ハイドロキノンとは?シミへの効果・メリット・デメリット・副作用を解説
2024.08.01
ハイドロキノンとはシミの除去を期待できる薬で、古くから人気の高い治療方法です。ハイドロキノンは食品からも摂取されている成分で、薬として使う場合は美白効果も期待できる治療です。
そこで、今回はハイドロキノンの基本情報からメリット・デメリット、さらに副作用までを解説します。
目次
ハイドロキノンとは美容効果が期待できる薬
ハイドロキノンはシミの除去に効果的だと考えられています。ハイドロキノンの基本的な仕組みと効果、他の治療との違いを紹介します。
シミの原因とハイドロキノンの仕組み
皮膚は、外側にある表皮とその内側にある真皮から構成されますが、この表皮はシミの原因と深く関係しています。表皮は「ケラチノサイト(表皮細胞)」と表皮の一番下にある「メラノサイト(色素細胞)」から構成されます。紫外線などが原因でメラノサイト内でメラニン色素が生成され、これをケラチノサイトに渡すことで細胞の核を守ることができます。
シミの原因であるメラニンは表皮といわれる部分で生成されます。通常、古くなったメラニン色素は肌のターンオーバーによって体外へ排出されます。しかし、このターンオーバーが乱れて正常にメラニン色素を排出できなくなると、結果的にシミへと繋がります。
ハイドロキノンは新たにメラニン色素が生成されるのを防ぐ効果が期待できます。そのため、シミの予防に効果を発揮できると考えられています。
ハイドロキノンが含まれている製品
ハイドロキノンが入った医薬品や化粧品は市販もされており、簡単に手に入れられます。しかし、化粧品と医療機関で処方されるハイドロキノンでは濃度が違います。
医療機関が処方するハイドロキノンの方は2%以上と比較的濃度が高いですが、濃度は高くなるほど肌への刺激は強くなります。そのため、自分の肌に適した濃度のハイドロキノンを選ぶ必要があります。
ハイドロキノンで期待できるの3つの美容効果
それでは、ハイドロキノンで期待できる効果を3つご紹介します。
①シミに対して適切に対処できる
ハイドロキノンは様々な種類のシミに効果的だと知られています。その中でも、「老人性色素沈着」「炎症後色素沈着」「肝斑(かんぱん)」の3つに対して治療効果が期待できると言われています。
どのシミも原理は一緒で、メラニン色素の過剰な存在が原因で現れます。ハイドロキノンはこのメラニン色素の生成を抑制するため、シミの根本的な解決を期待することができます。
②ニキビ跡の色素沈着
肝斑などは刺激することによって逆にシミを増やす可能性があります。ハイドロキノンは低リスクでシミの治療に使えることが期待されています。メラニン色素の生成が抑制されることによって、シミの部分に溜まっているメラニン色素は除去されるため、体内のメラニン色素の数を減少させることが期待できます。
③美白効果が期待できる
メラニン色素はシミだけでなく肌の黒ずみなどの原因としても知られています。ハイドロキノンはメラニン色素の生成を抑制するため、黒ずみの改善にも効果が期待できます。
ハイドロキノンがおすすめな人
ハイドロキノンは様々なシミの悩みに幅広く対応することができます。その中でも特にハイドロキノンでの治療をおすすめする人をご紹介します。
シミが気になる人
シミが目立って気になっている人には、ハイドロキノンをおすすめします。上記にも記載したように、ハイドロキノンはシミの原因であるメラニン色素の生成を抑制するため、シミの除去に効果を期待することができます。
早いうちからシミ予防をしたい人
ハイドロキノンはシミの除去だけでなく今後のシミを現れにくくする効果も期待できます。シミの予防の効果も期待できるハイドロキノンは、将来的にできるであろうシミが不安な人にもおすすめします。
美白を目指したい人
美白を目指したい人にもハイドロキノンをおすすめします。
肌の黒ずみはメラニン色素の過剰な存在が原因とされています。メラニン色素を除去し、生成を抑制することができるハイドロキノンは肌の黒ずみにも効果を期待することができます。そのため、肌を明るく見せたいにと考えている人におすすめです。
ハイドロキノンの効果を高める方法
ハイドロキノンは濃度によって効果が変わります。私たちが入手できるハイドロキノンの濃度は1〜5%のものが多いです。その内、1〜3%の場合は肌への刺激が少ないですが、効果が現れるまでに時間がかかる可能性があります。濃度が4〜5%のものは肌への刺激が強く、その分早く効果が発揮できる可能性がありますが、処方してもらうのがおすすめです。
このように、ハイドロキノンを選ぶ際は濃度に注目しましょう。自分の肌の状態や悩みに合う濃度を探して、それを基準にハイドロキノンを選ぶことでより高い効果を期待することができます。
