目次
美白効果のある成分として、ハイドロキノンやアルブチンなどが知られているかと思います。
そこで、今回はアルブチンの基本情報や副作用・使い方などを解説します。
アルブチンの基礎知識
アルブチンについて詳しく解説します。
アルブチンとは
アルブチンは、生薬であるウワウルシに5〜7.5%程度含まれている成分で、ハイドロキノンにブドウ糖が結合されたものです。美白有効成分として有名なアルブチンですが、シミを消す作用があると勘違いしている人も多いです。厚生労働省が定めている「美白有効成分」とは、メラニンの生成を抑えて、シミやそばかすを防ぐものです。シミを消すものではないことを覚えておきましょう。
シミの主な原因は紫外線です。紫外線は晴れた日だけでなく、雨や雪の日にも常に降り注いでいます。また、日焼け止めを塗っていても汗で流れ落ちるため、紫外線対策を徹底しても完全にシミができなくなるわけではありません。アルブチンは紫外線を受けた肌にシミを作らせないようにする働きがあるので、シミを未然に防げる可能性があります。
アルブチンのメカニズム
皮膚が紫外線を浴びると、シミの原因となるメラニン色素が生成されます。アルブチンはメラニン色素を生成するチロシナーゼやTRP-1と呼ばれる酵素の働きを阻害するため、メラニン色素の生成を防ぎ、美白肌の維持に期待できます。
また、アルブチンは美白効果だけでなく、抗酸化作用や抗炎症作用などがあると言われています。そのため、シミの予防以外にも、皮膚のダメージを緩和する効果も期待できます。
肌が黒っぽく見える原因
肌が黒っぽく見える原因を解説します。
シミやそばかす
シミはメラニン色素が溜まることによってできる斑点です。シミの種類は様々で、薄くてすぐに隠せるものから、濃い褐色をしていて隠しにくいものまであります。シミの原因は紫外線によるダメージの蓄積やニキビなどの肌の炎症が一般的です。また、ホルモンの乱れなどもシミができる原因とされています。
そばかすは頬や鼻の周りにできる褐色の小さく複数ある斑点です。そばかすはシミとは違って、遺伝によって発症することが多いです。シミやそばかすが顔にできると、全体的に黒ずんで見えます。
角質肥厚
肌の表面に古い角質がたまることで皮膚が厚くなる場合があります。この角質肥厚は加齢や睡眠不足などによるターンオーバーの乱れが主な原因とされています。角質肥厚が起こると、肌の透明感やツヤが失われてくすみが現れます。このくすみが顔を黒っぽく見せる原因になる可能性があります。
また、角質肥厚によって肌のバリア機能が失われる可能性があります。紫外線や摩擦などの外部からの刺激に弱くなるので、他の肌トラブルに繋がりやすくなります。
乾燥
肌は潤うことによってキメが整い、肌表面が均等に光に反射して透明感のある美白肌に見えます。しかし、乾燥することで肌のキメは乱れ、細かい凹凸を作り肌に影ができます。これによって、顔がくすんで見える可能性があります。
血行不良
血行不良は皮膚の血管に流れる血液量が減ることで起こります。人の顔は血液の赤みが健康的に見せているため、赤みが無くなることで目の下にクマが現れやすくなり、全体的に疲れている印象になる可能性があります。血行不良は睡眠不足や食生活の乱れなどが原因で起こります。これらによるストレスは血管を収縮させ、毛細血管の血流を減少させてしまいます。そして、顔の赤みが無くなって黒ずみが目立つようになります。
アルブチンの効果
アルブチンは主に美白効果を期待できます。ハイドロキノンに比べて効果が劣っていると言われているアルブチンですが、7%のアルブチン製剤を3ヶ月間使用した臨床実験では、有効率が肝斑で50%、老人性色素斑で81%、炎症後色素沈着で77%だという結果が出ています。そのため、アルブチンでも一定の美白効果は期待できます。
アルブチンの副作用
ハイドロキノンと構造が似ているアルブチンですが、ハイドロキノンよりも酸化しにくいという特徴があります。そのため、皮膚の刺激症状は出にくく、副作用も少ないです。しかし、アルブチンの使用例で接触性皮膚炎を起こしたという報告も出ています。比較的安全に使用することができるアルブチンですが、肌に合う合わないがあるので、使用前にパッチテストを行うことをおすすめします。また、使用中に皮膚や体調に異変を感じたらすぐに使用を中断して、クリニックに相談しましょう。
アルブチンの取り入れ方
アルブチンの取り入れ方は主に、化粧品とサプリメントの2種類です。
化粧品で摂取するには、アルブチンが配合されている化粧品を毎日のスキンケアに取り入れましょう。製品に書かれている成分表を見て、アルブチンやαアルブチンが含まれているものを選びましょう。濃度が高いほうが効果を実感しやすいので、できるだけ成分表の最初の方に書かれている化粧品を選ぶことをおすすめします。アルブチンはハイドロキノンよりも肌に優しいため、肌の弱い方でも使いやすくて人気があります。
化粧品だけでなく、サプリメントからアルブチンを摂取することもできます。スキンケアと比べて、時間をかけないので気軽に続けられることが特徴です。サプリメントを選ぶときも化粧品と同様に、成分表を確認してアルブチンが最初の方に書かれているものを選ぶことで、より高い効果を期待できます。
アルブチン配合化粧品の選び方
アルブチン配合化粧品の選び方を紹介します。
濃度で選ぶ
アルブチン配合化粧品の効果は配合されているアルブチンの濃度が大きく関係します。成分表の左から10番目以内にアルブチン、またはαアルブチンが表記されている商品を特におすすめします。
他の成分に注目して選ぶ
