「レチノールって何?」「レチノールでシミやしわ、ニキビの改善ができるって本当?」など、レチノールについて知りたい方はいませんか?
本記事では、レチノールについて、期待できる5つの効果や正しい使い方、使用する際の注意点を徹底解説します。
目次
レチノールとは?
レチノールとは、ビタミンAの一種です。
細胞のターンオーバーの促進や皮脂分泌量の調整、肌のコラーゲンやヒアルロン酸の生成をサポートしてくれる役目を持っています。
レチノールは様々な化粧品にも配合されていることで知られており、わざわざ病院・クリニックに通院して処方を受けなくても気軽に使用できる点から、セルフケア用品で注目の成分です。
レチノールと相性が良い成分
レチノールには、併用して使用することで更なる美肌効果が期待できる相性の良い成分があります。
例えばシミやくすみには「トラネキサム酸」、ニキビにお悩みならば「グリコール酸」がおすすめです。
トラネキサム酸は、メラニンの生成を抑える働きや、すでに生成されているメラニン色素を排出し、シミ自体を薄くしていく効果が期待できます。
またグリコール酸は、よくピーリングに使用される成分で、余分な角質を除去することでニキビ・ニキビ跡をケアし、柔らかい肌へと導いてくれる働きを期待できいます。レチノールと併用するときは、肌が敏感になってしまうのを防ぐため、1日のうちでも別の時間に使うようにしましょう。
トレチノインとの違い
トレチノインはターンオーバー促進や皮脂分泌の抑制など、レチノールと期待できる効果が似ていることから「一体何が違うのか」と考える方もいます。
この2つの違いをわかりやすく解説すると、レチノールは「化粧品」で、トレチノインは病院・クリニックで処方される「医薬品」です。
加えて、トレチノインに対して期待される効果は、レチノールの約50倍〜100倍です。また、トレチノインは日本国内で入手するためには病院・クリニックで医師の診察を受ける必要があります。
レチノールで期待できる5つの効果
次はレチノールで期待できる5つの効果を解説します。
効果①:ターンオーバーの正常化
肌のターンオーバーは、基本的に約6週間のサイクルで起こっています。
しかし、何らかの原因でターンオーバーが正常に行われないことで、紫外線によって発生したメラニン色素などが垢や古い角質とともに蓄積され、色素沈着が起こり、シミやニキビ跡、肌のくすみの原因となるのです。
レチノールはターンオーバーを正常化させる働きを持っているため、ターンオーバーが乱れやすい肌を内側からサポートしてくれる効果が期待できます。
効果②:シミの改善
シミができる原因は、紫外線によるダメージから肌を守るために、メラニン色素が生成され、そのメラニン色素がターンオーバーで正常に排出されず、蓄積することです。
レチノールはターンオーバーを正常化させ、メラニン色素を排出するサポートをしてくれるため、シミの改善効果が期待できます。
効果③:しわ・たるみの改善
肌のしわやたるみは、加齢によって減少していくコラーゲンやエラスチンが原因として挙げられます。
レチノールは真皮にあるコラーゲンやエラスチンの生成を促進するため、しわやたるみの改善効果が期待できます。
効果④:ニキビ・ニキビ跡の改善
ニキビの原因の一つとして、皮脂の分泌量が増加することが挙げられます。これにより、毛穴に皮脂が詰まってアクネ菌が繁殖し、炎症を起こすと膿を持った赤ニキビ、黄ニキビになるのです。
そして、この皮脂の過剰分泌は、ビタミンAが不足している場合でも起こるとされているため、ビタミンAであるレチノールを使用することで、ニキビ・ニキビ跡の改善や予防に効果が期待できます。
効果⑤:毛穴の黒ずみ改善
毛穴が黒ずむ原因として、ニキビと同様に皮脂の過剰分泌が挙げられます。
レチノールは、皮脂の分泌量を調整し、肌のターンオーバーを促進させる働きを持っているため、毛穴の黒ずみを引き締めてくれる効果が期待できます。
レチノールの正しい使い方
レチノールはスキンケアの最後に塗ると効果が期待できます。販売しているメーカーがおすすめしている順番もあるので、化粧品のパッケージやメーカーの公式サイトを確認してみてください。
