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産後の体型が戻らない原因は?いつまで続く?体重やお腹・骨盤の戻し方と受診目安を解説!

出産を終えて、ふと鏡に映る自分の姿に驚いたことはありませんか。

「体重は戻ったのに、妊娠前のパンツが入らない」「お腹だけがぽっこりしたまま」「骨盤まわりが広くなった気がする」

こうした声は、産後のママたちから本当によく聞かれます。

産後の体は、妊娠や出産によって大きな変化を経験しており、回復には段階があります。

焦って強い運動や極端な食事制限を始めてしまうと、かえって体調を崩したり、体型が戻りにくくなったりすることもあります。

編集部

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この記事では、産後の体型が戻らない原因から、時期ごとの対策、部位別のケア方法、そして受診の目安まで詳しく解説します。

産後に体型が戻らないのは普通?まず知っておきたい結論

産後に体型がすぐに戻らないことに焦りや不安を感じる方は多いものですが、実はこれはごく自然なことです。

妊娠中、体は約10ヶ月かけて赤ちゃんを育むために大きく変化してきました。

その変化が数週間や数ヶ月で完全に元通りになるわけではありません。

「体重」と「体型」は別物|体重が戻っても見た目が戻らない理由

多くの方が混同しがちなのが、「体重」と「体型」の違いです。

体重計に乗って数字が妊娠前と同じになったとしても、それだけで体型が完全に戻ったとは言えません。

なぜなら、体重は単なる「重さ」の指標であり、体の構造や筋肉・脂肪のバランス、骨格の配置までは表さないからです。

妊娠中は、お腹が大きくなることで腹筋が引き伸ばされ、骨盤は出産に備えて開きやすくなります。

また、ホルモンの影響で関節や靭帯が緩み、姿勢も変化します。

こうした変化は、体重が戻っても自然には元に戻りません。

筋力が低下したままだったり、骨盤の位置が安定していなかったりすると、同じ体重でも見た目が妊娠前とは大きく異なってしまうのです。

さらに、妊娠中に増えた脂肪の分布や、お腹まわりの皮膚の伸びも影響します。

体重が減っても、脂肪が落ちる場所や順番は人それぞれですし、一度伸びた皮膚は時間をかけて少しずつ引き締まっていきます。

編集部

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つまり、体重だけを見て一喜一憂するのではなく、筋力や姿勢、体のバランスといった複合的な要素を整えていくことが、本当の意味での「体型を戻す」ことにつながるのです。

体型が戻るまでの期間の目安は?

産後の体型が戻るまでの期間は、一般的には「産後半年から1年」がひとつの目安とされています。

ただし、これはあくまで平均的な目安であり、個人差が非常に大きいことを理解しておく必要があります。

出産の方法や妊娠中の体重増加量、もともとの体質、産後の生活環境、育児の負担の度合いなど、さまざまな要因が関係してくるためです。

産後の体の変化は部位ごとに戻り方が違う

産後の体型変化は、全身が一律に戻っていくわけではありません。

お腹まわりは、子宮が元の大きさに戻るまでに約6週間かかりますが、伸びた腹筋や皮膚が引き締まるにはさらに時間がかかります。

特に腹直筋という縦に走る筋肉が左右に開いてしまう「腹直筋離開」が起きていると、下腹のぽっこり感が長引くことがあります。

骨盤まわりは、出産時に大きく開いた状態から徐々に閉じていきますが、完全に安定するには数ヶ月を要します。

骨盤底筋という骨盤の底を支える筋肉群も弱っているため、尿もれや違和感が出やすい時期でもあります。

胸は授乳の影響で変化が激しく、太ももやお尻は、抱っこや授乳の姿勢で本来使うべき筋肉がうまく働かなくなり、たるみやすくなります。

大切なのは、他人と比較せず、自分の体の変化をていねいに観察しながら、無理のないペースで整えていくことです。

産後の体型が戻らない主な原因

産後の体型がなかなか戻らないと感じるとき、そこには複数の原因が重なっていることがほとんどです。

ここでは、多くの方に当てはまる主な原因を確認していきましょう。

骨盤まわりのゆるみ・姿勢の崩れ(反り腰・猫背)で“太って見える”

編集部

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産後の体型が戻らない最も大きな原因のひとつが、骨盤まわりのゆるみと姿勢の崩れです。

