医療脱毛で産毛はなくならないって本当?
何回受ければ効果を実感できるんだろう?
「医療脱毛に興味があるけど、産毛までしっかり脱毛できるのか気になる…」このような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
産毛はムダ毛の中で目立ちにくい部類に入りますが、定期的な自己処理の手間がかかったり、化粧ノリにも影響してくるため、脱毛で一気に解消できると嬉しいですよね。
そこで本記事では、産毛脱毛を検討している方に向けて、産毛脱毛の基礎知識やメリット・デメリットについて解説します。
編集部
「産毛脱毛を検討しているけど、なかなか踏み出せない…」とお悩みの方にとって、疑問を解消する内容になっておりますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
医療脱毛は産毛に効果ない?何回で効果を実感できる?
医療脱毛を検討する際、産毛に対してどの程度の効果が期待できるのか事前に確認しておきたいですよね。
そこで、産毛脱毛の基礎知識について以下3つのポイントを解説します。
医療脱毛で産毛を脱毛するのは難しい?
結論、医療脱毛で産毛を脱毛することは可能です。
しかし、色が濃く太い毛に比べて1回で高い脱毛効果を得るのが難しく、基本的に何度も回数を重ねる必要があります。
医療脱毛で使用されるレーザーの多くは、毛の黒いメラニン色素に反応して毛根を破壊する仕組みですが、産毛はメラニン色素が薄いためレーザーが反応しにくいとされています。
産毛脱毛は何回で効果を実感できる?
医療脱毛では、自己処理が不要になるまで一般的に5~8回程度の施術が必要とされています。
産毛はレーザーが反応しにくいため、十分な効果を実感するまでは、上記よりも回数が多い10~12回程度を想定しておくとよいでしょう。
脱毛は「毛周期」に合わせて行う必要があり、期間にすると半年~1年半が目安となります。
産毛の脱毛に最適な方法とは?
産毛脱毛で高い効果を得るためには、最適な脱毛方法とレーザーの種類を選択することが大切です。
脱毛方法は主に以下の2種類に分かれ、産毛脱毛は特に「蓄熱式」による施術が効果的です。
脱毛方法 | 特徴 | 得意な毛質 |
---|---|---|
蓄熱式 | ・発毛を促す「バルジ領域」へアプローチする方法 ・低出力のレーザーを繰り返し照射 ・痛みがおだやかな傾向にある | メラニン色素が薄い細い毛・産毛 |
熱破壊式 | ・発毛組織の「毛母細胞」「毛乳頭」を破壊する方法 ・高出力のレーザーを1ショットずつ照射 ・輪ゴムで弾かれるような強い痛み | メラニン色素が濃い毛・太い毛 |
加えて、医療脱毛で用いられるレーザーの種類によっても得意な毛質が異なります。
以下の主な3つのレーザーの中でも、産毛脱毛の場合は「ダイオードレーザー」の照射が最も効果的といわれています。
- アレキサンドライトレーザー
代表的な3つのレーザーの中で、最も短い波長(755nm)のレーザー
毛が濃く太い部位に高い効果を発揮する - ダイオードレーザー
中間の波長(800~940nm)のレーザー
幅広い毛質にバランス良くアプローチでき、産毛への効果も高い - ヤグレーザー
3種類の中で最も長い波長(1,064nm)のレーザー
濃く根深い毛に特に有効で、色素沈着がある肌や色黒な肌にも効果がある
それぞれのレーザーに得意な領域があるため、産毛脱毛と合わせて全身の脱毛も希望する方は、あわせて確認しておくのがおすすめです。
産毛脱毛のクリニックを選ぶ際は、脱毛機と照射可能なレーザーにも注目して脱毛を効率的に進めましょう。
産毛脱毛で人気の部位
産毛脱毛では「顔、腕、背中」など、他人から見えやすい部位が特に人気の傾向にあります。
実際に脱毛を受ける場合も、人目に触れやすい部位を優先的に処理したいですよね。
以下に、産毛脱毛で人気の3つの部位について、それぞれの特徴を解説していきます。
顔の産毛
顔は見た目の印象にも大きく関わるため、産毛脱毛を優先的に検討したい部位の1つです。
産毛を脱毛することで、皮膚表面を覆う毛がなくなり、顔全体がくすんで見える状態を改善できます。
肌が明るく透明感のある印象になり、化粧ノリが良くなるメリットもあるため、多くの方におすすめな部位です。
腕の産毛
腕は体の中でも露出する機会が多く、定期的にムダ毛を自己処理される方も多いのではないでしょうか。
通常の毛に加えて産毛も多く生えており、夏場に半袖やノースリーブの服を着る際は特に目立ちやすくなります。
脱毛により手が届きにくい箇所まで産毛を処理でき、肌が見える服を着た際にも清潔感のある印象を手に入れられます。
背中の産毛
背中は自分ではなかなか見えづらい部位ですが、夏場に水着や背中が開いたデザインの服を着る際は他人の目に触れる機会も多くなります。
手が届きにくく自己処理が難しいため、1人で綺麗にムダ毛を取り除くのが難しく、誤って肌を傷つけるリスクが高い点にも注意が必要です。
自己処理の難易度という観点からも、背中は産毛脱毛がおすすめの部位といえます。
背中の産毛を脱毛することで、煩わしい自己処理から解放され、水着や服のおしゃれをさらに楽しめるようになるでしょう。
産毛を脱毛するメリットとは?
