朝起きたときに鏡を見て、シミや毛穴が気になる、という方もいるのではないでしょうか。これまでは気にならなかったのに、ある日から突然気になりだしたという方もいるでしょう。
シミや毛穴をなくすには、適切なケアが必要です。しかし、適切なケアをするためには、シミや毛穴のタイプを知っておかなくてはなりません。
なぜなら、タイプに合わないケアをしても、シミや毛穴は改善されないからです。
本記事では、自宅でできる毛穴の黒ずみスキンケア方法について詳しく解説します。
編集部
もしシミや毛穴のケアを改善したいと考えているなら、ぜひ試してみてください。
目次
シミや顔の毛穴を完全になくす方法
毛穴やシミは、スキンケアを行うことで、自力でもある程度改善させられます。ただし、1回や2回でやめてしまっては、またすぐに元に戻ってしまう可能性も考えられます。
そのため、定期的にケアを行う必要があり、なおかつ長期的に行うことが重要です。また、定期的かつ長期にわたって毛穴やシミのケアをしたとしても、完全になくすことはできないので、注意が必要です。自力でのスキンケアでは、限界があるといえるでしょう。
編集部
そのため、もし早く完全にシミや毛穴を何とかしたい、できれば完全になくしてしまいたいと考えているなら、美容皮膚科での治療がおすすめです。
美容皮膚科では、自宅では使うことのできない専用の機器などもそろえているので、毛穴やシミをなくす希望が持てる点が特徴です。まずは評判がよく、信頼できる美容皮膚科に相談してみると良いでしょう。
美容皮膚科でのシミ・毛穴治療
美容皮膚科の大きな特徴としては、毛穴やシミのタイプに合わせた、幅広い治療法ができる点です。自宅でできるスキンケアには限界がありますが、美容皮膚科ではレーザーなどの専用機器を使用することで、毛穴やシミを消せるからです。
たとえば、毛穴の治療には、以下のようなメニューがあります。
- ピコレーザー
- ポテンツァ
- フラクショナルレーザー
- ダーマペン4
- ハイドラフェイシャル
- フォトフェイシャル
- ケミカルピーリング
- レーザートーニング
ピコレーザーは、レーザーの衝撃波を使用する治療方法で、肌の再生を促して毛穴を改善することが可能です。導入している美容皮膚科も多くあります。
ポテンツァやダーマペン4は皮膚に細い針を刺すことによって高周波を照射する治療方法であり、肌のターンオーバーを整える働きがあります。
そのため、肌を引き締める効果が実感できるでしょう。肌を引き締めれば自然と毛穴の開きも改善されるので、試してみるのもおすすめです。
ハイドラフェイシャルに関しては、毛穴の開きを改善するものではなく、特殊なハンドピースで水流を流すことによって、毛穴の奥から老廃物や角質などを洗い流すための施術です。
編集部
そのほかにも、レーザーを使用することで毛穴を縮めて治すなどの治療方法もあるので、自分の肌に一番合う治療法で毛穴を改善すると良いでしょう。
また、シミの場合は以下のような方法があります。
- ピコレーザー
- フォトフェイシャル
- レーザートーニング
- 内服薬
- 外用薬
シミ取りの場合は、レーザーを用いるのが一般的な方法です。ただし、シミの中でも肝斑などはレーザートーニングがおすすめです。なぜなら、ほかのレーザーでは肝斑をなくすどころか、よりひどくしてしまう可能性もあるからです。
毛穴治療もシミ治療も、1回で改善される、もしくはほぼ見えなくなる場合もありますが、根本的に治療をしたいのであれば、5~6回程度継続する必要があるでしょう。また、治療方法やシミの大きさによっては、より時間がかかる可能性もあります。
ちなみに、毛穴治療やシミ治療にかかる費用はクリニックによって異なるため、一概にはいえません。一般的には、ダーマペンによる鼻だけの治療には1回で8,000~15,000円程度かかります。
シミ取りレーザーなどは、シミの大きさや数によっても料金が異なりますが、相場としては約3,000円~50,000円程度です。これらの美容皮膚科で受ける治療は病気を治療するのではなく、外観を美しく保つための施術になるため、保険対象外です。