妊娠中はリラキシンというホルモンの影響で、骨盤を支える靭帯や関節が緩みやすくなります。

出産後もしばらくはこの状態が続くため、骨盤が不安定になり、正しい位置に戻りにくくなります。

骨盤が開いたままだと、その上に乗っている内臓や脂肪の位置もずれやすくなり、下腹が出たり、お尻が大きく見えたりします。

また、骨盤が前に傾く「反り腰」や、背中が丸まる「猫背」といった姿勢の崩れも、見た目を大きく変える要因です。

反り腰になると下腹が前に突き出て見え、猫背になると背中が厚く見えるだけでなく、バストの位置も下がって見えてしまいます。

さらに、抱っこや授乳といった育児動作は、どうしても前かがみの姿勢が多くなります。

この姿勢が日常化すると、背骨のカーブが崩れ、本来働くべき筋肉が使われないまま固まってしまいます。

腹筋・体幹の弱化+抱っこ生活で下腹が出やすい

妊娠中、お腹が大きくなるにつれて腹筋は引き伸ばされ、筋力が低下します。

特に体幹を支える深層の筋肉である「腹横筋」や「多裂筋」といったインナーマッスルは、意識しないと使われにくく、放置すると弱ったままになりがちです。

産後は赤ちゃんを抱っこする時間が長く、腕や肩に力が入りやすい一方で、体幹をしっかり使った動きが減ってしまいます。

体幹が弱いと、お腹まわりが緩んだままになり、下腹がぽっこりと出た状態が続きます。

また、腹筋がうまく働かないと、腰や背中に負担がかかり、腰痛の原因にもなります。

さらに、妊娠中に腹直筋が左右に開いてしまう「腹直筋離開」が起きている場合、下腹の膨らみが強く残ることがあります。

この状態では、通常の腹筋運動をしてもかえって離開を悪化させる可能性があるため、専門家の指導のもとで適切なエクササイズを行うことが大切です。

皮膚の伸び・たるみ(妊娠線含む)は「体重」と別の要素

妊娠中にお腹が大きくなることで、皮膚は大きく引き伸ばされます。

体重が戻っても、一度伸びた皮膚はすぐには元の状態に戻りません。

特に妊娠線ができている場合、その部分の皮膚組織は損傷を受けているため、さらに回復に時間がかかります。

この皮膚の伸びやたるみは、体重や筋肉とは別の要素であり、時間をかけて少しずつ引き締まっていくものです。

睡眠不足・ストレス・ホルモン変化で食欲と代謝が乱れやすい

産後は頻回の授乳やおむつ替え、夜泣きなどで睡眠不足が続きがちです。

睡眠不足は、食欲を増進させるホルモンである「グレリン」を増やし、満腹感を感じさせる「レプチン」を減らすため、食欲のコントロールが難しくなります。

さらに、産後はホルモンバランスが急激に変化し、代謝や脂肪の蓄積にも影響を与えます。

ストレスも見逃せない要因です。

育児による精神的な負担や、自分の体型に対する不安が重なると、ストレスホルモンである「コルチゾール」が増え、これが脂肪の蓄積、特にお腹まわりの脂肪を増やす原因になることがあります。

授乳中の食事量が増えやすい/間食が習慣化しやすい

授乳中は、赤ちゃんに栄養を与えるために1日あたり約500キロカロリー程度のエネルギーを消費すると言われています。

編集部

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そのため、お腹が空きやすく、食事量が自然と増える傾向があります。

