ムダ毛処理で毛抜きの使用がダメな理由は?
脱毛効果を高める方法とは?
医療脱毛をご検討中の方は、毛抜きによる自己処理がダメな理由や効果的な脱毛方法が気になるのではないでしょうか。
毛抜きは肌を傷つけやすく脱毛効果を十分に得られないため、脱毛期間中のムダ毛処理に向きません。
脱毛期間中にムダ毛処理を行うときは、肌の表面の毛をやさしく剃れる電気シェーバーを使用するのがおすすめです。
この記事を読めば、脱毛期間中のムダ毛処理に毛抜きが向かない理由や効果的な脱毛方法が詳しく分かります。
医療脱毛の脱毛効果を高める方法を知りたい方は、ぜひご覧になってみてください。
目次
脱毛期間中の毛抜きはNG!埋没毛や効果半減の3つの理由
毛抜きで自己処理を行うと医療脱毛の効果を損なうため、脱毛期間中は毛抜きの使用を避ける必要があります。
初めて医療脱毛を受ける方に向けて、毛抜きがNGである理由を詳しく解説します。
埋没毛ができるリスクがある
脱毛期間中に毛抜きを使うと、埋没毛ができる恐れがあるので注意が必要です。
肌の表面に生えずに肌内部で成長し、埋もれてしまった毛のこと。
毛抜きで毛を無理に引っ張ると毛穴に負担がかかり、肌はこれ以上ダメージを受けないように角質を分厚く保とうとします。
角質層に埋もれた毛は、肌の内部で成長してしまい表面に生えてきません。
埋没毛ができると医療脱毛のレーザーが届きにくくなるため、脱毛効果を十分に得られなくなります。
脱毛の効果が半減する
毛抜きを使用すると一時的に毛がない状態になるので、毛周期が乱れて脱毛効果が減ってしまいます。
医療脱毛で使うレーザーは、毛のメラニン色素に反応することで脱毛効果を得られる仕組みです。
そのため毛抜きで自己処理をした箇所に照射をしてもレーザーが反応せず、1回分の照射が無駄になってしまいます。
毛抜きを使用した毛穴からはしばらくするとまた毛が生えてくるため、脱毛を完了するまでの期間が全体的に延びる可能性があるでしょう。
毛穴が広がり毛嚢炎の原因になる可能性
毛穴が広がって毛嚢炎になると、脱毛の施術を受けられない場合があるので注意が必要です。
毛穴に雑菌が繁殖したことで、毛穴周辺が炎症している状態のこと。
毛抜きを使用した毛穴は大きく開いてしまうため、雑菌が入りやすいです。
やがて雑菌が繁殖すると毛嚢炎を引き起こし、毛穴周辺がニキビのように赤く腫れあがります。
毛嚢炎は痛みを伴うことが多く脱毛レーザーの熱が刺激になる恐れがあるため、炎症が強い場合は施術を控えなければなりません。
編集部
脱毛期間中は、常に清潔な毛穴を保つことが大切です!
脱毛直後のぽろぽろ毛が抜ける期間も毛抜きNG!
医療脱毛をしたあとは、無理に毛を毛抜きで引っ張らずに、自然と抜け落ちるのを待ちましょう。
レーザーでしっかりと照射された毛は発毛組織が破壊され、2~3週間かけてぽろぽろと自然に抜けていきます。
脱毛直後にご自身で毛を抜こうとすると、レーザーの効果が発毛組織に届いている毛とそうでない毛の見分けがつかないため、発毛組織がまだ残っている毛を間違えて抜いてしまうかもしれません。
発毛組織が破壊されていない毛は、成長して再び生えてきてしまいます。
毛がなかなか抜け落ちないと心配になるかもしれませんが、ご自身で抜かないように気をつけましょう。
脱毛期間中の適切な自己処理方法とは?
脱毛期間中にムダ毛を処理したい…一番適切な自己処理の方法って何だろう?