自宅でできる毛穴の黒ずみスキンケア方法
毛穴の開きの改善や、シミを完全になくしたいなどがあった際には美容皮膚科がおすすめですが、単に毛穴の黒ずみを何とかしたいといった際には自宅でもケアが可能です。
しかし、自宅でもクレンジングを使うことで、毛穴の黒ずみは落とせるでしょう。ここでは、毛穴の黒ずみに関して、自宅でできるケアの方法を紹介します。
毛穴の黒ずみの改善やシミ取りに関しては、自宅で行う場合に必ずしも改善されるとは限らないため、注意が必要です。とはいえ、毛穴に関する悩みの中でも、イチゴ鼻に悩んでいる場合には自宅でのスキンケアである程度改善できるでしょう。
具体的には、イチゴ鼻に限らず、毛穴に汚れや皮脂をためないためには水分と保湿が重要であり、洗顔後にしっかりと化粧水による保水と乳液などによる保湿をしておく必要があります。
編集部
とくに保湿の前には化粧水で水分を補うことが重要で、乾燥したまま保湿だけを丁寧にしてしまうと、皮脂が過剰分泌させることもあるので気を付けてくださいね。
クレンジングは毛穴の黒ずみに効果のあるスキンケア方法!
自宅で行う毛穴の黒ずみをきれいにするには、クレンジングがおすすめです。一般的にクレンジングは、油汚れを落とすことができるため、毛穴に入り込んだ化粧などもきれいに落とせます。
そのほかにも、過剰に分泌される皮脂なども落とすことができ、角栓を除去する効果も見込めます。
そのため、正しくクレンジングを行うことで、毛穴の黒ずみを取り去り、毛穴を目立ちにくくできるでしょう。
編集部
ここでは、毛穴の黒ずみをとるためのスキンケア方法を紹介します。
- 蒸しタオルなどで顔を温める
- クレンジングを使用して毛穴の奥から汚れを落とす
- 洗顔料を使用して洗顔
- ふきとり化粧水で汚れをふき取る
- 過剰な皮脂分泌を抑制
クレンジングをする前には、蒸しタオルなどを顔にくっつけて、顔を温めるようにしましょう。顔が温まると、毛穴の奥に詰まっている汚れも落としやすくなるからです。
次に、クレンジングを行い、毛穴の奥から汚れをとります。その際に使用するクレンジングは、毛穴の悩みに合ったものを選ぶようにしましょう。たとえば、毛穴が黒ずんでいて落としたいというのであれば、ジェルタイプを使うのがおすすめです。
そのほか、毛穴の開きを何とかしたいといった場合には、油分を含んでいるミルクタイプを使用することで、毛穴を引き締める効果が期待できます。
編集部
クレンジングの後は丁寧に洗顔をする必要がありますが、その際には、しっかりと泡立てて、きめ細かい泡で顔全体を洗うようにしましょう。
あまりにごしごし洗い過ぎると、ほかの部位でもそうですが、摩擦により皮膚にダメージがでてしまうので注意しましょう。きれいに流したら、表面に残った汚れをふき取りようの化粧水でふき取り、収れん化粧水なども活用して黒ずみを作らないようにしなければなりません。
もし黒ずみをとりたいからと1日に何度もクレンジングで顔を洗っていると、必要な皮脂まですべて洗い流してしまい、余計に黒ずみを悪化させてしまう可能性もあります。そのため、洗顔やクレンジングのし過ぎには注意が必要です。
毛穴やシミをなくすうえでよく聞かれる質問
毛穴やシミをなくすためには、自宅でのセルフケアや美容皮膚科でのレーザーなどの専用機器による治療があります。どちらの方が良いというわけではなく、どちらも併用して定期的に続けることで、美しい肌を手に入れられる可能性が高まります。
とはいえ、そういった治療に不安がある、気になる疑問や質問があるという方もいるのではないでしょうか。ここでは、毛穴やシミをなくすうえでよく聞かれる質問をピックアップしました。
編集部
気になっていることがあってなかなかケアに踏み切れないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
眉間の開き毛穴やシミはスキンケアで治せる?