これ自体は体の自然な反応ですが、注意したいのは、必要以上に食べてしまったり、栄養バランスが偏ったりすることです。

特に、授乳の合間や赤ちゃんが寝ている間に手軽に食べられるお菓子やパン、甘い飲み物などを口にする習慣がつくと、気づかないうちにカロリー過多になりがちです。

また、育児で忙しく、食事をゆっくり摂る時間がないため、早食いになったり、ながら食べが増えたりすることも、満腹感を得にくくする要因です。

【セルフチェック】あなたはどのタイプ?戻らない原因を切り分ける

産後の体型が戻らない原因は人それぞれですが、自分がどのタイプに当てはまるかを知ることで、効率的に対策を立てることができます。

ここでは、よくあるパターンを3つに分けて、それぞれの特徴と対策の方向性を確認していきましょう。

体重は戻ったのに「ウエスト・下腹・骨盤」が気になるタイプ

体重計の数字は妊娠前に戻ったのに、ウエストがきつい、下腹がぽっこりしている、骨盤まわりが広くなった気がする。

こうしたお悩みを持つ方は、筋力や姿勢、骨盤の安定性に問題がある可能性が高いです。

このタイプの方は、脂肪が多いわけではなく、体の構造やバランスが崩れていることが主な原因です。

そのため、食事制限で体重を減らそうとしても、見た目の変化はあまり期待できません。

むしろ、反り腰や猫背を改善し、体幹の筋肉を再び使えるようにすることが優先です。

体重自体が戻らないタイプ

体重が妊娠前よりも数キロ多いまま、なかなか落ちないという方は、食事・活動量・睡眠のバランスを見直す必要があります。

編集部

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このタイプの方は、カロリー摂取が消費を上回っているか、代謝が落ちている可能性があります。

ただし、産後は無理な食事制限や激しい運動は禁物です。

特に授乳中は栄養が必要ですし、疲労が蓄積している状態で無理をすると、かえって体調を崩してしまいます。

まずは、食事の内容を「減らす」のではなく「整える」ことから始めましょう。

下腹の“山”が残る・力が入りにくい

下腹に力が入りにくい、触るとやわらかい、お腹の中央に縦のすじやくぼみがあるという場合は、腹直筋離開の可能性があります。

腹直筋離開の簡易的なセルフチェック方法としては、仰向けに寝て膝を立て、頭を少し持ち上げたときに、おへその上あたりを指で触ってみてください。

指が2本以上入るような隙間がある場合は、腹直筋離開が残っている可能性があります。

この状態で通常の腹筋運動を行うと、かえって離開を悪化させることがあるため、注意が必要です。

編集部

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以下、セルフチェックができるように気になる症状ごとに比較表にしましたので、参考にしてみてください。

気になる症状ありがちな原因最初にやること
体重は戻ったのにお腹ぽっこり体幹低下・姿勢・腹直筋離開反り腰改善+体幹の再起動
骨盤まわりが広い
パンツがきつい
骨盤帯の不安定・歩き方骨盤底筋+股関節の動きづくり
体重が落ちない睡眠不足・食習慣・活動量“減らす”より“整える”設計

産後いつから何をすればいい?時期別ロードマップ

産後の体型を戻していくには、焦らず段階を踏んで進めることが大切です。

産後0ヶ月から12ヶ月までを4つの時期に分け、それぞれの時期に何を優先すべきかを確認していきましょう。

産後0〜1ヶ月

産後1ヶ月は、体の回復を最優先にする時期です。

出産によって子宮や産道、骨盤底筋、場合によっては腹部や会陰部に傷ができています。

悪露が続いている間は、体がまだ回復途中であるサインです。

この時期は、無理に運動を始めたり、体型を気にして食事を制限したりすることは避けてください。

むしろ、十分な栄養と休息をとることが、今後の回復をスムーズにするための土台になります。

産後1〜2ヶ月

産後1ヶ月健診で問題がなければ、少しずつ体を動かし始めても良い時期です。

ただし、いきなり強い運動をするのではなく、まずは呼吸・姿勢・骨盤底筋といった基礎の部分から再起動していくことが重要です。

骨盤底筋を意識したエクササイズや、姿勢を整えること、腹式呼吸を取り入れることから始めましょう。

産後2〜6ヶ月

産後2ヶ月を過ぎると、体力も少しずつ戻ってきて、赤ちゃんとの生活リズムも整い始める頃です。

この時期は、体を「整える」ことと「軽い筋トレ」を組み合わせていくのが効果的です。

ストレッチやヨガ、ピラティスなど、体幹を意識しながらゆっくり動くエクササイズがおすすめです。

筋トレを始める場合は、スクワットやブリッジなど、大きな筋肉を使う動きから始めましょう。

産後6〜12ヶ月

産後半年を過ぎると、体の回復もかなり進み、本格的に筋力をつけたり、生活習慣を見直したりする余裕が出てくる時期です。

筋力トレーニングの強度を少しずつ上げたり、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を取り入れたりすることで、代謝を高め、体脂肪を減らしていくことができます。

