背中ニキビがなかなか治らない!
知らないうちにまた背中ニキビができていた…

という方も多いのではないでしょうか。
背中ニキビは治りづらく、発生する原因によっても治し方が異なります。

編集部
この記事では、背中ニキビの原因や予防法、治し方まで分かりやすく解説します。
背中ニキビができてお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
背中ニキビの原因とは?

背中ニキビの原因は、アクネ菌が背中の毛穴で増殖・炎症を起こすためといわれています。
体の中で背中には皮脂腺が多く、皮膚も厚い部分です。
- 皮脂や汗
- 不規則な生活
- 睡眠不足
- ターンオーバーの乱れ
- 食生活の乱れ
- ホルモンバランスの乱れ
- ストレス
- 肌の乾燥・摩擦
背中は汗をかきやすく、衣類によって蒸れや摩擦が起きやすくなっています。
その他にも、ターンオーバーの乱れによって毛穴に皮脂や角質が溜まったり、ホルモンバランスが乱れたりすることでニキビができやすくなります。
ニキビは毛穴に皮脂が詰まり、徐々に酸化や炎症を引き起こし、段階をおって悪化していきます。
ニキビの種類 | 症状 |
---|---|
白ニキビ | 毛穴に皮脂が詰まっている状態で、 炎症は起きていない |
黒ニキビ | 毛穴に詰まった皮脂が酸化し黒く見えている状態で、 まだ炎症は起きていない |
赤ニキビ | 毛穴に詰まった皮脂により、 アクネ菌が増殖して炎症している状態 |
黃ニキビ | 赤ニキビが更に悪化し、化膿した状態 |
ニキビは酸化や炎症が進むと治りづらいため、初期段階の白ニキビの状態で対処するのが重要です。
しかし、背中ニキビは自分で気付きにくくケアが遅れてしまう場合が多いため、日ごろから背中の状態を確認しましょう。
背中ニキビに似た症状で「マラセチア毛包炎」という、皮膚病があります。
マラセチア毛包炎とはマラセチアという真菌(カビ)が原因の皮膚病です。
マラセチア菌が毛穴の奥にある「毛包」に侵入し、繁殖して炎症を起こします。
症状はニキビのような赤いポツポツが広範囲に広がります。
マラセチア菌は私たちの体に常に存在する「常在菌」で、顔よりも体に多く存在しており皮脂や高温多湿を好みます。

編集部
背中はマラセチア菌が増殖しやすい環境であり、マラセチア毛包炎ができやすい部分のため注意が必要です。
さらに、マラセチア毛包炎は痛みやかゆみが発生しづらいため、発見が遅れることも少なくありません。
気づいた時には広範囲に広がっている場合もあり、完治まで時間がかかる可能性があります。
マラセチア毛包炎は市販のニキビ薬では治療できないため、なかなかニキビが治らず「マラセチア毛包炎かも?」と感じたら皮膚科を受診しましょう。
背中ニキビの予防法

背中ニキビを予防するには背中を清潔に保ち栄養バランスのよい食事を摂ったり、ストレスを発散させたりすることが重要です。
体の中でも背中は皮脂が多く汗をかきやすい部分であり、不衛生な状態が続くと毛穴に皮脂汚れが詰まりニキビの原因となってしまいます。
そのため、吸水性の良い肌着を使用し、汗をかいたらこまめに着替えましょう。
不規則な生活や食生活の乱れは肌のターンオーバーを乱れさせ、毛穴つまりの原因にもなります。
さらに、ストレスが溜まっていると、免疫力が低下して菌が繁殖しやすくなり、ニキビの炎症が悪化する可能性があります。
こまめに休息を取り、ストレスをため込まないことも、背中ニキビを予防するうえで重要です。

