ターンオーバーとは肌の細胞が一定の周期で生まれ変わることです。ターンオーバーが乱れると肌荒れや乾燥など様々な肌のトラブルを引き起こします。
そこで、今回はターンオーバーの基本知識から肌トラブルの原因、さらに改善方法を解説します。
目次
ターンオーバーとは?
ターンオーバーは一定の周期で肌の細胞が生まれ変わることをいいます。これからターンオーバーの仕組みや周期について詳しく解説します。
肌のターンオーバーの仕組み
人の皮膚は、大きく表皮、真皮、皮下組織の3つから構成されますが、このうちの一番外側にある表皮でターンオーバーは起こります。表皮は、外側から順に「角層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の4つの層に分類することができます。
新しい細胞は表皮の一番内側にある基底層で生まれます。この細胞が形を変えながら外側へと押し上げられるように進みます。
そして、角層まで到達した細胞は垢となって体外へ排出されます。このような工程を経て、表皮の細胞は生まれ変わり続けることができます。
ターンオーバーの正しい周期
ターンオーバーの周期は年齢によって大きく変わってきます。10代や20代の平均的な周期は4週間程度ですが、60代では15週間程度と長く、年齢と共に周期は遅くなる傾向が見られます。
健康体の場合、ターンオーバーは約4週間周期で起こると言われています。基底層にある細胞が分裂して新しい細胞がうまれ、角質まで押し上げられるまでに2週間かかります。そして、その細胞は肌を守るために角質に2週間留まり、その後垢となって排出されます。
しかし、これは20代の場合です。まずは自分の年齢のターンオーバーの目安を知ることをおすすめします。
ターンオーバーが乱れる原因
ターンオーバーが乱れる原因は複数あります。その中でも特に乱れやすい原因をピックアップしてご紹介します。
生活習慣の乱れ
ターンオーバーが乱れる原因として最も多く挙げられるのが生活習慣の乱れです。
食生活の乱れや睡眠不足は、後に血行不良や栄養不足に繋がります。すると、細胞は正常に働くことができなくなり、結果的に新しい細胞が生成されにくくなります。これによって徐々にターンオーバーが乱れる可能性が高いので注意しましょう。
疲労やストレス
疲労やストレスもターンオーバーが乱れる原因の一つと言われています。疲労がたまったりストレスが増えたりするとホルモンバランスを崩す可能性があります。これによって活発だった細胞は抑制され、ターンオーバーが乱れる原因になるというわけです。
外部からの肌へのダメージ
外部からの肌へのダメージもターンオーバーに大きく影響を与えると言われています。
摩擦や乾燥などによってダメージを受けると、肌は修復を急ぐため不完全な形でターンオーバーを行います。また、紫外線による肌へのダメージも同様です。肌が紫外線を浴びると、バリア機能を持つメラニン色素を多く生成します。このメラニン色素は垢と一緒にターンオーバーのサイクルに沿って体外へ排出されます。
そのため、紫外線を浴びることでもターンオーバーが乱れてしまう恐れがあります。
ターンオーバーが乱れる傾向のある人
ターンオーバーが乱れる人には共通点が見られるので、その傾向をご紹介します。
生活習慣が乱れている人
偏食や睡眠不足など生活習慣が乱れている人は、ターンオーバーも乱れる可能性があります。また、暴飲暴食や極端なダイエットは栄養に偏りが生じてしまい、ターンオーバーが乱れる原因の一つとなり得ます。
また、ターンオーバーは睡眠中に活性化し、最も活性化されるのは夜10時から2時だと言われています。この時間に熟睡できる状態にするためには、夜9時ごろから寝る準備を始めることをおすすめします。
喫煙している人
たばこを吸うことによって血流は悪くなり、ターンオーバーを整えるビタミンCが消費されてしまいます。ターンオーバーにとって悪影響が生じる可能性があるので、喫煙は控えることをおすすめします。
間違ったスキンケアをしている人
洗顔しすぎるのは、肌の角質を過剰にはがしてしまうことにつながり、ターンオーバーが乱れる原因になります。また、ニキビや乾燥などの予防のし過ぎにも注意が必要です。熱いお湯での洗顔も原因になりうるので、気を付けてください。
ターンオーバーを整える方法
それでは、一度乱れてしまったターンオーバーを正常に整える方法をご紹介します。
生活習慣を改善する
ターンオーバーを整えるにはビタミンBなどのさまざまな栄養素が不可欠です。栄養をバランスよく摂取するために食生活を見直し、改善することをおすすめします。また、飲酒や喫煙は水分の吸収を悪くするなど、体に悪影響を及ぼす可能性があるため控えましょう。
また、ターンオーバーは睡眠中に活性化します。特に活性化する夜10時から2時の間に熟睡できるように心がけることが大切です。
