結論から言うとEDが治る明確なきっかけはありません。
しかし、日常生活のあるきっかけで良くなったという声もあります。
そもそも『ED』とは男性器がなんらかの原因で、勃たなくなってしまうことをいいます。
いわゆる勃起障害です。『ED』は年齢関係なく多くの男性が悩んでいる症状です。
最近思うようにペニスの勃起力が持続しない、性行為がうまくいかないなどの悩みはありませんか?その症状は『ED』の可能性があるため注意が必要です。
以下の症状がEDに当てはまります。
- 全く勃起しない
- 勃起しても硬さが弱い
- 勃起の持続時間が極点に少ない
- 自慰行為は問題ないが、性行為になると射精できない
編集部
『ED』の原因は生活環境に隠れています。この記事では生活環境から見直し、治すきっかけや方法を解説いたします。
少しでも思い当たることがある方に必見です。
参考:日本泌尿器科学会
参考:日本新薬株式会社EDサポート
目次
EDのきっかけとなる要因とは?
『ED』になってしまう日常生活の原因は4つあります。
体も心も疲れが出てしまうことが『ED』の原因です。日常生活にある肉体的な負担、精神的な負担を改善していくために日常生活を見直していきましょう。
日常生活の改善で治るきっかけを掴む人もいますが、日常生活の改善でも治らない場合は、必ず専門医に相談してください。
肉体的な負担による機能低下で起こるED =器質的ED
肉体的負担による機能低下が引き起こす『ED』は器質的EDの可能性が高いです。
器質性EDは主に加齢による血管障害、神経障害が原因のため、50代以降の方が発症しやすいといわれています。
血管障害では、動脈硬化がペニスに悪影響を与えます。動脈硬化は血管が硬くなり、伸縮性を失うのでうまく血液を運ぶことができません。
ペニスには、海綿体といわれるスポンジ上の血管があり、その海綿体に血液が充満され勃起状態になります。
ペニスの海綿体は非常に細いため、血管障害が起こると血流がペニスまで循環しなくなり『ED』になる恐れがあります。
- 加齢
- 生活習慣病
- 過度な禁煙、飲酒
神経障害は主に病気による影響が考えられます。中枢神経である、脳、脊髄が損傷してしまうとペニスに勃起する命令が出せないため、『ED』になる恐れがあります。
原因の疾患を見つけ、そこに対して治療することが大事です。
精神的な負担によるED=心因性ED
精神的な負担により発症する『ED』は、心因性EDの可能性が高いです。
心因性EDは精神的、心理的な理由で『ED』になる可能性があります。若い方でも発症する方が多く、20代〜40代に多いといわれています。
ペニスが勃起するメカニズムは繊細で、ストレスがかかることにより、脳から勃起を命令するドーパミンなどの神経物質を減らしてしまいます。
- パートナーとの関係
- 自身のコンプレックス
- 過去のトラウマ
- 人間関係のストレス
- 仕事のプレッシャー
自慰行為はできても、性行為時に勃起困難な場合は心因性EDを疑いましょう。
ストレス以外にも精神疾患の影響で、心因性EDにつながる恐れもあります。
うつ病、不安神経症、アルコール依存症などがあげられます。『ED』関係なく最近元気がない、無気力になってしまう場合はすぐに医療機関に受診してください。
何でストレスがかかっているのかを見つけ、ストレス軽減が必要です。
器質性EDと心因性ED=混合性ED
器質性EDと心因性EDが重なって起こることを混合性EDといいます。
EDで悩んでいる男性のなかで最も患者数が多いといわれ、原因の特定が困難です。
また、症状を改善するのにも時間がかかります。
1番多い原因は、加齢による動脈硬化の進行で血流の循環が悪くなり、そこにストレスが重なって勃起困難になる恐れがあります。
勃起困難が続いてそれがストレスになり、症状を悪化させてしまうケースもあります。
薬剤性ED
日頃服用している薬の副作用による薬剤性EDを引き起こしてしまう可能性があります。
薬の副作用により、勃起のメカニズムのバランスを崩してしまうことが要因です。
AGA治療薬でEDになることもあります。服用している方は専門医に相談してみください。
- 神経系
- 循環器系
- 消化器
『ED』を疑う人は薬にも注意が必要です。専門医に相談しましょう。
参考:MSDマニュアル
EDが治ったきっかけと治療法
『ED』が治るきっかけは、まだ科学的には証明されていません。ただし、『ED』が治った人の多くに、日常のきっかけがあることは確かです。
1人で克服できた例もありますが、多くの人は周りの協力で克服しています。
パートナーとの関係改善
パートナーとの関係でストレスがかかるようだと心因性EDにつながる恐れがあります。
- パートナーに対して強い不安を覚えて性行為に集中ができない
- パートナーとの性行為で相手の期待に応えないといけないプレッシャー
これらは心に大きなストレスを与えます。