産毛を脱毛するメリットについて、以下の4つのポイントに分けて解説します。
それぞれ詳しく解説しますので、自分の悩みに当てはまる部分があるか、ぜひチェックしてみてください。
顔の印象が明るくなる
顔の産毛を脱毛することで、肌全体のトーンアップが期待できるメリットがあります。
産毛自体は色素も薄く1本1本は目立ちにくいですが、顔全体が覆われることで、本来の肌色よりも暗い印象になったり、くすんで見えたりしてしまいます。
顔全体の産毛を脱毛することで、皮膚の表面を覆っていたムダ毛がなくなり、肌本来の明るさが露出して清潔感がアップします。
化粧ノリが良くなる
脱毛で肌表面の産毛がなくなることで、メイクが肌に密着しやすくなり化粧ノリが向上するメリットがあります。
顔の産毛が多いと肌の表面に凸凹ができ、化粧が浮いてしまう可能性があるため、産毛は適度に処理しておくのがおすすめです。
脱毛サロン「恋肌」が行った「ベースメイクと顔脱毛」に関する調査によると、メイクに重要なポイントとして「スキンケアコスメが馴染んでからベースメイクを塗る」に次いで「顔の産毛処理をしておく」点と回答する方が多い結果となりました。
多くの方が実感してきた意見からも、顔の産毛が化粧ノリに与える影響が伺えます。
脱毛を完了すると肌の表面がフラットな状態になり、メイクが肌にしっかりと馴染むため、仕上がりを良くする目的としても産毛脱毛はおすすめです。
自己処理の手間が省ける
産毛脱毛が完了すると、長期的に自己処理にかかる負担がなくなるメリットもあります。
カミソリや電動シェーバーによる自己処理の場合、基本的に毛が生えてくるたびに処理する必要があり、肌荒れや色素沈着などの肌トラブルにつながるリスクも無視できません。
一方で、医療脱毛は一度脱毛した箇所からは半永久的に毛が生えてこなくなるため、自己処理の時間や肌への負担を大幅に軽減できます。
頻繁に自己処理を行う方や、カミソリ負けを起こしやすい方は、ぜひ産毛脱毛を検討してみましょう。
おしゃれを楽しめる
産毛脱毛で腕や背中など、他人から見えやすい部位が綺麗になることで、さまざまなデザインの服を着ておしゃれを楽しめるようになります。
ムダ毛にコンプレックスを感じ、肌が隠れる服を選ぶことが多い方もいらっしゃるのではないでしょうか。
お気に入りの服や試してみたいファッションがあっても「背中の毛はちゃんと処理できているかな」「剃り残しがあったら不安」など、人目が気になってしまうと、おしゃれを思う存分楽しめなくなりますよね。
産毛脱毛を受けることで自信を持って素肌を出せるようになるため、色々なファッションも楽しめるようになるでしょう。
産毛を脱毛する際のデメリットは?
