加齢とともに増えてくる顔のシミが、気になる人もいるのではないでしょうか?
いくらシミに良いとされる基礎化粧品を使用していても、限界はありますよね。
そういったときにおすすめなのが、皮膚科でシミ取りを行うことです。
ただし、皮膚科だからといって必ず保険診療になるというものではありません。
とくに、シミ治療は美容目的でもよく行われるため、自由診療になる場合も多くあります。
本記事では、皮膚科でのシミ治療について解説します。
編集部
とくに気になる費用に関して、皮膚科でシミを保険適用して治療する方法についても詳しく紹介します。
目次
皮膚科や美容皮膚科でのシミ治療の概要
皮膚科や美容皮膚科では、シミ取り治療が可能です。
シミの種類にはさまざまなものがあり、中には肝斑などの従来のレーザー治療を行うと悪化してしまう可能性のあるシミもあります。
しかし、近年は肝斑にも対応できるレーザーが開発されているため、レーザーの種類によっては肝斑であっても治療が可能です。
ちなみに、皮膚科や美容皮膚科でシミ取り治療をする際には、レーザー治療やマッサージピールなどがあります。
肌に直接レーザーを照射することで、シミのもとであるメラニンを破壊することによってシミをなくします。
一方でマッサージピールは、マッサージをしながらシミに効果がある薬剤を肌に浸透させる施術です。
そのほかには、光を顔全体に照射することによってメラニンの排出を促す光治療などもあります。
編集部
そのため、シミ治療を行う前には、治療の種類や費用に関してしっかり確認をしておくようにしましょう。
レーザーを使用したシミ取り治療について
皮膚科や美容皮膚科で行われるレーザー治療とは、専用の機械でレーザーを照射することによってシミのもとであるメラニンの破壊、もしくは排出を行う治療法です。
編集部
レーザーを使用したシミ取りには、以下のような種類があります。
- ピコレーザー
- レーザートーニング
- フォトフェイシャル
- Qスイッチヤグレーザー
レーザーの種類によってそれぞれ特徴があるため、治療前にはどのような特徴があるのかを把握しておく必要があります。
ここではレーザー治療の種類ごとの特徴について解説します。
ピコレーザーは、シミやそばかすに効果が期待できるレーザー治療であり、照射時間(パルス幅)が「ピコ秒(1兆分の1秒)」と非常に短い点が特徴です。
通常のレーザー治療ではむしろ悪化の可能性もあった肝斑にも効果があり、周辺の皮膚組織にダメージを与えるリスクが小さいレーザー治療です。
ピコレーザーは肌質の改善を目的としている治療であり、シミや肝斑を改善するピコトーニング、ピンポイントでシミやそばかすを改善できるピコスポット、ニキビ跡・毛穴・小ジワの改善が期待できるピコフラクショナルなどの種類があります。
レーザートーニングは、微弱なレーザーを照射することによってシミや肝斑を改善することができるレーザー治療です。
レーザー光を均一に照射することができるのが特徴であり、施術後のダウンタイムが短い治療方法ですが、効果を実感するためには、5回程度続けて治療に通う必要があります。
フォトフェイシャルは、マイルドな光を肌に照射することによって、シミやそばかすに対して効果が期待できる施術です。
複数個所を同時に照射することができるのが特徴ですが、レーザートーニングと同様に、効果を実感するためには、5回程度の通院が必要になります。
Qスイッチヤグレーザーは、シミを治療するためのレーザー治療としてよく知られている施術です。
1台で2つの波長を使い分けることができ、短時間で高いエネルギーを与えられるのが特徴です。
メラニン色素の部分だけにダメージを与えることができるため、周辺の健康的な肌へのダメージを低く抑えられます。
また、1回の治療でそれなりの効果が見込めるうえ、治療時間も10分程度と短いのもポイントです。
皮膚科でシミを保険適用して治療するには
皮膚科でシミ取り治療をする際に保険適用になる条件として、皮膚疾患と認められることが重要です。
編集部
そもそも、保険治療と認められるのはケガや疾患による治療であって、通常の美容皮膚科で受けるシミ取り治療は、ケガや疾患の治療には該当しないため、自由診療になります。
そのため、それなりの費用が掛かってしまうのは仕方がないことといえるでしょうが、費用がかかる分効果は期待できます。
とはいえ、保険治療でできるならそのほうが良いに越したことはないでしょう。
たとえ、シミ取りレーザー治療であっても、その中には一部が保険診療として認められるものがあるのです。
具体的には以下のようなシミです。
- 太田母斑
あざのようなシミができるのが特徴。 - 扁平母斑
茶色いシミのようなものができるのが特徴。 - 異所性蒙古斑
お尻の周辺にでき、大人になっても消えることがない。 - 外傷性色素沈着
けがなどが原因で色素が沈着してしまい、シミのようになる。
などといった病気が考えられます。
一方で、日焼けの跡に色素が沈着してしまう老人性色素斑やそばかす、肝斑などといった一般的な「シミ」と呼ばれるものに関しては、保険がきかないため、自由診療となります。
編集部
つまり、病気やケガが原因であれば保険治療が適用されますが、美容目的での治療に関しては、自由診療になるということです。
シミの種類を見極めるのが重要
先述しましたが、シミと一口に言ってもその種類は様々で、そばかすや肝斑、老人性色素斑などの一般的なシミから病気によるシミまでさまざまです。
そのため、自由診療になるか保険適用になるかは、シミの種類をきちんと見極める必要があります。
たとえば、老人性色素斑に関しては、出てくる場所にはばらつきがあるものの、基本的に日光の当たる部位に現れる可能性が高いのが特徴です。
肝斑は、妊娠中などにできることが多く、薄茶色で輪郭がはっきりしない場合が多くあり、主に目の下や頬骨を中心として現れます。
そばかすは、思春期によくみられる薄茶色の斑点で、顔に現れるシミです。
外傷性色素沈着は、ケガなどが原因でできるあざのようなものであり、ケガした後に茶色く色素が沈着している場合は、外傷性色素沈着である可能性が高いといえるでしょう。
この様に、それぞれのシミには特徴や見分け方があるので、ある程度なら自分で判断が可能です。
編集部
とはいえ、どのシミが保険診療に該当するのか、自分で見ただけでははっきりとわからない場合もあるので、医師としっかり相談をして、保険診療になるかどうかを確認しておくことが重要ですよ。
まとめ
加齢とともに増えていくシミや、けがなどが原因で色素が沈着してしまうシミなど、シミにはさまざまな種類があります。
もっとも種類に限らず、シミというものは見える部分にある時急になってしまうのも確かなこと。
そのようなシミは、皮膚科や美容皮膚科でレーザー治療などを受けることで薄くするか、消すことができます。
本記事では、シミのレーザー治療や保険診療が適応されるのかどうかといった点について詳しく解説しました。
美容目的でシミを消したいと考える人も少なくないかと思いますが、美容目的では保険が適用になりません。
とはいえ、全てのレーザーによるシミ治療が自由診療というわけではなく、シミの種類がケガによる色素沈着や病気が原因だった場合のものには、保険が適用される場合もあります。
編集部
シミの種類をしっかりと見極めて、もし保険診療が可能な場合は皮膚科でシミ治療をするのがおすすめですよ。