レチノールを初めて使う場合、まずは低濃度から使用していくのがおすすめです。いきなり濃度が高いものを選ぶと「皮むけ」や「皮膚の赤み」「ひりつき」「乾燥」などが起こる可能性があるため、注意が必要です。
特に肌が弱い方がそのまま使用し続けると、別の肌トラブルを引き起こす可能性もあるため、最初は濃度が低いものを選びましょう。濃度を高くしたい場合は、様子を見て少しずつ高くしていきます。
毎日朝晩使うことは可能ですが、使うのが初めての人や敏感肌の人の場合は、週2〜3日の頻度から始めるのがおすすめです。
レチノールを使うときの注意点
レチノールの入手場所によって使用頻度が異なる
レチノールを使用する際、入手経路によって使用頻度が違います。病院・クリニックで処方されたレチノールの場合は夜だけの使用とされています。
病院・クリニックで処方されるレチノールは高濃度であるため、医師から指示された用法・容量を守って使用しましょう。
目周り・口周りは他の部位で様子を見てから使う
目周りや口周りは、顔のなかでも特に刺激を感じやすい部位です。
そのため、初めてレチノールを使用する際は、他の部分で様子を見て、強い副作用が起こらないことを確認してから使用するようにしてください。
紫外線対策はしっかり行う
レチノールは紫外線に当たると劣化しやすい性質を持ちます。効果を持続させるためには紫外線対策を徹底して行いましょう。
また、レチノールを塗ると肌が敏感になるため、肌トラブルを引き起こす可能性があります。特にレチノールを使い始めて日が浅い時期は、より念入りに行いましょう。
レチノールとの併用で効果が期待できるおすすめの美容施術
次は、レチノールで期待できる効果「シミ・しわの改善」「ニキビ・ニキビ跡の改善」「毛穴の黒ずみやたるみ改善」におすすめの美容施術をご紹介します。ご自宅でのセルフケアとともに行うと、より効果が期待できる場合があります。ただし、これらの施術を行うときは、施術日の2週間前からレチノールの使用を控えましょう。
ピコレーザー
ピコレーザーは「ピコトーニング」「ピコスポット」「ピコフラクショナル」の3つのモードを使い分けることができる機器を使用した美容施術です。
それぞれのモードで改善効果が期待できる悩みは以下の通りです。
- ピコトーニング:シミ(色素沈着)・そばかす・肝斑・毛穴の開き・くすみ
- ピコスポット:シミ(色素沈着)・そばかす・ほくろの除去・ADM(後天性メラノサイトーシス)を薄くする
- ピコフラクショナル:ニキビ・クレーター状のニキビ跡・小じわ・肌のハリ・毛穴の開き
ピコレーザーはピコ秒(1兆分の1秒)単位の速さでレーザーを照射して施術を行うため、肌へのダメージを軽減し、ダウンタイムを短くすることが期待できます。
ハイドラフェイシャル
ハイドラフェイシャルは1度で「ディープクレンジング+吸収+美容液導入」の3つの施術ができます。
ハイドラフェイシャルでは、いちご鼻など毛穴に関する悩みや、ニキビ・肌荒れの予防、シミやしわ、ターンオーバーの正常化、くすみやたるみ改善効果が期待できます。
サリチル酸マクロゴールピーリング
サリチル酸マクロゴールピーリングとは、酸性の薬剤をお肌に塗り、古くなった角質を優しく除去することで、新たな肌を再生させるケミカルピーリング施術です。
レチノールの相性が良い成分である「フルーツ酸」のピーリング剤は、肌に刺激が強いものもあり、敏感肌や乾燥肌では施術が行えないこともあります。
サリチル酸マクロゴールは敏感肌・乾燥肌でも施術を受けることができるため、レチノールを使用したらレチノイド反応が出てしまう恐れがある方でも施術できるケミカルピーリング施術となっています。
ダーマペン
ダーマペンは先端に複数の針がついたペン型の機器で、肌に毎秒1,000個以上の小さな穴をあけることにより、肌の自己再生能力を利用して肌質改善を促してくれる施術です。
本記事を監修している当院では「ダーマペン4」を使用して施術を行っており、毎秒1,920個の小さな穴をあけ、いちご鼻などの毛穴に関する悩みはもちろん「ニキビ跡のクレーター」「色素沈着」「シミ・くすみ」などの肌の悩みを改善する効果が期待できます。
