫外線対策がおすすめです。
翌日からは日焼け止めクリームを使用し、ダウンタイム中はなるべく屋外への外出を避けましょう。
日焼け止めクリームにもアルコールや防腐剤など、肌の負担になる成分が入っている場合が多くあります。
肌に刺激を与えないように成分に注意しながら、紫外線対策を徹底しましょう。
刺激を与えない
ダーマペンの施術後に摩擦などの刺激を与えると、メラニンの過剰生成が起こりシミが濃くなる原因となります。
洗顔やメイク時にはできるだけ肌に優しく触れ、刺激を与えないようにしましょう。
ダーマペンの施術後は、針を刺した部分にかさぶたができる場合があり、絶対に無理やり剥がさないようにしてください。
かさぶたを無理に剥がすと傷が広がり、炎症が起きて色素沈着を起こす可能性があります。
施術後にかさぶたができた場合は剥がさずに、自然に取れるまで触らないようにしましょう。
セルフでダーマペンを行わない
セルフでのダーマペンは失敗や感染症のリスクがあり、シミが濃くなる原因にもなるため避けましょう。
クリニックでは医師が適切なカウンセリングを行い、肌の状態や症状などを見極めてから施術を行います。
針の長さも肌トラブルの症状や部位によって調節しなければならず、施術には高い技術力と知識が必要です。
一方、セルフでダーマペンを行う場合は医師のカウンセリングを受けないため、どこにどのくらいの長さの針を刺せばいいか分からず、失敗する可能性が高まります。
針を刺さなくても良い所に何度も刺してしまったり、針が長すぎたりするとメラノサイトを活性化させてしまいシミが濃くなる可能性があります。
さらに、セルフでダーマペンを使用する場合、費用を抑えるために針の使い回しをする方もおり感染症の原因にもなります。
ダーマペンはセルフでは行わず、信頼できるクリニックで医師のカウンセリングを受けてから施術してもらいましょう。
ダーマペンでの失敗トラブル例
ダーマペンでシミが濃くなるなどの噂をよく耳にしますが、施術失敗や術後のトラブルが起きることがあるのでしょうか。
ここでは、実際に起きたダーマペンに関する失敗やトラブルの例を紹介します。
施術を受けた後に「こんなはずじゃなかった!」とならないように、確認しておきましょう。
ダウンタイムに関する失敗やトラブル
ダウンタイムが想像より長かった、思ったよりも赤みが出てしまったなどの声がありました。
ダーマペンの施術後の赤みや腫れの症状は、傷を治すために一時的に血流量が増えることで発生します。
ダウンタイムは針の深度に比例するため、針を刺す深さが深ければダウンタイムも長くかかります。
針の深度 | ダウンタイムの目安 | 適応症例 |
---|---|---|
約0.2mm(表皮) | 2~3日程度 | ・美白 ・シミ ・毛孔性苔癬 |
~約2mm(真皮) | 2~3日程度 | ・ニキビ跡 (クレーター) ・傷跡 ・毛穴の開き ・肌のたるみ |
約2mm~(皮下組織) | 4~7日程度 | ・深い傷跡 |
ダウンタイムは個人差があるためデートやイベントなど予定がある場合は、少々長く見積もって早めに施術を受けましょう。
色素沈着に関する失敗やトラブル
ダーマペンの施術によって色素沈着を起こした事例もあります。
ダーマペンの施術を繰り返し行う際は、適切な間隔をあけるようにしましょう。
ダーマペンは肌に無数の穴を開けて肌の自己再生力を促す施術ですが、健康な肌に施術するとダメージが大きく色素沈着が発生する原因となります。
施術には高い技術力が必要になるため、施術実績が多く信頼できるクリニックに依頼しましょう。
肌質が変わってしまった
ダーマペンの施術をきっかけに肌質が変わってしまったという方もいました。
ダーマペンの施術によって乾燥がひどくなり、肌質が変わってしまったようです。
保湿方法が間違っていると毛穴に油分が溜まったりニキビの原因となるため、正しい保湿方法で乾燥を防ぎましょう。
ダーマペンでよくある質問
ここではダーマペンに関するよくある質問を紹介します。
ダーマペンに関する疑問や不安解決にお役立てください。
ダーマペンのリスクや副作用は?