乾燥と紫外線の対策を行う
紫外線や乾燥などの外部からの刺激はターンオーバーを乱す可能性があります。ターンオーバーを整えるためには、これらの刺激を少しでも和らげることが大切です。日焼け止めや日傘、帽子などを活用して紫外線対策を徹底して行い、保湿クリームなどで乾燥対策を行いましょう。
疲労やストレスを溜めない
ターンオーバーを正常に整えるためには、肌のコンディションや栄養だけでなく、体と心を十分に休ませることが重要です。また、適度な運動をすることでストレス発散や細胞の活性化を促し、運動後にはしっかりと休眠を取ることで疲労回復します。結果的に、ターンオーバーを正常に整えることに繋がるのです。
クリニックで治療を行う
クリニックで治療を行うのもターンオーバーを整える方法の一つです。クリニックでは「ケミカルピーリング」「ダーマペン」などターンオーバーを整えるための施術があります。どの施術にもメリット・デメリットがあり、その中から自分に合う施術を行うことでターンオーバーを整えることができる可能性があります。
ターンオーバーが乱れることで起こるトラブル
ターンオーバーは乱れることで様々な肌のトラブルに繋がります。この章では、ターンオーバーの乱れによる肌トラブルについてご紹介します。
ハリや弾力が低下する
ターンオーバーでは水分を蓄えることができる角質細胞を生成します。ターンオーバーが乱れ、周期が早くなることで角質細胞が不完全なまま生成されてしまい、完全な状態の時よりも水分を蓄えることが出来なくなります。その結果、肌はうるおいが無くなってしまい、ハリや弾力が低下する可能性があります。
肌に凹凸ができてざらついた肌触りになる
ターンオーバーは表皮の角質を剝がして、体外に排出する機能を持ちます。しかし、ターンオーバーが乱れると角質を排出する機能が低下してしまいます。結果、角質は剝がれにくくなり、やがて肌の表面に溜まってしまいます。溜まった古い角質は硬くなり、肌にの凸凹の原因となってしまうほか、肌触りもざらざらした感触になる可能性があります。
くすみやシミが目立つ
ターンオーバーが乱れることで、古い角質は肌の表面に徐々に溜まってきます。この溜まった角質が原因で肌に光を通しにくくなるため、灰色がかって見えるようになり、くすみができる可能性があります。
また、ターンオーバーで角質が剥がれ落ちると同時にメラニン色素も体外へ放出されます。メラニン色素はシミの原因として知られています。ターンオーバーが乱れることで、角質だけでなくメラニン色素も溜まってしまうため、シミができる可能性があります。
ターンオーバーについてのよくある質問【Q&A】
それでは、ターンオーバーについての質問に解答していきます。
ターンオーバーの乱れはどうやったら知ることができる?
肌のトラブルの原因がターンオーバーの乱れだと断定することはできませんが、ターンオーバーの乱れはさまざまな肌のトラブルを引き起こす可能性があります。肌に違和感を感じたりした場合は注意して自分の肌を観察することをおすすめします。
便秘はターンオーバーに影響する?
便秘によって腸内環境が悪化すると、老廃物が血液中に溶けて全身を回ります。体は老廃物を体外へ排出するのに力を入れるため、肌のターンオーバー機能が低下してしまいます。
当院の3つの特徴
徹底した事前準備・アフターケア
当院はご予約から治療までの間、カウンセリングや診察を通じてお客様の悩みに寄り添います。事前準備やアフターケアを徹底的に行うため、お客様に安心していただけるサービスを心がけております。
通院しやすい立地
当院は2024年7月時点で「池袋駅前院」「銀座院」「新宿西口院」「大宮駅前院」の4院を展開中です。いずれも駅からのアクセスが良いため通院しやすく、多くのお客様にご来院いただいています。お仕事帰りやお出かけ中の空き時間にふらっと訪れやすいのが魅力です。
丁寧なカウンセリング
当院では、従来の「お客様が医師(施術担当者)の待つ診察室へ行く」スタイルではなく、「医師(施術担当者)が、お客様のいらっしゃる個室へ行く」スタイルを採用しています。プライベート空間でじっくりと時間をかけてお客様に向き合うことを心がけており、一人ひとりに合う治療をご提案しています。
ターンオーバーの乱れでお悩みならLUNA BEAUTY CLINICへご相談
今回はターンオーバーについて解説しました。LUNA BEAUTY CLINICはお客様1人ひとりの悩みに寄り添い、その的確な対処法を提案させていただきます。ターンオーバーの乱れについてお悩みの方はLUNA BEAUTY CLINICへご相談ください。
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