パートナーに気持ちを素直に伝え、今の悩みを解消することで『ED』が改善するケースがあります。これは『ED』に対する理解や愛情表現を考える機会といえるでしょう。
パートナーとの関係改善は1人では出来ません。2人で話し合い改善していくのが良いです。話すことで関係は改善されます。
過去のトラウマを克服した
過去に経験した性行為のトラウマで心因性EDを発症してしまうケースもあります。
20〜30代に多い原因で、多くの人が過去の失敗に囚われてしまいます。
トラウマの克服方法は2つあります。
- パートナーの理解
- ED治療薬
トラウマを人に話すのは恥ずかしいし、嫌われてしまうのではないかと不安になると思います。ただ、信頼を置いているパートナーに対しては、ありのままを相談しましょう。
ED治療薬を服用することで、性行為での自信がつき『ED』を治すきっかけになる場合があります。
コンプレックスの解消
自身のペニスの状態がコンプレックスになり、その解消は『ED』の改善に繋がります。
ペニスの形が悪く、自信がなくなってしまう場合手術によって形をよくすればコンプレックスは消えるでしょう。
コンプレックスがなくなると、自然と『ED』の改善に繋がります。
ED治療薬に使用
ED治療薬は治ったきっかけの中で、1番実績がある方法です。現に国内外でも十分な有効性、安全性が報告されており、『ED』を治すのに一番有効だといわれています。
ED治療薬の効果は、一時的にペニスへの血流をよくし勃起の手助けをします。
薬に頼ることで薬がないと勃起ができないのではと不安を覚える方もいると思いますが、ED治療薬はあくまでもサポートなので、安心して利用してください。
ED治療薬を服用することで、勃起の感覚を取り戻していけば自信に繋がります。自然と根本改善ができる可能性があります。
- バイアグラ(ジェネリック名:シルデナフィル)
- シアリス(ジェネリック名:タダラフィル)
- レビトラ(ジェネリック名:バルデナフィル錠)
ED治療法は効果があるので勃起力に自信がつき、『ED』が治ったケースが1番多いです。
EDを治すための改善方法
生活習慣の改善が『ED』改善に繋がります。
まずは生活環境の見直しから始めて、その後専門医にかかるのも良いと思います。
- 禁煙する
- 質の良い睡眠
- 質の良い食事
- 運動を習慣化させる
- 筋トレでテストステロンの分泌を増やす
- ストレス解消
- 正しい自慰行為の仕方
- ED治療薬の活用
禁煙する
喫煙は動脈硬化の要因に繋がります。また、男性ホルモンの異常やペニスの海綿体組織の変化をおこしてしまう原因です。
タバコはストレス軽減ともいわれておりますが、体に悪い要素がたくさん含まれています。
禁煙することで『ED』の予防に繋がります。
質の良い睡眠
質の悪い睡眠は『ED』に悪影響を与えます。
睡眠が足りないことによって、ホルモンバランスが崩れたり、自律神経が乱れるためED悪化につながる恐れがあります。
ED改善のために、睡眠は7時間以上確保しましょう。睡眠時間の確保と継続が大事です。
快適な睡眠環境を作るために部屋を真っ暗にしてみたり、起床後すぐに太陽の光を浴びるのもホルモンバランスに良い影響を与えるといわれています。
睡眠の質が悪くなるので、寝る前はカフェインの摂取、アルコールの摂取は控えましょう。
質の良い食事
食事のバランスが悪くなると生活習慣病や肥満のリスクに繋がり、器質性EDの要因といえます。
また、栄養バランスが崩れてしまうと男性ホルモン低下の恐れがあります。
おさえておきたい栄養素は以下の2種類です。
必要栄養素 | 効果 | 栄養素が含まれる食材 |
---|---|---|
タンパク質 | テストステロンのレベルをあげ男性ホルモンの強化ができる | 肉類・魚・卵 |
亜鉛 | ホルモンバランスに良い影響がある | 肉類・魚類・野菜類・種実類・ナッツ |
食事からの摂取が難しい場合、プロテインやサプリメントからの栄養補給も有効です。
運動を習慣化させる
運動習慣は『ED』の予防につながるといえるでしょう。EDのみではなく生活習慣病の予防も期待できます。
運動不足は生活習慣病、肥満のリスクに繋がります。その結果、血管の健康状態は悪化し、『ED』になる可能性があります。
運動は習慣が大事なので、毎日コツコツできるレベルで設定しましょう。気軽にできるウォーキングが運動不足を解消し『ED』の症状が改善したケースもあります。
筋トレでテストステロンの分泌を増やす
運動の習慣がついたら筋肉トレーニングがオススメです。筋肉トレーニングは血流促進のみではなく、男性ホルモンを増やすことができます。
男性ホルモンの代表的なものでテストステロンがあります。テストステロンは、勃起力、性欲との関連がある男性ホルモンです。
テストステロンの補充が『ED』の改善方法の1つです。
ストレス解消
ストレス解消は心因性EDの予防といえるでしょう。仕事やプライベートのストレスは体に悪影響を及ぼします。