ダーマペンの施術には赤みやかさぶたなどの副作用や、シミが濃くなる・色素沈着するなどのリスクがあります。
ダーマペンは肌に穴をあけるため、以下の副作用が発症する可能性があります。
- 赤み
- かゆみ
- 痛み
- 皮むけ
- 内出血
- 灼熱感
赤みや腫れは針の刺激によるもので、施術後すぐに現れますが、2日~3日で落ち着きます。
皮むけは施術によってターンオーバーが促進され、古い角質が剥がれ落ちているためです。
施術者の技術力や知識不足によって針が長すぎたり、施術後のケア不足によってはシミが濃くなるリスクもあります。
特に、セルフで行うダーマペンは失敗するリスクが高いため、必ず信頼できるクリニックで施術を受けましょう。
ダーマペンが向いている人は?
ダーマペンはクレーター状のニキビ跡がある人や、毛穴の開きが気になっている人におすすめの施術です。
以下の症状がある方は、ぜひダーマペンの施術を試してみてください。
肌トラブル症状 | 期待できる効果 |
---|---|
ニキビ跡 ・クレーター | 無数の針で真皮層を刺激して肌の再生を促し、ニキビ跡やクレーターが目立ちにくくなる |
シミ ・くすみ | 肌のターンオーバーを促進させ、シミやくすみの原因であるメラニン色素の排出を促す |
小ジワ ・たるみ | 針で真皮層を刺激してコラーゲンやエラスチンの生成を促し、弾力のある柔らかい肌に近づける |
毛穴の開き | 肌のターンオーバーを促進させ、毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌を改善させる |
ダーマペンはさまざまな肌トラブルへの効果が期待できるため、お肌にお悩みのある方はぜひ、施術を検討してみてください。
ニキビがある時にダーマペンはやめたほうがいい?
ニキビがある部分にダーマペンの施術を行うと、悪化させる可能性があるため避けましょう。
ニキビの状態にもよりますが、クリニックではニキビ部分を避けて施術を行う場合もあります。
白ニキビや黒ニキビにはダーマペンが効果的なため、施術を行う可能性が高いといえます。
一方、赤ニキビや黄ニキビはアクネ菌や黄色ブドウ球菌が増殖しており、ダーマペンの施術によって菌が広がる可能性があります。
ニキビがある場合は、施術可能かどうかクリニックの医師に診断してもらいましょう。
まとめ
今回はダーマペンによってシミが濃くなる原因や、色素沈着を起こさないためのポイントを解説しました。
ダーマペンの施術の受ける際のポイントをおさらいしておきましょう。
- ダーマペンは極細の針を肌に刺し、自己再生力を促すことで美容効果が期待できる
- ダーマペンの針を深く刺しすぎるとシミが濃くなる可能性がある
- 施術間隔が短いと肌への負担が蓄積されシミの原因となる可能性がある
- シミに似た肝斑は刺激によって悪化するためダーマペンは避ける
- ダーマペンの施術後はしっかり保湿する
- 施術後のスキンケア用品はアルコールや着色料の入っていない低刺激のものを使用する
- 施術後は紫外線対策を徹底する
- 施術後に刺激を与えるとメラニンの過剰生成が起こりシミが濃くなる
- かさぶたを無理やり剥がすと傷が広がり、炎症が起きて色素沈着を起こす可能性がある
- ダーマペンは高い技術力と知識が必要なため、セルフでの施術は避ける
- ニキビによってダーマペンの施術を避けた方がいい場合がある
ダーマペンはさまざまな美容効果があり、肌トラブルを抱えている方にはおすすめの施術です。
しかし、間違ったやり方で施術するとシミが濃くなったり、色素沈着の原因となります。
ダーマペンの施術を行う際はしっかりとカウンセリングを受け、信頼できるクリニックで施術してもらいましょう。