より高い美白効果を実感したい場合は、化粧品に配合されている他の成分にも注目して選ぶことをおすすめします。「ビタミンE」や「プラセンタエキス」が配合されている化粧品はさらに美白効果を期待できます。
添加物の量で選ぶ
肌の刺激が不安な方は添加物の量で化粧品を選ぶことをおすすめします。無添加の化粧品は肌の負担が少なくなります。また、商品パッケージに「添加物フリー」や「低刺激」と表記されているものは比較的肌に優しいので、敏感肌の方でも安全に使用できる可能性が高いです。一方、「防腐剤(パラベン)」や「アルコール」が含まれている化粧品は肌への負担が多いので気を付けましょう。
予算に合わせて選ぶ
一言でアルブチン配合化粧品と言っても、たくさんの種類があり、値段も様々です。「まずは試してみたい」という方は、高価なクリームや美容液ではなく、比較的安価な化粧水の購入をおすすめします。
アルブチン以外で肌を美白に保つ方法
アルブチン以外で肌を美白に保つ方法を紹介します。
ターンオーバーを正常化する
ターンオーバーは新しい細胞の生成と古い細胞の排出を繰り返し行うサイクルのことです。健康的な肌は約4週間の周期でターンオーバーが起こりますが、これが乱れてしまうと皮膚のバリア機能は低下します。そのため、外部からの刺激に弱くなり、様々な肌のトラブルが起こりやすくなります。
ターンオーバーを正常化することで、皮膚はバリア機能を保ち、肌トラブルを未然に防ぐことが期待できます。また、細胞が一定の周期で生まれ変わるようになり、くすみなどの改善にも効果を期待できます。ターンオーバーの正常化はセルフケアでは難しいと言われているため、より効果的にターンオーバーを正常化したい方はクリニックに相談することをおすすめします。
コラーゲンを生成する
コラーゲンは体内の30%を占めているタンパク質で、人の体の様々な器官を構成しています。コラーゲンは真皮の主成分なので、コラーゲンが不足することで肌のハリや弾力が失われます。コラーゲンは加齢によって減少します。そのため、美白を取り戻すためには、コラーゲンを生成する力を促す必要があります。
コラーゲンはアミノ酸とビタミンCを材料に、鉄分のサポートを受けて生成されます。コラーゲンを生成するためには、鉄分を中心とした栄養バランスの整った食事を継続しましょう。中には、コラーゲンの生成に効果的な成分が配合されているスキンケア商品があります。これらを積極的に利用して、体内のコラーゲンを増やすことをおすすめします。
肌を保湿する
健康的な肌の水分量は25%前後と言われ、この数値を下回ると、カサつきやキメの乱れなどの肌トラブルを引き起こす可能性があります。これらの肌トラブルが進行すると、くすみやシミとなって現れます。肌の水分量を整えるために、保湿を徹底しましょう。
保湿成分が配合されているものを選び、毎日欠かさずに使用することをおすすめします。また、洗顔時は優しく撫でるように洗い、頻度は1日に2回までにしましょう。保湿を徹底することで肌のくすみを予防し、美白肌を保つことが期待できます。
クリニックに相談する
美白肌が失われる原因は様々です。より効果的に美白肌を手に入れたい場合はクリニックの活用をおすすめします。クリニックでは専門の方が診察を行って、一人ひとりに合う対処法を提案するので、一度相談してみてください。
アルブチンについてよくある質問【Q&A】
アルブチンについての質問に解答していきます。
アルブチンは食べ物でも摂取することができる?
アルブチンを食べ物から取り入れることは可能ですが、あまりおすすめしません。アルブチンが含まれる食べ物には、梨、サンタベリー、マッシュルームなどがあります。それらの食材を毎日積極的に食べるのは難しいかと思います。アルブチンを取り入れたい方は化粧品やサプリメントを検討してみてください。
アルブチン配合の美容液で肌荒れする?
基本的に、アレルギー反応や肌荒れが起こることは少ないです。しかし、肌に合う合わないがあるので、使用前にパッチテストを行うことをおすすめします。また、使用中に皮膚や体調に異変を感じたらすぐに使用を中断して、クリニックに相談しましょう。
アルブチンは発がん性があるって本当なの?
現在、アルブチンによってがんになったケースはありません。アルブチン配合の化粧品やサプリメントを使用するときは、用法容量を守っていれば問題はないと言えます。
当クリニックの3つの特徴
徹底した事前準備・アフターケア
当院はご予約から治療までの間、カウンセリングや診察を通じてお客様の悩みに寄り添います。事前準備やアフターケアを徹底的に行うため、お客様に安心していただけるサービスを心がけております。
通院しやすい立地
当院は2024年7月時点で「池袋駅前院」「銀座院」「新宿西口院」「大宮駅前院」の4院を展開中です。いずれも駅からのアクセスが良いため通院しやすく、多くのお客様にご来院いただいています。お仕事帰りやお出かけ中の空き時間にふらっと訪れやすいのが魅力です。
丁寧なカウンセリング
当院では、従来の「お客様が医師(施術担当者)の待つ診察室へ行く」スタイルではなく、「医師(施術担当者)が、お客様のいらっしゃる個室へ行く」スタイルを採用しています。プライベート空間でじっくりと時間をかけてお客様に向き合うことを心がけており、一人ひとりに合う治療をご提案しています。
シミや黒ずみでお悩みならLUNA BEAUTY CLINICへご相談
今回はアルブチンについて解説しました。LUNA BEAUTY CLINICはお客様1人ひとりの悩みに寄り添い、その的確な対処法を提案させていただきます。シミや黒ずみについてお悩みの方はLUNA BEAUTY CLINICへご相談ください。