脱毛には医療機関(クリニック)で行う「医療脱毛」と、脱毛サロンやエステサロンで行う「美容脱毛」があります。

医療脱毛と美容脱毛の違いは?
一般的なイメージとして、
- 効果は高いけれど痛みが強くて料金が高いのが医療脱毛
- 効果は劣るけれど痛みが少なくて料金が安いのが美容脱毛
このようなイメージがあります。
しかし、なぜこのようなイメージになっているのでしょうか?

編集部
医療脱毛と美容脱毛には、決定的な違いがあります。
それは『永久脱毛をできるかできないか』ということです。
永久脱毛ができるのは、医師免許を持った医師が常在しているクリニックだけなのです!

編集部
永久脱毛ができるかできないかという決定的な違いにより、さまざまな差が生まれます。
今回は、医療脱毛と美容脱毛にはどのような差があるのか、「効果」「痛み」「回数」「料金」に着目して比較しました。
目次
医療脱毛と美容脱毛の違いとは?

脱毛ができる専門店は、医療クリニックか脱毛サロンでの施術になります。
ですが、永久脱毛ができるのは医療クリニックだけで、脱毛サロンでは永久脱毛はできません。
永久脱毛は、毛を生やす毛母細胞を破壊することで毛が生えてこないようにする医療行為にあたるため医師免許が必要です。

どうして医師免許のない脱毛サロンでも脱毛ができるんだろう?
その理由を交えながら解説していきましょう。

編集部
医療脱毛は永久脱毛ができる

永久脱毛をすれば一生毛は生えてこないの?
実は、現状では一生毛が生えてこないとは言い切れないのです。

編集部
日本には脱毛の定義がなく、アメリカの2つの団体から以下のように定義づけられています。
- 『最終脱毛から1か月後の毛の再生率が20%以下の状態』
- 『3回照射後、6ヶ月経過した時点で67%(2/3)以上の毛が減っている状態』
脱毛の技術自体、まだ数十年しか経っていないから永久であるというデータがまだないのです。
しかし、理論上はほぼ永久的に生えてこないといわれています。

編集部
医療脱毛は、レーザー照射によって毛根にある毛をつくりだす細胞(毛母細胞)を破壊し、永久的に毛を生えてこないようにする医療技術です。
出力(パワー)の強い医療用レーザー機械を用いた医療行為になる為、皮膚科医のいる病院やクリニックのみでの施術になります。
毛根を完全に破壊して”永久的に毛が生えないようにする”のが医療脱毛の目的で医師免許が必要になります。

編集部
医療脱毛はレーザー脱毛器
クリニックで使われている脱毛器は、永久脱毛を目的としているためパワーが強いところが特徴です。
医療脱毛クリニックで使われる脱毛器の特徴
脱毛器 | 機械の特徴 |
---|---|
ニードル脱毛器 | 毛穴1つ1つに電子針を刺して毛根を焼く |
レーザー脱毛器 | ピンポイントで熱を加えて毛母細胞を破壊する |
蓄熱式脱毛器 | 毛の発育指令を送る「バルジ領域」を破壊する |
ニードル脱毛
ニードル脱毛は、今のところ一番効果の高い永久脱毛法で、白髪や産毛にも対応しています。
脱毛の効果は抜群ですが、痛みが強く施術時間が長くて料金が高額(全身ニードル脱毛するなら100万円以上)なところがデメリットです。
医療レーザー脱毛
医療脱毛で使われる機械は主に医療レーザーで、毛根細胞を破壊できる出力で照射するため効果も高いです。
単一な波長の光を集中的に当てて脱毛効果が高く、ニードルより痛くないので現在の永久脱毛はレーザー脱毛がスタンダード。
蓄熱式脱毛
蓄熱式脱毛器は、何度も弱いレーザーを当てることで、毛を生やす司令塔の役割部分である「バルジ領域」を破壊します。
照射エネルギーがレーザーよりも弱いため、痛みが少ないのに効果はレーザーと同等なため人気です。
医療脱毛で使われている脱毛器は、毛が生えてこないように毛根やバルジ領域を破壊できるのです。

