女性の方で、薄毛や脱毛症でお悩みの方もいらっしゃるのでないでしょうか?
FAGAやびまん性脱毛症は、女性の脱毛症とされています。
この記事では、FAGAとびまん性脱毛症の原因や、FAGAやびまん性脱毛症は治らないのか?などについてお答えします。
ちかごろ抜け毛が気になる女性の方は要チェックです!
編集部
目次
女性の薄毛・脱毛症「FAGA」とは
FAGAは思春期以降の女性であれば、発症する可能性が高いといわれており、薄毛や脱毛といった症状が現れます。
ここではFAGAの原因について、詳しく解説をしていきます。
FAGAの原因
FAGAは、Female AndroGenetic Alopeciaの略称で、女性男性型脱毛症と呼ばれる薄毛・脱毛症です。
男性型脱毛症(AGA)と同様に、ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンが毛根に作用することで、髪の毛の成長サイクルが乱れ、細く短い毛しか生えなくなってしまうことが原因とされています。
また、女性ホルモンのバランスが著しく崩れることで発症するともされており、女性ホルモンのエストロゲンは髪の成長を促進する働きがありますが、加齢やストレスなどによって減少することで、男性ホルモンのテストステロンが優位になり、髪の成長が阻害されてしまいます。
このテストステロンは、5αリダクターゼという酵素によって、先ほど説明をしたジヒドロテストステロン(DHT)に変換されます。DHTは、毛根の細胞に作用して髪の成長を抑制し、脱毛を引き起こします。
FAGAは、男性型脱毛症と同様に進行性の脱毛症であり、放置しておくと徐々に進行するため、最終的には頭髪がほとんどなくなってしまう可能性があります。
女性のびまん性脱毛症とは
女性の薄毛・脱毛症には、男性型脱毛症(AGA)に似た症状を示す、先ほどの「FAGA」と、髪が全体的に薄くなる「びまん性脱毛症」の2種類があります。
びまん性脱毛症は、頭頂部や前頭部など特定の部位ではなく、全体的に髪が薄くなるのが特徴です。
FAGAとの違いは、抜け毛が起こりやすい箇所にあります。
- FAGAの場合:特定の箇所や局所が集中的に禿げる
- びまん性脱毛症の場合:薄毛が全体的に広がり、地肌が薄く目立つ
また、FAGAと異なり、女性ホルモンの減少だけでなく、ストレスや栄養不足、睡眠不足のほかにも様々な要因が絡み合って発症すると考えられています。
そのため、早い場合は20代の方でも発症することがあります。
びまん性脱毛症の原因は、以下のような要因によって引き起こされます。
編集部
- 女性ホルモンの減少
- ストレス
- 偏った食生活
- 睡眠不足
- 加齢
- 喫煙
- 遺伝
- 鉄欠乏性貧血
FAGAやびまん性脱毛症は治らない?
FAGAやびまん性脱毛症は、女性の薄毛の悩みの大きな原因となる疾患です。
しかし、これらの疾患は本当に治らないのでしょうか?
ここでは、FAGAとびまん性脱毛症で、それぞれの改善方法などを解説していきます。
FAGAの場合
まず、FAGAは女性ホルモンのバランスが著しく崩れることが主な原因とされており、完治が難しいといわれています。
完治が難しい理由として、AGAと異なり、FAGAの原因がまだ完全に解明されていないためとされています。
しかしながら、専門のクリニックなどの医療機関で適切な治療を行うことで、脱毛を食い止めたり、髪の毛の成長を促すことは可能です。
具体的には、飲み薬や塗り薬、育毛剤などを使用することで、症状の改善を目指すことができます。
びまん性脱毛症の場合
一方、びまん性脱毛症は、ストレスや栄養不足、睡眠不足など、さまざまな環境の要因によって引き起こされるとされています。
そのため、FAGAと比べて完治の可能性は高いと言えます。
ただし、びまん性脱毛症を引き起こしている原因を特定して、適切な対策を講じる必要はあります。
びまん性脱毛症の場合は、生活習慣を改善することで、少しずつ症状が治る見込みがあります。
編集部
栄養バランスの良い食事や運動の習慣づけ、規則正しい生活を送るようにすることで、ストレスを溜め込まないようにしていきましょう。
FAGAやびまん性脱毛症でよくある質問
ここでは、FAGAやびまん性脱毛症でよくある質問にお答えしていきます。
FAGAは発症したら終わりなの?
FAGAは完治することが難しいものの、適切な治療をすることによって改善を目指すことができる病気です。
早期の発見と早期の治療をすることが何より重要であり、専門医を受診して自分に合った治療法を選択することで、薄毛や抜け毛を食い止めることができます。
治療は長期的な経過観察と継続的なケアが必要になりますが、根気強く治療を続けることで、健康的な髪を取り戻すことが期待できます。
FAGAの治療には、主に以下の方法があります。
- 薬物療法
外用薬や内服薬など、薬物を使用した治療法になります。使用される薬剤の代表的なものとしては、ミノキシジルやパントガールなど。 - 植毛
自身の髪の毛を薄毛部分に移植する治療法です。FUT法(ストリップ法)や特殊な機械で髪の毛の毛根ごと採取するFUE法など。 - プラセンタ療法
プラセンタエキスを頭皮に注射することで発毛を促進する、プラセンタ発毛注射による治療法です。 - サプリメント
亜鉛やビオチンなどの栄養素をサプリメントで補給することで、髪質改善を目指す治療法です。
治療の効果には個人差がありますが、適切な治療を継続することで、抜け毛の減少や発毛を実感できるケースも多く報告されています。
FAGAの治療には、以下の点に注意が必要です。
- 効果には個人差がある:治療の効果には個人差があり、すぐに結果が現れないこともあります。
- 副作用の可能性がある:薬物療法には副作用の可能性があります。医師の指示に従い、気になる症状があればすぐに相談しましょう。
- 保険適用されないため治療費が高額になる:FAGAの治療は自由診療となるため、保険が適用されません。治療費は高額になることも多いので、事前に確認しておくことが大切です。
びまん性脱毛症は保険適用できる?
FAGAと同様、びまん性脱毛症も残念ながら現在は保険適用にはなりません。
自由診療になるので、治療にかかる費用は全額自己負担となる点に注意しましょう。
FAGAは治らない?まとめ
FAGAは見た目に直接影響してくるため、女性にとって大きな悩みです。
完治をすることは難しいとされていますが、適切な治療を受けることで、悪化を少しでも防ぐことはできます。
また、びまん性脱毛症は、ストレスや栄養不足、睡眠不足などの環境によるものが発症の要因とされているため、症状の原因を早期に発見し、治療を行うことで改善が見込まれるのが特徴です。
早めに対策を打って、少しでも薄毛や抜け毛の悩みを解消しましょう。
編集部