産毛脱毛には多くのメリットがある一方で、いくつかの注意しておきたいデメリットも存在します。
以下の4つのポイントにまとめていますので、産毛脱毛を検討されている方は事前に確認しておきましょう。
硬毛化のリスクがある
産毛の脱毛を行うと「硬毛化」と呼ばれる、毛が濃く太くなる現象が生じる場合があります。
詳細な原因は解明されていませんが、レーザー照射の刺激により発生すると考えられています。
硬毛化の発生は個人差もあり、どの程度の割合で生じるか予測が難しいため、自身にもリスクがあることを事前に把握したうえで施術を受けましょう。
痛みを感じやすい
産毛などの細く薄い毛を綺麗に脱毛するためには、高めの出力でレーザーを照射する必要があり、強い痛みが生じやすいデメリットもあります。
特に顔は皮膚が薄く骨に近い部分が多いため、元々脱毛時に痛みを感じやすく、産毛脱毛を受ける際もあらかじめ注意が必要です。
医療脱毛は麻酔の使用が可能ですので、どうしても痛みが強い場合はクリニックと相談のうえ検討してみましょう。
施術回数が予定よりも多くなる恐れがある
産毛は毛自体が細いうえにメラニン色素が薄く、通常の毛に比べてレーザーが反応しづらい特徴があります。
脱毛の施術は、1人ひとり肌や毛の状態に合わせて徐々に照射出力を上げていくため、産毛に有効な出力に達するまで比較的回数がかかりやすい点を認識しておきましょう。
「5回コースで契約したけど、産毛の状態はあまり変わらなかった…」と、当初の予定通りに脱毛が進まない可能性も十分あるため、予算や施術回数は余裕をもって想定しておくことが大切です。
脱毛できない箇所を要チェック
産毛が生えていても、安全上の理由から脱毛できない箇所がある点も認識しておきましょう。
基本的に目の周りは、失明の恐れがあるためレーザーを照射できません。
また髪の生え際付近も太く濃い毛が集中しているためやけどのリスクが高く、額の産毛脱毛を希望する場合は生え際から離れた部分のみを対象とするクリニックが多いでしょう。
まとめ
本記事では、産毛脱毛の基礎知識やメリット・デメリットについて解説してきました。
今回のポイントは以下のとおりです。
産毛脱毛は肌全体に明るい印象を与え、化粧やおしゃれをさらに楽しめるメリットがあります。
一方で、硬毛化のリスクや回数が多くかかりやすいデメリットも存在するため、注意点を事前に理解したうえで施術を受けることが大切です。
編集部
ぜひ本記事の内容を参考に、医療脱毛で産毛脱毛をして、透明感のある肌を手に入れましょう!
- 本記事で述べる「永久脱毛」とは、米国電気脱毛協会が定義する「最終脱毛から1か月後の毛の再生率が20%以下」、およびアメリカ食品医薬局が定義する「一定の施術を行った毛の再生本数が長期間において減少し、維持されること」を指します。完全に毛が生えてこなくなることを保証するものではありません。
- 本記事では、「硬毛」を黒く太い毛、「軟毛」を薄く細い毛と定義しています。(参照:The relation between human hair follicle density and touch perception)また、「日焼け肌」「色黒肌」はFitzpatrick skin typingのV〜VIを指すものとします。(参照:UV Radiation and the Skin)
- 掲載サービスについて、選び方で記載した効果・効能の保証はいたしかねます。クリニックを利用する際は、必ず各クリニックのHPやカウンセリングで詳細をご確認ください。
- 本記事で紹介する医療サービスは自由診療であり、公的医療保険の適用外となります。
- 美容医療を受ける際は事前に国民生活センターの「美容医療を受ける前に」を確認しておきましょう。
- 医療脱毛にはやけどやヒリヒリ感などのリスクがあります。(参照:消費者庁)リスクを理解したうえで信頼できるクリニックで施術を受けることを検討してください。
- 日本医学脱毛学会
- 日本美容医療協会
- 厚生労働省 医療法における病院等の広告規制について
- 「なくならない脱毛施術による危害」(独立行政法人国民生活センター)
- 「Dr.葛西の 基礎から学ぼう 医療レーザー脱毛入門 クリニックスタッフ応援テキスト」(葛西健一郎著/文光堂)
- 「よくわかる医療脱毛」(塚原孝浩)