編集部
脱毛期間中のムダ毛処理は、肌に優しくレーザーの作用に影響しにくいアイテムを選ぶことが大切です。
自己処理の方法について詳しく解説しますので、参考にしてみてください。
脱毛期間中は毛抜きやカミソリを避ける
脱毛期間中の自己処理において、肌を傷つけやすい毛抜きやカミソリは適しません。
なぜなら毛抜きを使用すると、広がった毛穴から雑菌が侵入し毛嚢炎になるリスクがあるからです。
編集部
肌の炎症が強いと施術をお休みしなければならないため、脱毛の完了に遅れが生じてしまいます。
また毛だけでなく肌表面の角質まで落としてしまうカミソリは、肌を外的な刺激から守るバリア機能を低下させる恐れがあります。
バリア機能が正常に働かなくなると乾燥や肌荒れを招き、施術中にレーザーの刺激を強く感じてしまうかもしれません。
脱毛期間中の自己処理は電動シェーバー
脱毛期間中の自己処理に最も適しているアイテムは、肌への負担が少ない電気シェーバーです。
刃が直接肌にあたらない電気シェーバーは安全性が高く、ムダ毛をやさしく剃れます。
ローションを塗ると肌の上で電気シェーバーがすべりやすくなるので、少ない刺激できれいに剃れるでしょう。
医療脱毛を受けるときは乾燥や肌荒れを引き起こさないように、日頃から健やかな肌をキープしておくことが大切です。
脱毛後いつから自己処理を再開しても良いのか
脱毛期間中の自己処理は、施術が終わってから2週間ほど経過したら再開できます。
レーザーで照射したあとの肌は、内部に熱が残っており非常にデリケートな状態です。
そのため脱毛直後の自己処理は肌にとって刺激になりやすく、赤みや肌荒れなどの肌トラブルを招く恐れがあります。
脱毛から2週間経つと、肌に残っていた熱が放出され徐々に落ち着きを取り戻すので、電気シェーバーによる自己処理を行っても問題ありません。
もし肌に異変がある場合は、無理に自己処理をせずに安静に過ごしましょう。
脱毛後に毛が抜けない原因とは?
医療脱毛をしたあとになかなか毛が抜けないときは、どうしたら良いの?
編集部
脱毛効果が感じられないときは、照射漏れや毛のメラニン色素が薄いなどいくつか理由が考えられます。
脱毛箇所に照射漏れがある可能性
照射漏れがあるときは時間が経過しても毛は抜け落ちないので、クリニックに相談しましょう。
医療脱毛はレーザーが毛のメラニンに反応して、毛の成長の元となる発毛組織を破壊することで、脱毛効果を得られます。
しかし、施術を行ったスタッフのミスや技術不足で照射がされなかった毛には脱毛効果が及びません。
2週間ほど経過して毛が明らかに抜け落ちていない箇所がある場合は、照射漏れの可能性が高いです。
クリニックは照射漏れがある場合のみ再照射を受け付けていることが多いので、ご自身で施術を受けたクリニックへ連絡してみてください。
脱毛箇所の毛が薄い場合も毛が抜けにくい
毛が薄い箇所はレーザーが反応しにくいため、十分に脱毛効果を得られない場合があります。
なぜなら、薄い毛や細毛にはメラニン色素が多く含まれていないからです。
医療脱毛で使用するレーザーは、毛のメラニン色素に反応し発毛組織にダメージを与えます。
そのためメラニン色素が少ない毛にはレーザーが反応しづらく、脱毛の効果が届きにくいです。
クリニックによっては、メラニン色素が薄い毛に対しても高い脱毛効果のある脱毛機を設備しているところもあります。
編集部
産毛や細い毛などをしっかり脱毛したい方は、クリニックのHPで脱毛機をあらかじめチェックしておきましょう。
色素沈着があると毛が抜けにくいことがある
肌に色素沈着がある箇所はレーザーの出力を下げて照射するため、脱毛効果が低くなることがあります。
高い出力で照射ができない理由は、色素沈着がある箇所に熱が伝わってしまうと、やけどをするリスクが高まるからです。
衣類のこすれや炎症などが原因で色素沈着している肌には、メラニン色素が多く集まっています。
レーザーは毛のメラニン色素に反応して熱を伝えるので、色素沈着している箇所にも影響を及ぼしてしまうでしょう。
脱毛効果を高めるための方法
脱毛の施術後の肌は、とてもデリケートな状態のため健やかに整えることが大切です。
医療脱毛の効果を高める方法を知りたい方に向けて、脱毛期間中のケアの仕方や避けるべき行動を紹介します。
医療脱毛を受ける前に、効果的に脱毛を行うポイントを確認しておきましょう。
脱毛期間中は保湿をしっかり行う
脱毛期間中は、肌を乾燥から守るために保湿ケアを必ず行ってください。
レーザーの影響で熱を持った照射後の肌は、とても敏感で乾燥しやすくなっています。
肌が乾燥していると、バリア機能が低下し肌荒れを引き起こす可能性があるので、ボディローションやクリームなどでうるおいを与えることが大切です。
また乾燥している肌はうるおいのある肌よりも硬くなっているため、毛がなかなか抜け落ちません。