また、ハイドロキノンを含む薬の多くはクリーム状が多く、化粧水などに含まれている場合もあります。使用時は顔全体にまんべんなく塗るのではなく、シミや気になる部分に集中させて使用することでより高い効果を期待できます。
ハイドロキノンのメリット
ハイドロキノンは様々なシミの治療に効果が期待できます。どの種類のシミでも根本的な原因はメラニン色素の過剰な存在です。ハイドロキノンはこのメラニン色素の生成を抑制するため、様々な種類のシミに効果を期待することができます。
また、メラニン色素は肌の黒ずみの原因でもあるため、美白効果を期待することができます。
ハイドロキノンは自分に合う濃度を選べるため、敏感肌の方も扱いやすいこともメリットの一つです。
ハイドロキノンのデメリット
ハイドロキノンは期待できる効果が高いですが、成分が強いため炎症や赤みなどが現れる可能性があります。濃度に関わらず肌に合わない可能性もあるので、使用前に必ずパッチテストを行うことをおすすめします。
また、メラニン色素は紫外線などを防御する作用があります。ハイドロキノンはそのメラニン色素の生成を抑制するため、強い紫外線にさらされるとシミだけでなく肌の老化に繋がる可能性があります。治療後はアフターケアだけでなく日焼け止めなどの紫外線対策を徹底して行うことが重要です。
ハイドロキノンについてのよくある質問【Q&A】
それでは、ハイドロキノンに興味を持つ方の悩みや質問に解答していきます。
ハイドロキノンによる治療期間はどれくらい?
ハイドロキノンによる治療期間は3ヶ月程度が一般的です。しかし、効果は継続的に続きにくいため、治療を中止したら効果が無くなり、元の肌に戻る可能性があります。副作用が気にならない場合、3か月間は治療を続けましょう。
ハイドロキノンは誰でも使ってもいいですか?
ハイドロキノンが合うかどうかは肌質とは関係ないため、基本的に誰でも使用できます。ただしパッチテストを行って強い反応が現れた方にはおすすめできません。
ハイドロキノンの副作用はあるの?
人によりけりですが、主な副作用は「炎症」と「白斑(はくはん)」の2種類があります。炎症は多少の赤みやヒリつきを感じ、ハイドロキノンの使用初期に起こる可能性が高いです。
白斑は肌が色抜けする現象で、濃度の高いハイドロキノンを長期間使用した時などに起こる可能性が高いです。このような副作用が長期にわたって現れたり、少しでも不安に思ったりしたら使用を中止しましょう。
ハイドロキノンでシミが濃くなるというのは本当?
ハイドロキノンはメラニン色素の生成を抑制します。メラニン色素はシミの原因であるため、シミが薄くなる効果を期待できます。
しかしメラニン色素は紫外線のバリア機能を持っているため、生成が抑制されると、その分紫外線によるダメージが大きくなります。それが原因となりシミが濃くなる可能性はありますが、紫外線対策を徹底することでその可能性は低くなります。
ハイドロキノンでガンが発症するのは本当?
濃度が5%のハイドロキノンは、動物実験において発がん性を持つ可能性があるという結果が出ています。しかし、現時点で人間に対してこのような作用は判断されていません。ハイドロキノンを安全に扱うためには適度な用法・用量を守ることをおすすめします。
当院の3つの特徴
それでは、当院NOVUS Beauty Clinicの3つの特徴をご紹介します。
徹底した事前準備・アフターケア
LUNA BEAUTY CLINICはご予約から治療までの間、カウンセリングや診察を通じてお客様の悩みに寄り添います。事前準備やアフターケアを徹底的に行うため、お客様に安心していただけるサービスを心がけております。
通院しやすい立地
当院は2024年7月時点で「池袋駅前院」「銀座院」「新宿西口院」「大宮駅前院」の4院を展開中です。いずれも駅からのアクセスが良いため通院しやすく、多くのお客様にご来院いただいています。お仕事帰りやお出かけ中の空き時間にふらっと訪れやすいのが魅力です。
丁寧なカウンセリング
当院では、従来の「お客様が医師(施術担当者)の待つ診察室へ行く」スタイルではなく、「医師(施術担当者)が、お客様のいらっしゃる個室へ行く」スタイルを採用しています。プライベート空間でじっくりと時間をかけてお客様に向き合うことを心がけており、一人ひとりに合う治療をご提案しています。
ハイドロキノンの他、シミでお悩みならLUNA BEAUTY CLINICへご相談
今回はハイドロキノンについて解説しました。LUNA BEAUTY CLINICはお客様1人ひとりの悩みに寄り添い、的確な対処法を提案させていただきます。シミでお悩みの方はLUNA BEAUTY CLINICへご相談ください。
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