また、この時期は生活習慣の見直しも重要です。

無理なく続けられる習慣を身につけることが、リバウンドを防ぎ、健康的な体を保つ鍵になります。

産後の体型を戻す方法【部位別】

産後の体型の悩みは、部位ごとに異なる原因と対策があります。

ここでは、特に気になりやすい下腹、骨盤まわり、太もも・お尻、胸・背中の4つの部位について、それぞれの戻し方を詳しく解説します。

下腹ぽっこり

下腹のぽっこり感は、産後の体型の悩みの中でも特に多いものです。

この原因は主に、反り腰と体幹の弱化にあります。

反り腰になると、骨盤が前に傾き、下腹が前に突き出て見えます。

また、腹横筋や多裂筋といった深層の筋肉が弱っていると、内臓を支える力が弱くなり、下腹がたるんでしまいます。

編集部

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改善のためには、まず反り腰を治すことが重要です。

立っているときや座っているときに、骨盤を立てる意識を持ちましょう。

お尻の穴を締めるようなイメージで骨盤を後ろに傾けると、自然と反り腰が改善されます。

次に、体幹を使う練習をします。おすすめは「ドローイン」というエクササイズです。

仰向けに寝て膝を立て、鼻から息を吸ってお腹を膨らませ、口から息を吐きながらお腹を背中に近づけるように凹ませます。このとき、腰が浮かないように注意してください。

1回10秒程度を5〜10回繰り返すだけでも、徐々に体幹が目覚めてきます。

また、プランクやバードドッグといった、体幹を安定させるエクササイズも効果的です。

無理のない範囲で、週に数回取り入れてみましょう。

骨盤まわり

骨盤まわりが広くなった、パンツが入らなくなったという悩みは、骨盤の不安定さや骨盤底筋の弱化、股関節の動きの悪さが原因です。

骨盤が開いたまま安定しないと、お尻が大きく見えたり、ウエストがきつく感じたりします。

骨盤底筋のエクササイズは、骨盤を安定させるための基本です。

座った状態や立った状態で、尿を止めるようなイメージで骨盤底を引き上げます。

5秒間キープして緩める、これを10回繰り返すことを1日に数セット行いましょう。

股関節の動きを改善するストレッチも大切です。

あぐらの姿勢で座り、足の裏を合わせて膝を外側に開くストレッチや、四つん這いでお尻を後ろに引く「チャイルドポーズ」などは、股関節の柔軟性を高めます。

また、歩き方や立ち方も見直してみてください。内股や外股で歩くと、骨盤が不安定になります。

つま先をまっすぐ前に向け、かかとから着地して親指で地面を蹴るように歩くと、骨盤まわりの筋肉がバランスよく使われます。

太もも・お尻

太ももやお尻がたるんだ、大きくなったと感じる方は、抱っこや授乳の姿勢で本来使うべき筋肉が使われていない可能性があります。

特にお尻の筋肉は、日常生活で意識しないとなかなか使われません。

お尻の筋肉を取り戻すには、スクワットやヒップリフトが効果的です。スクワットは、肩幅に足を開き、お尻を後ろに引くようにしゃがみます。

膝がつま先より前に出ないように注意し、お尻の筋肉を使って立ち上がります。1日10回から始めて、慣れてきたら回数を増やしましょう。

ヒップリフトは、仰向けに寝て膝を立て、お尻を持ち上げる動きです。肩から膝まで一直線になるように意識し、お尻の筋肉を締めながら持ち上げます。

1回5秒キープして下ろす、これを10回繰り返します。

胸・背中

授乳や抱っこで前かがみの姿勢が続くと、胸や背中の筋肉が丸まって固まりやすくなります。

これが原因で、バストが下がって見えたり、背中が厚く見えたりします。

胸まわりをケアするには、胸を開くストレッチが有効です。壁に手をついて体を前に倒し、胸の筋肉を伸ばします。

また、両手を背中で組んで胸を張るストレッチも、こまめに行うと良いでしょう。

背中の筋肉を鍛えるには、タオルを使った簡単なエクササイズがおすすめです。タオルの両端を持ち、頭の上で伸ばしたまま、肘を曲げて背中に引き寄せます。

肩甲骨を寄せる意識を持ちながら行うと、背中の筋肉が目覚めてきます。

産後は“制限”より“再設計”がうまくいく【食事】

産後の体型を戻すために、つい食事を減らそうと考えがちですが、実は制限よりも「再設計」のほうがうまくいきます。

ここでは、産後の食事で大切なポイントを解説します。

授乳中に極端な食事制限が向きにくい理由

授乳中は、赤ちゃんに栄養を届けるために、通常よりも多くのエネルギーと栄養素が必要です。