エレクトロポレーション
エレクトロポレーションとは「電気穿孔法(でんきせんこうほう)」と呼ばれ、特殊な電気を使って、細胞と細胞の間に非常に小さな隙間をあけて、美容液の成分を肌の奥深くまで届ける美容施術です。
使用する薬剤は、肌の悩みによって使い分けることができ、シミやくすみ、肝斑にはトラネキサム酸を、ニキビやニキビ跡にはビタミンCの美容液を導入することで、肌の内部から悩みを改善する効果が期待できます。
ハイフ(HIFU)
ハイフ(HIFU)は、超音波のエネルギーを熱として加えることで、内部から肌を引き締める効果が期待できる美容施術です。加えて、熱ダメージを受けた部位が治癒していく過程の中で、コラーゲンの生成を促進し、肌にハリや弾力を取り戻すこともできます。
当院の特徴
当院では、様々な肌の悩みに合わせた施術をご用意しており、先ほど解説した施術に関して施術を行っています。
以下では、6つの施術に関して、概要と料金一覧を掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
施術概要①「ピコレーザー」
こんな方へ
- 小じわが気になる
- 肌のくすみを改善したい
- 美白(トーンアップ)になりたい
- シミ・そばかすが気になる
- 初めてのレーザー治療
- 毛穴の開きが気になる
治療時間
全顔15分程度
痛み
ほぼなし※個人差があります。
効果持続期間
3か月~1年程度 ※個人差があります。
シャワー・洗髪・入浴・洗顔・メイク
- 当日から可能。
- エステ・激しい運動・飲酒など、血行を促進させる行為は1週間程度NG
リスクや副作用
- 一時的な赤み
- 色素沈着※アフターケアを怠った場合
- 肝斑の悪化※詳細は当院にご相談ください
- 施術中チクチクとした痛みを感じることがある※個人差があります
- ほてり
- 水疱※個人差があります
禁忌
ピコレーザーが受けられない方
- 妊娠中の方
- 施術部位に傷がある方
- ケロイド体質の方など
※詳しくはクリニックへご相談ください。
施術概要②「ハイドラフェイシャル」
こんな方へ
- 1度にクレンジングから保湿まで行いたい
- いちご鼻の改善がしたい
- 肌のくすみを改善したい
- 美白(トーンアップ)になりたい
- シミ・そばかすが気になる
- 毛穴の開きが気になる
治療時間
全顔15分程度
痛み
ほぼなし※個人差があります。
効果持続期間
1週間~1か月程度 ※個人差があります。
シャワー・洗髪・入浴・洗顔・メイク
- 当日から可能。
- エステ・激しい運動・飲酒など、血行を促進させる行為は1週間程度NG
リスクや副作用
- 一時的な赤み
- 色素沈着※アフターケアを怠った場合
- 肝斑の悪化※詳細は当院にご相談ください
- 施術中チクチクとした痛みを感じることがある※個人差があります
- ほてり
- 水疱※個人差があります
禁忌
ハイドラフェイシャルが受けられない方
- フラクショナルレーザーを受けた直後の方
- 妊娠中の方
- 顔に金の糸が入っている方
- 肝斑をお持ちの方
施術概要③「サリチル酸マクロゴールピーリング」
こんな方へ
- 肌のくすみを改善したい
- 美白(トーンアップ)になりたい
- シミ・そばかすが気になる
- ターンオーバーを正常化させたい
- 毛穴の開き
- 小じわ
治療時間
※クリニックにご相談ください。
痛み
ほぼなし※個人差があります。
効果持続期間
1カ月〜※クリニックにご相談ください。
シャワー・洗髪・入浴・洗顔・メイク
- メイクは最低施術後2〜3時間はNG。翌日からOK
- その他、制限なし
リスクや副作用
- 一時的な赤み
- ヒリヒリ感
禁忌
サリチル酸マクロゴールピーリングが受けられない方
- ピーリング剤にアレルギーのある方
- 妊娠中の方
- 肌が荒れている方
- 極端な敏感肌の方
施術概要④「ダーマペン4」
こんな方へ
・ニキビ、ニキビ跡を改善したい方
・毛穴の開き、くすみを改善したい方
・シミ、シワ、たるみを改善したい方
・ハリを取り戻したい方
治療時間