編集部
美容脱毛は減毛と抑毛ができる
一方、医療行為を行えない美容脱毛でも、毛根を弱らせたり生えてくるスピードを遅らせることはできます。
しかし、医療脱毛で使われるレーザーは、医療機器になるため医師免許のないサロンでは使えません。
そのため、美容脱毛では光脱毛器というレーザーより照射力の弱い機械を使って一時的な減毛や抑毛をするのが一般的です。
美容脱毛では”一時的にムダ毛を減らす”という目的になり、医療行為には当たらないため医師免許が必要ないのです。

編集部
美容脱毛は光脱毛器
美容脱毛で使われる機械は主に光脱毛器で、毛根細胞にダメージを与えて回数を重ねることで弱らせていきます。
サロンで使われる脱毛機の特徴
脱毛器 | 機械の特徴 |
---|---|
IPL脱毛器 | 広い面積に熱を加えて毛母細胞を弱らせる |
S.S.C脱毛器 | ジェルの上から光熱を照射して毛母細胞を弱らせる |
SHR脱毛器 | 毛の発育指令を送る「バルジ領域」を弱らせる |
IPL脱毛
多くのサロンで取り入れられている脱毛方法で、毛根のメラニン色素に反応するため剛毛の毛により効果的です。
光を広範囲に照射できることから、レーザー脱毛に比べて痛みが弱く、比較的ダメージも少ない脱毛ができます。
S.S.C脱毛
ジェルを塗った肌の上から光エネルギーを照射するため、IPL脱毛よりも痛みを感じにくく、使用するジェルによって美肌効果も期待できます。
SHR脱毛
医療脱毛で使われる蓄熱式脱毛と同じ方式の脱毛で、バルジ領域に蓄熱した熱を与えた施術方法です。
痛みがほとんどない脱毛方法で、毛周期に関係なく通えて早く完了します。

なるほど!医療で使われる機械は「破壊」するパワー、美容脱毛は「弱らせる」パワーという感じですね!
レーザー脱毛とサロンの光脱毛の比較
医療脱毛で主に使われるレーザー脱毛と、サロンで使われている光脱毛で比較してみましょう。
脱毛の種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
レーザー脱毛 | 照射パワーが強く、短期間で脱毛完了 | 照射パワーが強いので痛みを感じやすい |
光脱毛 | 痛みをほとんど感じない | 施術回数が多く、長期間通う必要がある |

早く効果が出るレーザーがいいけど、やっぱり痛みは怖いから光の方が安心かなぁ…
では次は、効果や痛みについて比較してみてみましょう。

編集部
医療脱毛と美容脱毛はどっちがいい?

医療脱毛で使われる機械は、医療機関のみ使用が認められている機械を使うため、毛を生やす毛母細胞を破壊することができます。
一方、サロンの美容脱毛は毛母細胞を破壊できないので一時的な減毛効果はあっても、数か月から数年で再び生えてくる可能性が高いのです。
機械に差があるため、当然効果も異なるのです。

編集部
医療脱毛の効果
医療脱毛が行っている脱毛は「永久脱毛」で、毛母細胞を破壊します。
一度破壊された組織から毛が再生することはないので、少ない回数でも効果は抜群です。
医療レーザー脱毛の効果はムダ毛をなくすだけじゃなく、埋没毛の解消や、美肌効果もあります。

編集部
除毛後に何らかの原因で皮膚内で成長してしまった毛のこと。埋もれ毛とも呼ばれる。
美容脱毛の効果
使用する機械の照射出力が弱い美容脱毛では、毛を生やす毛母細胞を破壊することはできず、一時的な減毛や抑毛効果しかありません。
そのため、何度も通っているのになかなかムダ毛が減らないと感じる人がいたり、通うのをやめたら再び生えてきたりします。
繰り返しになりますが、サロンで行っている施術は、あくまで「減毛、抑毛」が目的です。

編集部
医療脱毛と美容脱毛の痛みは?


医療脱毛って、効果が高いみたいだけど痛いんでしょ?
確かに、美容脱毛より永久脱毛ができる医療脱毛の方が痛いと言われています。
医療脱毛が美容脱毛よりも痛い理由
医療脱毛で主に使われるレーザー脱毛は、美容脱毛で使われる光エネルギーよりも照射エネルギーが強く、痛みを感じやすいのは事実。
なぜなら、レーザーを当てる際の温度は250度以上になっているからです!