極端な食事制限をすると、母乳の質や量に影響が出る可能性があるだけでなく、ママ自身の体調を崩すリスクも高まります。

また、栄養不足になると、体は省エネモードに入り、代謝が落ちてしまいます。

結果として、一時的に体重が減ったとしても、すぐにリバウンドしやすくなります。

産後の食事で大切なのは、「減らす」ことではなく「質を整える」ことです。

必要な栄養素をしっかり摂りながら、余分なカロリーを抑える工夫をすることが、健康的に体型を戻すための鍵になります。

「主食・たんぱく質・野菜」を固定して、間食をコントロールする

産後の食事で最も効果的なのは、毎食「主食・たんぱく質・野菜」の3つをバランスよく揃えることです。

主食は、ごはんやパン、麺類など、エネルギー源となる炭水化物ですが、授乳中は特に、適度な量の炭水化物を摂ることが大切です。極端な糖質制限は避けましょう。

たんぱく質は、筋肉や体の組織を作る材料になります。肉・魚・卵・大豆製品・乳製品などを毎食手のひら1枚分程度摂るようにしましょう。

野菜は、ビタミンやミネラル、食物繊維を補給し、満腹感を得やすくします。色の濃い野菜や葉物野菜を積極的に取り入れてください。

編集部

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この3つを固定しておけば、食事の基本は整います。

その上で、間食の内容と量をコントロールすることが、体重や体型を整えるポイントになります。

間食を完全にやめる必要はありませんが、お菓子やジュースではなく、ナッツやヨーグルト、果物など、栄養価の高いものを選ぶようにしましょう。

コンビニ食でも崩れにくい選び方【料理できない日向け】

育児で忙しく、料理をする余裕がない日もあるでしょう。そんなときでも、コンビニ食を上手に選べば、栄養バランスを保つことができます。

おにぎりやパンだけで済ませるのではなく、サラダやゆで卵、サラダチキン、納豆、豆腐などを追加しましょう。たんぱく質と野菜を補うことで、満腹感が得られ、栄養バランスも整います。

お弁当を選ぶ場合は、揚げ物が多いものよりも、焼き魚や鶏肉、煮物などが入ったものを選ぶと、カロリーを抑えられます。

また、野菜がたっぷり入ったスープや味噌汁を一緒に摂ると、満足感が高まります。

産後ダイエットで失敗しやすいNG行動

産後の体型を戻そうとするあまり、かえって逆効果になってしまう行動があります。

ここでは、よくある失敗パターンを紹介します。

いきなり腹筋・ランニングを増やす

産後、早く体型を戻したいと焦って、いきなり腹筋運動やランニングを始めてしまう方がいますが、これは危険です。

産後の体は、まだ骨盤や体幹が不安定な状態です。

その状態で強い運動をすると、腰痛や膝の痛み、骨盤底筋の負担が増し、尿もれなどのトラブルが悪化する可能性があります。

特に、腹直筋離開がある場合、上体起こしのような腹筋運動はかえって離開を広げてしまうことがあります。

体重計だけで判断して落ち込む

産後の体型変化を、体重計の数字だけで判断してしまうのも、よくある失敗です。

編集部

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体重と体型は別物です。体重が減っても、見た目が変わらないこともあれば、体重はあまり変わっていないのに、服のサイズが変わることもあります。

体重計の数字に一喜一憂するのではなく、以下のような方法で変化を確認しましょう。

  • 鏡で全身を見る
  • 服の着心地を確認する
  • 写真を定期的に撮って比較する

SNSの短期ビフォーアフターを基準にしてしまう

SNSには、「産後2ヶ月で完全に体型が戻りました」といった華やかなビフォーアフター写真があふれています。

こうした投稿を見て、自分もそうならなければと焦ってしまう方は少なくありません。

しかし、SNSに投稿される情報は、その人にとって特別にうまくいったケースであることが多く、全員に当てはまるわけではありません。

他人と比較して焦るのではなく、自分のペースで、自分の体と向き合うことが何より大切です。

病院・専門家に相談したほうがいいサイン(受診目安)

産後の体型の変化は自然なものですが、中には専門家のサポートが必要なケースもあります。

以下のようなサインがある場合は、我慢せずに産婦人科や理学療法士、助産師などに相談することをおすすめします。

腹部の膨らみが強い・体幹が不安定で腰痛が続く(腹直筋離開など)