30分程度
シャワー・洗髪・入浴・洗顔
シャワーは当日より可能です。入浴は2~3日後を推奨します。洗顔は当日から可能です。
メイク
通常メイクは24時間後から可能です。※お薬の浸透を考え、6時間は洗顔・化粧水・乳液のご利用が出来ません。
リスクや副作用
赤みや内出血、腫れ、肝斑の悪化※カウンセリングにて詳細はご相談ください。
禁忌
ダーマペンが受けられない方
・妊娠中・授乳中、産後3ヶ月以内の方
・ ガン治療中、治療後3ヶ月以内の方
・ ヘルペス
・ 金属アレルギー
・ 治療部位に皮膚疾患がある方
・ その他、重篤なご病気をお持ちの方
施術概要⑤「エレクトロポレーション」
こんな方へ
- ニキビ治療がしたい
- 針やメスを使わず、肌の奥層まで美容成分を届けたい
- シワやたるみが気になる
- シミやくすみが気になる
治療時間
全顔10~15分程度
痛み
ほぼなし※個人差があります。
効果持続期間
数週間~1カ月※個人差があります。
シャワー・洗髪・入浴・洗顔・メイク
当日から可能
リスクや副作用
- 赤み
- ヒリヒリとした熱さ
- 腫れ
※ごくまれに発症。詳しくはクリニックへご相談ください。
禁忌
エレクトロポレーションが受けられない方
- 妊娠中の方
- 授乳中の方
- 体内にペースメーカーがある方
- チタンアレルギーの方
施術概要⑥「ハイフ(HIFU)」
こんな方へ
- しわやたるみが目立つ
- フェイスラインをすっきりさせたい
- メスを使いたくない
- 痛みの少ない治療
- 仕事で忙しく時間を避けない
- 手軽にリフトアップしたい
治療時間
10分~30分程度
痛み
ほぼなし※個人差があります。
効果持続期間
3か月~1年程度 ※個人差があります。
シャワー・洗髪・入浴・洗顔・メイク
- 当日から可能。
- UVケアと保湿は入念に行い、施術当日は長時間のサウナなどは避け、シャワー浴としてください。
リスクや副作用
- 施術直後に赤み
- 膨張感
- 基本的には施術後〜数時間で治まります。
禁忌
ハイフが受けられない方
- 妊娠中の方
- ケロイド体質の方
- 金属アレルギー
- 治療部位に金属糸や金属プレートが入っている方
- 重度な皮膚疾患・感染症がある方
レチノールに関するよくあるQ&A
複数のレチノール配合化粧品を使っても大丈夫ですか?
複数のレチノール配合化粧品を使用すると、成分が重複したり、拮抗したりする可能性があるためおすすめできません。
レチノールの期待できる効果はいつ頃から感じられますか?
レチノールは治療薬ではないため、効果を実感するためには数か月の間、継続的に使用することが大切です。また期待できる効果をいつ頃から感じられるかは個人差もあります。
レチノールは使う順番ってあるの?
レチノールは油分を含むため、化粧水や乳液の後に使うと良いでしょう。
化粧品に配合されているとはいえ、全く刺激がない成分ではないため、レチノールを使用する前に化粧水や乳液を挟むことで、レチノールの刺激を受けにくくする効果も期待できます。
レチノールにはどんな副作用がありますか?
レチノールの副作用は「レチノイド反応」とも呼ばれ、以下のような副作用が考えられます。
- 皮むけ
- 肌の赤み
- ひりつき
- 乾燥など
基本的に、新陳代謝が急に促進されることが原因とされており、何か治療を受けなくても自然に治まることがほとんどです。しかし症状がひどかったり、長引いたりする場合は、病院・クリニックへ相談ください。
シミ・しわ・ニキビ・毛穴の黒ずみやたるみにお悩みならLUNA BEAUTY CLINICへ
本記事を監修している当院「LUNA BEAUTY CLINIC」では、快適な完全個室空間で、ご予約の際からお客様の「綺麗になりたい」という気持ちと誠心誠意向き合い、サポート・プロデュースさせていただきます。
レチノールを使ってみたいと考えていた方は、本記事を参考に適切で正しい使い方を行い、美容施術で悩みを解消したい方は、ぜひ一度当院へ気軽にご相談ください。
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