毛穴は、鼻や頬だけではありません。とくに毛穴が開きやすいのは眉間であり、眉間の開き毛穴もスキンケアで治せるのかどうかが気になっている方もいるのではないでしょうか。
編集部
基本的に、一度開いてしまった毛穴を閉じることはできません。しかし、開いた毛穴は丁寧にスキンケアをすることで目立たなくできます。それは、眉間にできた開き毛穴も同じです。
眉間は、皮脂の過剰分泌が起こりやすい部位です。そのため、眉間の毛穴に関しては、皮脂と古い角質が混ざり合ってしまい、開きっぱなしになっている方もいるのではないでしょうか。
1回限りではなく、定期的にきれいにすることで、汚れがたまるのを防げます。ただし、洗いすぎや過剰な油分は毛穴を逆に開きやすくしてしまうため、毎日何回も洗顔をしたり、保湿剤の使いすぎはさけましょう。
とくに、保湿剤には油分が含まれているため、過剰に使用すると毛穴に油分が入り込み、黒ずみの原因となってしまうこともあります。
編集部
正しいスキンケアは眉間のシミも抑えることができますが、消せるわけではありません。そのため、シミがどうしても気になる、消したいといったときには、スキンケアだけでなく美容皮膚科に行ってみると良いでしょう。
簡単にほっぺの毛穴をなくす方法は?
編集部
ほっぺの毛穴を簡単に失くしたいときにも、クレンジングと洗顔、保湿によるスキンケアがおすすめです。
ほっぺは毛穴が開くと目立つ部分であり、常にきれいにしておきたい場所でもあります。もし汚れが目立ってきたのであれば、毛穴の奥から皮脂汚れや入り込んでしまったメイク汚れを取り除くことで、ほっぺの毛穴のきれいさが保てるからです。
ただし、ほっぺは乾燥しやすい部位でもあるため、必ずクレンジング・洗顔の後は化粧水で水分を保水することが重要です。
オリーブオイルを使用する場合には、綿棒にオイルをつけて優しく毛穴部分をマッサージするのがおすすめです。タオルなどでごしごしこすってしまうと、摩擦によって肌が傷つく恐れがあります。正しいスキンケアを行うことで、ほっぺをいつまでも清潔に保つことができるようになるでしょう。
肌の黒ずみは自力で治せる?
肌の黒ずみは美容皮膚科に行けば治すことは可能ですが、中には自力で何とかしたいと考える方もいるかもしれませんが、セルフケアには限界があります。
編集部
とはいえ、まったく意味がないわけでもありません。既に色素が沈着してしまっている場合はスキンケアでは難しく、シミを消すこともできないので、そういった場合には美容皮膚科へ行く必要があります。
そのほか、栄養バランスも重要な要素の一つです。たとえば、タンパク質やビタミン類を多めに摂取するなど食事にも気を使うことで、より黒ずみをきれいにしやすくなるでしょう。とはいえ、食事の改善だけでは黒ずみを消すことはできないので、スキンケアは必須といえます。
シミ治療によく使われる「トラネキサム酸」について知りたい
トラネキサム酸とは、アミノ酸リシンをベースに人工的に生成されたアミノ酸の一種で、もともと抗炎症薬や止血剤、アレルギー抑制の薬として処方されてきましたが、近年美容効果で注目を集めています。
編集部
2002年には、厚生労働省から「シミ・肝斑の改善」と「美白効果」がある成分として厚生労働省に認可されました。
トラネキサム酸の使用方法は、医薬品として「内服する方法」と成分が含まれている「化粧品を使用する方法」の2つの種類があります。
シミ治療によく使用されるトラネキサム酸ですが、以下の副作用もあります。
- 吐き気
- 食欲不振
- 胸やけ
- 下痢
- 発疹など
トラネキサム酸の内服薬は、クリニックで処方してもらうことが可能ですが、市販で購入することも可能です。