編集部
照射の時に働きかける温度が痛みの原因です。
一方、サロンの光脱毛の温度は70度くらいなので、レーザー程の痛みを感じません。
この照射温度の違いが、医療脱毛が美容脱毛より痛いと言われる理由です。

光よりレーザーの方が高温だから痛みを感じるんだ!
医療脱毛は麻酔で痛みを緩和できる
医療脱毛の場合、痛みを感じやすいレーザー脱毛が主流なので、痛みに弱い人にとっては辛い時間になってしまいます。
美容脱毛を選ぶ理由として、”痛みに弱いから”という人も少なくありません。
しかし、医療脱毛は医師や看護師のもとで行われる脱毛なので、痛みを軽減できる麻酔を使うことができます。

編集部
- 笑気麻酔(感覚を鈍くする麻酔)
- 麻酔クリーム(神経をマヒさせる麻酔)
これらの麻酔は医療機関だから使えるのであって、医師のいない脱毛サロンでは使えません。
麻酔は別料金がかかるクリニックがほとんどですが、条件によっては無料になるクリニックもあります。

麻酔があるなら安心ですね!
さらに、医療機関なのでやけどなどの肌トラブルがあっても即対応してもらえます。

編集部
医療脱毛と美容脱毛の”痛み”を比較
医療脱毛で主に使われる機械がレーザー脱毛器であることから”医療脱毛は痛い”というイメージがついています。
しかし、本当のところは”医療脱毛だから痛い”のではなく、使う機械で痛みの感じ方が違うのです。
医療脱毛で使われる機械と痛みレベル
脱毛器 | 痛みレベル |
---|---|
ニードル脱毛器 | |
レーザー脱毛器 | |
蓄熱式脱毛器 |
美容脱毛で使われる機械と痛みレベル
脱毛器 | 痛みレベル |
---|---|
IPL脱毛器 | |
S.S.C脱毛器 | |
SHR脱毛器 |
ほとんど痛みがない「SHR脱毛(蓄熱式脱毛)」は、美容だけでなく医療脱毛でも導入されています。
ですから、”医療脱毛だから痛い”というわけではなく、機械で痛みの大きさが違うのです。
とはいっても、やはり医療の主流はレーザーで、出力も大きい。
一般的なイメージは、やはり医療の方が痛いという結果になりますよね。
医療脱毛を選びたいけれど痛みが心配という人は、蓄熱式の機械を導入しているクリニックを探すといいでしょう。

編集部
医療脱毛と美容脱毛の回数と期間の違い

続いて、脱毛完了(自己処理をしなくて済む程度の毛の量)までの照射に通う回数と、通う期間の比較をしてみました。
医療脱毛と美容脱毛の回数と期間
医療脱毛と美容脱毛の効果、照射回数、完了までの期間
比較項目 | 医療脱毛 | 美容脱毛 |
---|---|---|
効果 | 永久脱毛 | 減毛・抑毛 |
照射回数 | 5~8回 | 12~18回 |
完了期間 | 1年くらい | 3年くらい |
医療脱毛の場合、1年くらいの間に5回から8回通えば永久脱毛ができます。
一方、美容脱毛の場合は効果を感じるまでに、12回から18回を3年ほどかけて通うのです。
少ない回数や短い期間で効果を感じることができる医療脱毛に対して、美容脱毛は3倍くらいの回数や期間をかけて脱毛していることになりますね。

じゃあ、早く終わらせたいなら医療脱毛ってことですね!
医療脱毛なら約1年ほどでツルツルを目指せます。

編集部
医療脱毛と美容脱毛で自己処理の必要がなくなる回数(部位別)
脱毛は部位によって完了までの回数が違います。
特にVIOラインは効果を感じるまでに長くかかりがちです。※個人差があります
医療脱毛と美容脱毛の自己処理が必要なくなるまでの回数を比較
脱毛部位 | 医療脱毛 | 美容脱毛 |
---|---|---|
顔 | 8~10回 | 12~18回 |
ワキ | 5~6回 | 18~22回 |
Vライン | 5~6回 | 18~22回 |
Iライン・Oライン | 8~10回 | 18~22回 |
腕・脚 | 5~6回 | 18~22回 |
お腹・背中・胸 | 5~6回 | 18~22回 |

美容脱毛は少なくても12回以上で効果を感じることができるんですね。
医療脱毛と美容脱毛の料金の違いは?