産後数ヶ月経っても、下腹の膨らみが強く、お腹の中央に縦のすじやくぼみが目立つ場合は、腹直筋離開が残っている可能性があります。

また、体幹に力が入りにくく、立ち上がったり物を持ち上げたりするときに腰痛が出る場合も、腹筋や体幹の機能が十分に回復していないサインです。

腹直筋離開がある場合、自己流のエクササイズではかえって悪化させることがあります。

尿もれ・骨盤の違和感・痛みが長引く(骨盤底の不調)

咳やくしゃみをしたときに尿がもれる、重いものを持つと尿もれがある、骨盤のあたりに違和感や痛みがあるといった症状が長引く場合は、骨盤底筋の機能が低下している可能性があります。

骨盤底筋のトラブルは、放置すると悪化することがありますので、早めに相談しましょう。

気分の落ち込みが強く、生活が回らない(メンタル面の支援も選択肢)

体型の悩みだけでなく、育児の疲れやストレスが重なり、気分の落ち込みが強い、何もやる気が起きない、涙が止まらないといった症状がある場合は、産後うつの可能性も考えられます。

編集部

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体型を戻すことも大切ですが、心の健康はそれ以上に重要です。

無理をせず、産婦人科や心療内科、自治体の保健師などに相談してください。

よくある質問(FAQ)

産後の体型に関して、多くの方が疑問に思うポイントをまとめました。

ここでは、代表的な5つの質問に答えます。

産後の体型はいつ戻りますか?

産後の体型が戻る時期には個人差がありますが、一般的には産後半年から1年が目安とされています。

ただし、これはあくまで平均的な期間であり、出産の方法や妊娠中の体重増加、もともとの体質、産後の生活環境などによって大きく変わります。

焦らず、自分のペースで整えていくことが大切です。

体重は戻ったのに体型だけ戻らないのはなぜ?

体重は単なる「重さ」の指標であり、筋肉や脂肪のバランス、骨格の配置までは反映しません。

産後は、筋力が低下したり、骨盤が不安定になったり、姿勢が崩れたりすることで、同じ体重でも見た目が変わってしまいます。

体重だけでなく、筋力や姿勢、体のバランスを整えることが、本当の意味で体型を戻すことにつながります。

骨盤ベルトはいつまで?つければ細くなる?

骨盤ベルトは、産後すぐから使い始め、骨盤が安定してくる産後2〜3ヶ月頃まで使うのが一般的です。

ただし、骨盤ベルトをつけただけで細くなるわけではありません。

ベルトはあくまで骨盤を一時的にサポートするものであり、根本的な改善には、骨盤底筋や体幹の筋力を取り戻すことが必要です。

帝王切開でも運動していいのはいつから?

帝王切開の場合、傷の回復に時間がかかるため、通常の経膣分娩よりも運動開始の時期が遅くなります。

一般的には、産後1ヶ月健診で医師の許可が出てから、軽い運動を始めるのが安全です。

傷が痛む場合や、違和感がある場合は、無理をせず医師に相談してください。

二人目のほうが戻りにくいって本当?

二人目以降の出産のほうが、体型が戻りにくいと感じる方は確かに多いです。

これは、一度伸びた腹筋や皮膚が再び伸びやすいこと、骨盤が開きやすくなっていること、年齢による代謝の低下、上の子の育児で時間が取れないことなどが理由として考えられます。

ただし、適切なケアを行えば、二人目でも体型を戻すことは十分可能です。

まとめ

産後の体型が戻らないことは決して珍しくありません。

大切なのは、焦って無理な運動や食事制限をするのではなく、自分の体の状態を理解し、段階を踏んで整えていくことです。

体重と体型は別物であり、筋力や姿勢、骨盤の安定性といった複合的な要素が関わっています。

時期ごとに体に必要なケアは変わります。最初の1ヶ月は回復を優先し、1〜2ヶ月で基礎を整え、2〜6ヶ月で軽い筋トレを始め、6〜12ヶ月で本格的に体を作り直していきましょう。

食事は制限ではなく再設計が鍵です。主食・たんぱく質・野菜をバランスよく摂り、間食の質をコントロールすることで、無理なく体を整えられます。

もし、腹部の膨らみや腰痛、尿もれ、気分の落ち込みなど、気になる症状が続く場合は、我慢せずに専門家に相談してください。

編集部

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今日できる最小の行動は、姿勢を整えることや、深呼吸を意識することかもしれません。

焦らず小さな一歩から始めて、無理なく続けていきましょう。