しかし、クリニックで処方される内服薬のようにトラネキサム酸のみを配合している市販薬はありません。
クリニックで処方されるトラネキサム酸に比べて成分量が少なく効き目が穏やかなので、高い効果を実感したい場合にはクリニックで処方を受けるのがおすすめです。
編集部
正しい服用方法や副作用に関する説明を受け、医師の指示に従って用法や用量を守ってトラネキサム酸の内服を行ってください。
シミに関する治療で処方される場合には、1日3回毎食後に250mg錠を1錠ずつ服用するように指示されることが多い傾向です。
トラネキサム酸の副作用で白髪ができるといった噂があるようですが、トラネキサム酸の副作用だけで白髪ができることはありません。
トラネキサム酸は、基本的に副作用がほとんどない安全性の高い医薬品です。
メラノサイトを活性化させるプロスタグランジンを抑制する効果がありますが、「白髪を増やす」という医学的な根拠は存在しないので、安心してください。
妊娠中のシミについて知りたい
編集部
妊娠中にシミやそばかすができやすい理由は、ホルモンバランスの乱れです。
妊娠中には、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの分泌が増加し、その影響で「メラノサイト」というメラニンをつくり出す細胞が活性化します。
メラノサイトが活性化することによって、メラニン色素が過剰に生成されてしまいます。
過剰に生成されたメラニン色素が蓄積されることで、いままであったシミやそばかすが濃くなったり、新たに発生しやすくなるのです。
妊娠中は、これまで以上にいつも以上にシミ対策やUVケアなどのスキンケアが大切になることを覚えておきましょう。
また、妊娠中にできたシミは、出産後に徐々に薄くなっていくことがほとんどです。
出産後にホルモンバランスの乱れが改善され、メラニン色素の生成が抑制されることでシミが薄くなっていきます。
妊娠中の肝斑の対策方法は、以下の通りです。
- 紫外線対策を行う
- スキンケアの見直し
- 生活習慣の改善
- 身体を温める
編集部
妊娠中の肌は、敏感になりがち!肌に負担をかけない低刺激なスキンケアでしっかり保湿をすることをおすすめします。
それらと同時に、質の良い睡眠やバランスの良い食事、ストレスを溜めないという「生活習慣の改善」を心掛けてください。
食生活には、シミを薄くする効果が期待できるビタミンCや抗酸化作用のあるビタミンC・ビタミンEを摂取するのも良いでしょう。
さらに、身体をしっかり温めることで新陳代謝をアップさせ、肌のターンオーバーを整えることもできますよ。
まとめ
本記事では、シミや顔の毛穴をなくす方法や、自宅でのスキンケアについて詳しく解説しました。シミや毛穴をなくすのは自力では難しく、美容皮膚科などに通ってレーザーなどの治療を受ける必要があります。
美容皮膚科での治療はそれなりに料金がかかりますが、効果もはっきりと表れる点が特徴です。もちろんダウンタイムなどもあり、必ず消えるというわけでもありませんし、5~6回は通う必要があります。
自宅でのセルフケアでは、クレンジングや洗顔料、化粧水、乳液などを使用することで毛穴の奥の汚れを取り、毛穴を目立たなくするという方法です。
自宅で手軽にでき、クリニックに通うよりも料金的にも安くできるのが特徴ですが、定期的かつ長期間のケアが必要です。
また、ひんぱんにクレンジングによるスキンケアをし過ぎると逆に肌が乾燥してしまい、皮脂が過剰分泌されるので注意が必要です。
編集部
自宅で上手にスキンケアをして黒ずみを作らないようにし、シミは美容皮膚科で消してもらうようにすると、美しい肌をいつまでも保ち続けることができるでしょう。