ストレスを完全に無くすことは難しいため、ストレスを溜めすぎないようにしましょう。楽しみを見つけてストレスを発散させることが有効です。
ただ、自分だけで治すことは困難な部分もあります。専門家のカウンセリングを受けて自分が何にストレスを感じ、溜めてしまっているのかを分析するのも良い対策です。
正しい自慰行為の仕方
正しい自慰行為をしていないと、性行為の刺激では興奮せず途中でペニスが萎えてしまう可能性があります。日頃から強い刺激で自慰行為をするのであれば、自慰行為の改善が必要です。
性行為の途中でペニスが萎えてしまうのが続いてしまうと、心因性EDの要因に繋がります。
正しい自慰行為は強い刺激をやめ優しく行いましょう。
ED治療薬の活用
ED治療薬には上記でも説明した3つの治療薬があります。それぞれ特徴が違うのでこちらで解説いたします。
薬剤 | バイアグラ(シルデナフィル) | シアリス(タダラフィル) | レビトラ(バルデナフィル) |
---|---|---|---|
特徴 | 世界的に有名即効性がある | 持続時間が長い副作用が少ない | 強い勃起力 |
効果 | PDE-5の阻害により勃起力向上を図る | ||
効果が出始める時間 | 30分〜1時間 | 1時間〜3時間 | 15分〜30分 |
効果の持続時間 | 3〜5時間 | 30時間〜36時間 | 5時間〜8時間 |
用量 | 25mg・50mg | 10mg・20mg | 10mg・20mg |
副作用 | 頭痛・めまい・血圧異常・火照り |
勃起のメカニズムは、性的興奮により脳が興奮するとペニスの血管を広げる『cGMP』という物質が分泌されます。ペニスにある海綿体に多くの血液が流れ込み勃起が起こります。
その後『PDE-5』酵素が作用し『cGMP』の作用を鎮静化させ通常時のペニスに戻ります。
3つの治療薬全てが『PDE-5』酵素の働きを阻害し、ペニスの血流を改善し勃起力を高める効果があります。
ED治療薬を服用すると勝手に勃起をしてしまうイメージがあると思うのですが、勃起を助ける薬なので性的興奮を経て勃起効果が期待できます。
以下にED治療薬を細かくご紹介いたします。
バイアグラ(シルデナフィル)
世界初のED治療薬です。みなさまも一度は聞いたことがある薬だと思います。
アメリカのファイザー社によって開発され、有効成分である「シルデナフィル」が含まれており、以下の人にオススメです。
- 勃起力が十分にない
- 勃起するまでに時間がかかる
- 性行為の途中で萎えてしまう
即効性が高い薬でもあるので、性行為の30分〜1時間前に服用するのがオススメです。
服用の時の注意点は、服薬前に食べたものの影響で十分な効果が得られない場合があることです。空腹時に服用するようにしましょう。
また、食事の影響の1つにアルコールの過剰摂取があります。性的刺激の感度が低下し、勃起効果を低くする恐れがあるので注意が必要です。
ED治療薬の中でも知名度がある薬なので、偽物が出回っていることもあります。専門医の受診を得て医師から処方してもらうのが安全です。
バイアグラを服用することで勝手に勃起状態にはなりません。脳からの性的刺激によって勃起したペニスのサポートをしてくれる認識をしておきましょう。
シアリス(タダラフィル)
ヨーロッパや南米で普及していて、2013年には世界市場においてシェア1位のED治療薬がシアリス(タダラフィル)です。
シアリスの特徴はバイアグラやレビトラと比べ、穏やかな効果が長く続くことがあげられます。
金曜日の夜から日曜日の昼まで効果が続くことからウィークエンドピルとも呼ばれています。
以下の人におすすめです。
- 性行為の満足度を上げたい
- もう少し硬さが欲しい
- 薬の飲むタイミングを気にしたくない
効果が出始めるまでに1〜3時間かかるので3時間前に服用するのがオススメです。
長時間作用の他に副作用が少なく、安心できます。
他のED治療薬と同様、勃起のサポートをしてくれる薬です。
レビトラ(バルデナフィル)
レビトラも代表的な薬の1つで、バイアグラの次にできた治療薬といわれています。
水に溶けやすい性質を持っており、比較的強い勃起力が期待できます。
以下の人にオススメです。
- 即効性がある
- 年齢とともに勃起しにくくなった
他のED治療薬よりも即効性があり、15〜30分前の服用がオススメです。
ED改善にはメンタルケアと治療薬が最適
『ED』改善にはED治療薬が1番最適といえます。ただし、日常生活に原因があるので日常生活の改善も大事です。
自身の生活から見直すのも良いですが、専門医に相談してみてください。
自分1人で抱え込まないで専門の方に話を打ち明けるだけでもすっきりします。
『ED』はデリケートな部分になるので、周りの目が気になる人はオンライン診察がオススメです。
- 自宅で診察、処方箋の受け取りができる
- 誰とも会わずに診察できる
編集部
EDの原因を見直し、原因を解決して男らしさを取り戻しましょう。
参考:EDガイドライン