脱毛に通おうと決めて一番気になるのは料金ですよね?
『医療脱毛は高くて美容脱毛が安い』と言われていますが、実際はどうでしょうか。
医療脱毛より美容脱毛の方が料金が安い傾向
医療脱毛と美容脱毛では、効果を実感できるまでに通う回数に差があったり、各クリニックやサロンでコース設定も全く違います。
実際に医療脱毛クリニックと脱毛サロンで、料金を比較してみましょう。

編集部
顔とVIOを含んだ全身脱毛コースの料金表の比較
クリニック | 脱毛サロン |
---|---|
![]() 湘南美容クリニック 6回:94,400円 | ![]() ラココ 6回:122,100円 |
![]() リゼクリニック 5回:129,800円 | ![]() ストラッシュ 6回:125,400円 |
※価格は税込み
※湘南美容クリニックの6回コースは2025年4月をもって廃止予定。
医療脱毛は回数や料金が大体似ていますが、脱毛サロンはお店によって料金やプランが全く違います。
また、お得なキャンペーンも度々やっているので、料金の変動は多いようです。
サロンを選ぶならお得なキャンペーンを利用して通うと良いですね。
医療脱毛と美容脱毛の料金を比較
医療脱毛、美容脱毛、それぞれ効果を感じるまでにかかる費用を比較してみましょう。
まずは、比較しやすいように1回あたりの料金を計算してみました。

編集部
1回あたりの金額で比較
比較項目 | 医療脱毛(1回あたり) | 美容脱毛(1回あたり) |
---|---|---|
全身脱毛 (VIO・顔あり) | 60,000~70,000円 | 16,000~25,000円 |
全身脱毛 (VIO・顔なし) | 34,000~54,000円 | ‐ |
ワキ脱毛 | 1,000~10,000円 | 8円~2,500円 |
VIO | 10,000~36,000円 | 8,500円 |

1回あたりの料金は医療脱毛の方が3倍くらい高いですね!
そうなんです!医療脱毛と美容脱毛の1回あたりの金額の差は大きいんです。

編集部
しかし、医療脱毛と美容脱毛では完了までに通う回数に違いがあり、医療脱毛は平均5回で美容脱毛は12回です。

1回あたりの金額よりも、完了までの金額の方が肝心ですよね!
次は完了までに通う回数の料金で比較してみましょう。
脱毛完了までの料金の比較
比較項目 | 医療脱毛(5回) | 美容脱毛(12回) |
---|---|---|
全身脱毛 (VIO・顔あり) | 300,000~350,000円 | 200,000~300,000円 |
全身脱毛 (VIO・顔なし) | 170,000円~270,000円 | ‐ |
ワキ脱毛 | 5,000円~50,000円 | 100円~30,000円 |
VIO | 50,000~180,000円 | 100,000円 |

思っていたよりも大きな金額の差じゃないんだ!
1回あたりの料金の差は大きいけれど、脱毛完了までの料金の差はそれほどないことが分かりましたね。

編集部
医療脱毛と美容脱毛のまとめ

医療脱毛と美容脱毛の違い
項目 | 医療脱毛 | 美容脱毛 |
---|---|---|
医師免許 | 必要 | 必要なし |
施術者 | 医療従事者 | エステティシャン スタッフ |
脱毛方法 | レーザー脱毛 | 光脱毛 |
痛み | 感じやすい | それほど感じない |
料金(全身脱毛) | 300,000〜350,000円 | 200,000〜300,000円 |
効果 | 永久脱毛 | 減毛・抑毛 |
回数 ※効果を感じるまでの回数 | 5〜8回 | 12〜18回 |
期間 ※効果を感じるまでの期間 | 1年 | 2〜3年 |
- 少ない回数で短期間で終了させたい人
- 永久脱毛でツルツルにしたい人
- 痛みよりも効果を重視する人
- 永久脱毛とまでいかなくても自己処理が楽になる程度でいい人
- 支払いやすい料金で脱毛がしたい人
- 痛みに弱い人
医師免許の有無で、使える機械に違いがあることから効果や痛み、回数や期間に差が出てきます。
ですが、完了までの回数や期間で考えると、医療脱毛も美容脱毛も大して金額に差がなくなってきているようです。
「効果は高いけれど痛みが強くて料金が高い医療脱毛」というイメージはそのうちなくなって、医療脱毛に更に通いやすくなりそうですね。