編集部
背中ニキビはさまざまな要因で発症するため、衛生面や食生活などに気を付け予防しましょう。
背中のケア
背中のニキビを予防するには、背中のケアを行うことが重要です。
顔やデコルテと異なり背中は手が届きにくく、きちんとケアが行えずにニキビが発生しやすくなります。
皮脂や汚れが溜まり不衛生になるのもニキビの原因ですが、摩擦や乾燥も背中ニキビの要因となるため注意が必要です。
- 清潔に保つ
- 保湿する
- 汗をかいたらこまめに着替える
- シャンプーやボディソープはしっかり洗い流す
- 刺激を与えない
シャンプーやボディーソープの洗い流し不足によって、ニキビが発生している方も少なくありません。
洗浄力の強いシャンプーや、界面活性剤・着色剤が入ったコンディショナーが背中に付いたままになっていると、肌荒れや炎症が悪化してしまいます。
お風呂に入る際は頭から洗い、背中に付いたシャンプーやコンディショナーをボディソープでしっかりと洗い流しましょう。
シャンプーを洗い流す際は下や横を向いたりして、背中にシャンプーが付かないように工夫しましょう。
背中ニキビは乾燥や摩擦も原因の一つといわれているため、体を洗う際はゴシゴシ擦らずに優しくなでるように洗いましょう。
ナイロン製のタオルは肌への刺激が強いため、綿を使用した柔らかいタオルがおすすめです。
お湯の温度が高すぎると乾燥につながるため、38度〜39度の温度に保ちましょう。
お風呂から出た後は、ボディークリームなどでしっかりと保湿を行い、お肌の潤いをキープすることも重要です。

編集部
背中のケアは背中ニキビの予防になるため、日ごろから行いましょう。
背中ニキビの治し方

背中ニキビはアクネ菌やマラセチア菌など、原因によって治療方法が異なります。
一般的なアクネ菌による背中ニキビの場合は、市販のニキビ薬を使用してセルフケアを行いましょう。
ニキビ用の市販薬はドラッグストアや薬局で購入でき、アクネ菌に対する殺菌効果が期待できます。
背中ニキビは治りにくいため、初期段階でケアを行い早めに治しましょう。
ニキビの炎症や膿が悪化すると、背中のニキビ跡につながるため注意が必要です。
ニキビの種類 | 症状・原因 |
---|---|
赤み | ・ニキビの炎症が残っている ・毛細血管が透けている |
色素沈着 | ・ニキビ跡が茶色く残る ・ニキビによって大量に生成されたメラニンが原因 |
クレーター | ・ニキビ跡が凹んでいる ・炎症がひどく組織が破壊されて陥没している |
白色瘢痕 | ・炎症したニキビの傷跡が白く残っている ・皮膚組織が破壊され、瘢痕組織に置き換わった |
背中ニキビができてしまった際は無理に潰したりせず、市販のニキビ薬を使用してケアを行いましょう。
背中ニキビが治らないときは
市販のニキビ薬を使用しても症状が改善されない場合は、黄色ブドウ球菌やマラセチア菌などが原因の可能性があるため注意が必要です。
黄色ブドウ球菌やマラセチア菌が原因の場合、一般的なニキビ薬では完治しません。
そのため、なかなか背中のニキビが治らない場合は、皮膚科や美容クリニックでの治療を受けましょう。
皮膚科でのニキビ治療も、一般のニキビ治療と同じように塗り薬を使用しますが、肌の症状や原因に合わせて処方してくれます。
- 抗生物質
- 抗炎症剤
- 抗菌外用薬
- 抗真菌剤
- 抗ヒスタミン成分
- 収れん・保護成分
- 組織修復成分
通常のアクネ菌による背中ニキビでも、慢性化している場合は市販薬では治りにくくなっています。
背中ニキビは原因が特定しにくいため、治りが悪い場合は皮膚科や美容クリニックで診断してもらいましょう。
美容皮膚科ではケミカルピーリングやレーザーなど、ニキビ跡の治療も行ってくれるためおすすめです。

編集部
背中ニキビが治りにくい場合はマラセチア菌や、別の皮膚疾患の可能性もあるため早めに皮膚科を受診しましょう。
まとめ

この記事では、背中ニキビの原因や予防法、治し方を解説しました。
- 背中ニキビはアクネ菌やマラセチア菌の増殖・炎症が原因
- 予防するには背中を清潔に保ち、栄養バランスや規則正しい生活が重要
- 背中ニキビは市販のニキビ薬によってセルフケアできる
- なかなか治らない場合はマラセチア毛包炎の可能性があるため皮膚科を受診すべき
背中ニキビは治りにくいため、できる前のケアが重要です。

編集部
衛生面や摩擦・乾燥に気を付け、できてしまった場合は原因に合わせてケアを行いましょう。