肌にうるおいを与え柔らかくすることで、自然と毛が抜けやすくなります。
編集部
保湿ケアを習慣化して、柔かくしっとりした肌をキープしましょう。
日焼けを避けることが重要
日焼けをすると施術を断られる可能性があるため、脱毛期間中はUV対策を行いましょう。
メラニン色素に反応することで脱毛効果を得られる医療脱毛では、日焼けによって作られたメラニン色素にもレーザーが反応してしまう場合があります。
日焼けの度合いによってやけどのリスクが高いと医師が判断した場合は、その日の施術を断念せざるを得ません。
施術を中止することになれば、脱毛完了までの期間が当初の計画より延びてしまうでしょう。
脱毛後に体温が上がる行為は控えるべき
肌トラブルを避けるために、脱毛後は運動・入浴・マッサージなどの体温が上がる行為を控えてください。
脱毛の施術をしたあとの肌は内部に熱が残っており、非常にデリケートな状態です。
そのため、運動・入浴・マッサージによって体温が上がると、さらに肌が熱を帯びてしまいます。
肌の熱が放出されずに留まると、赤みやかゆみなどの肌トラブルを引き起こすかもしれません。
脱毛をするならクリニックでの医療脱毛がおすすめ
効果的に脱毛を行うなら、エステ脱毛よりも医療脱毛のほうがおすすめです。
医療脱毛のメリットを以下にまとめます。
- 永久脱毛が可能
- 少ない回数、短い期間で脱毛が完了する
- 麻酔の使用が可能
- 薬の処方が可能
医療脱毛で使用するレーザーは威力が強く毛の成長の元となる毛乳頭を破壊できるため、永久脱毛が叶います。
レーザーの効力が高い分、短い期間・少ない回数で脱毛が完了できるところも嬉しいポイントです。
対して、エステ脱毛は医療レーザーほど効力がなく、毛乳頭を破壊できないため時間が経つと毛が生えてきてしまいます。
医療脱毛に比べてエステ脱毛は施術の回数も多くなる傾向があり、長い期間通い続けなければなりません。
効率よく脱毛を完了させたい方は、医療脱毛が向いています。
また、医療脱毛は施術者が国家資格を持つ医師か看護師なので、利用者の希望に応じて麻酔の使用や肌トラブルが起きたときに薬の処方が可能です。
編集部
医療脱毛なら、脱毛の痛みや肌トラブルが心配な方でも安心して施術を受けられるでしょう。
まとめ
本記事では、医療脱毛を受けている方が毛抜きを使用してはいけない理由や効果的に脱毛を行う方法を解説しました。
毛抜きは肌を傷つけやすく脱毛効果を十分に得られないため、脱毛期間中のムダ毛処理には向いていません。
まとめると、医療脱毛で効果的に脱毛を行う方法は以下の通りです。
- 自己処理は電気シェーバーで行う
- 保湿ケアで肌を健やかに整える
- 日焼けや色素沈着に気をつける
刃が肌に直接あたることなく、肌の表面に生えている毛をきれいに剃れる電気シェーバーは脱毛期間中の自己処理に向いています。
脱毛を効果的に行うために日頃から肌を労わり、日焼けや色素沈着の防止対策を講じることが大切です。
編集部
医療脱毛を初めて受ける方は、効果的な脱毛方法を実践してツルツルな肌を目指しましょう。
- 本記事で述べる「永久脱毛」とは、米国電気脱毛協会が定義する「最終脱毛から1か月後の毛の再生率が20%以下」、およびアメリカ食品医薬局が定義する「一定の施術を行った毛の再生本数が長期間において減少し、維持されること」を指します。完全に毛が生えてこなくなることを保証するものではありません。
- 本記事では、「硬毛」を黒く太い毛、「軟毛」を薄く細い毛と定義しています。(参照:The relation between human hair follicle density and touch perception)また、「日焼け肌」「色黒肌」はFitzpatrick skin typingのV〜VIを指すものとします。(参照:UV Radiation and the Skin)
- 掲載サービスについて、選び方で記載した効果・効能の保証はいたしかねます。クリニックを利用する際は、必ず各クリニックのHPやカウンセリングで詳細をご確認ください。
- 本記事で紹介する医療サービスは自由診療であり、公的医療保険の適用外となります。
- 美容医療を受ける際は事前に国民生活センターの「美容医療を受ける前に」を確認しておきましょう。
- 医療脱毛にはやけどやヒリヒリ感などのリスクがあります。(参照:消費者庁)リスクを理解したうえで信頼できるクリニックで施術を受けることを検討してください。
- 日本医学脱毛学会
- 日本美容医療協会
- 厚生労働省 医療法における病院等の広告規制について
- 「なくならない脱毛施術による危害」(独立行政法人国民生活センター)
- 「Dr.葛西の 基礎から学ぼう 医療レーザー脱毛入門 クリニックスタッフ応援テキスト」(葛西健一郎著/文光堂)
- 「よくわかる医療脱毛」(塚原孝浩)