性病検査を保険適用できるか知りたい女性
性病検査を受けたいけど保険適用できる?
保険を使うと家族や会社にバレるって本当?
医療費負担が抑えられる保険制度ですが、すべての治療・検査に適用できるわけではありません。
性病検査も例外なく、保険適用できるケースとできないケースがあるため、事前にしっかり把握しておくことが大切です。
本記事では、
- 性病検査における保険適用の条件
- 性病検査の種類と費用
- 性病検査のプライバシー
- 性病検査を安く受ける方法
これら4つのポイントを中心にわかりやすく解説していきます。
編集部
早期発見・早期治療が大切になるので、何か違和感や不安がある時は早めに受診するよう心がけてくださいね。
- 保険適用の条件:症状が出ている場合・医師が必要と判断した場合
- 保険適用の費用相場:3,000〜5,000円(検査によって異なる)
- 保険適用のプライバシー:バレる可能性もあるので、心配な場合は自由診療がおすすめ
目次
性病検査における保険適用の有無
そもそも性病検査には保険適用できるのか気になりますよね。
実は性病検査は必ず保険適用で受けられるとは限りません。
- 保険適用となる条件
- 保険適用時の注意点
これらのポイントについて、それぞれ詳しく解説します。
保険適用となる条件
性病検査を保険適用で受けるには、いくつかの条件があります。
- すでに症状が出ている場合
- 診察の結果、医師が必要だと判断した場合
性病で現れやすい症状としては、排尿時の痛みや違和感・かゆみなど。
これらの症状が現れている場合、性病検査を保険適用で受けられます。
- 排尿時の痛み・違和感
- 性器からの異臭・膿
- 性器周辺・口周りの皮膚炎(ただれや水ぶくれなど)
- 全身の発疹
- 斑点や円形のアザなど
編集部
また、医師が診察した上で性病検査の必要があると判断された場合も保険適用に該当します。
保険適用時の注意点
性病検査は保険適用の対象となる検査です。
しかし、
- なんとなく違和感がある
- 定期的に性病検査を受けたい
こういった理由では、保険適用での検査ができないため注意しましょう。
とはいえ、性病は症状がなくとも進行しているケースがあるもの。
結婚前にブライダルチェックを受けたい方や風俗などの不特定多数の人と性接触の機会があるお仕事の方は、自由診療での定期検査を受けておくことがおすすめです。
性病検査の種類と費用
実は性病検査にはさまざまな種類があります。
また、その検査方法によって費用も異なることが特徴です。
- 検査方法と検査項目
- 検査費用の内訳と相場
- 保険適用外の検査とその費用
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
検査方法と検査項目
性病の検査方法は主に3種類あります。
- 分泌物や尿の検査
- うがい検査
- 血液検査
分泌物や尿の検査では、クラミジア・淋菌・カンジダ・トリコモナスなどの性病が調べられます。
女性ならおりもの、男性であれば尿を採取して検査するため、痛みなどがなく自己採取も可能です。
また、病変が出ている部分の細胞や膿を採取して、ヘルペスや尖圭コンジローマにかかっているか調べるケースもあります。
うがい検査では、咽頭淋病や咽頭クラミジアなど、のどの痛みや腫れといった風邪のような症状を起こす性感染症の検査に有効的。
血液検査では、HIV・梅毒・骨盤内クラミジア感染・B型肝炎・C型肝炎などの検査が可能です。
検査方法 | 検査の仕方 | 検査項目 |
分泌物検査 | 膣分泌物(おりもの)や尿、 病変部分の細胞を採取 | クラミジア 淋菌 カンジダ トリコモナス マイコプラズマ ウレアプラズマ など |
うがい検査 | 10〜20秒うがいした うがい液を採取 | 咽頭淋病 咽頭クラミジア など |
血液検査 | 5〜10mlほどの血液を採取して 抗体を調べる | HIV 梅毒 骨盤内クラミジア感染 B型肝炎 C型肝炎 など |
編集部
性病は検査項目によって発見できる病気が異なるため、適切な検査を受けることが大切になってきます。
検査費用の内訳と相場
検査費用には以下の項目があげられます。
- 診察料:2,000〜3,000円
- 検査料:3,000〜10,000円
- 再診料:3,000〜10,000円(再検査の場合)
※オンラインで受診する場合は、検体の郵送料やオンライン利用料も発生します。
このようになっているため、1回の検査でかかる費用は5,000〜10,000円ほど。
さらに、検査項目によっても費用相場が異なります。
検査項目 | 費用相場 |
淋病 | 3,000〜5,000円 |
梅毒 | 3,000〜5,000円 |
クラミジア | 3,000〜6,000円 |
トリコモナス | 3,000〜6,000円 |
尖圭コンジローマ | 3,000〜8,000円 |
ヘルペス | 5,000〜10,000円 |
HIV | 3,000〜10,000円 |
性病検査では、基本的には1項目ずつ検査費用がかかってきます。
しかし、クリニックによっては、数種類の項目をまとめて検査できるセットプランが用意されている場合も。
編集部
1つずつ受けるより費用も抑えられるので、性病検査を受ける場合は、そういったセットプランの利用がおすすめです。
保険適用外の検査とその費用
「どれに感染してるかわからないから幅広く検査したい」
「結婚前に徹底的に検査しておきたい」
という場合は、全ての性感染症が検査できる「全項目検査」というものも利用できます。
- 検査項目(15種類)
▶︎血液検査:HIV・梅毒・B型肝炎・C型肝炎
▶︎尿(分泌物)検査:淋病・クラミジア・トリコモナス・カンジダ・マイコプラズマ・ウレアプラズマ・カンジダ
▶︎のど検査:淋病・クラミジア・マイコプラズマ・ウレアプラズマ - 検査費用
20,000〜50,000円ほど
全項目検査は保険適用外となるため、通常の検査よりも費用が高くなることが特徴です。
クリニックによっても値段が異なるため、事前いくつかのクリニックの値段を見比べて受診するのもポイントとなってきます。
編集部
症状が出ない性病も検査できるので、1年に1度、定期的にチェックすることがおすすめです。
性病検査のプライバシーについて
できれば周りにバレることなく受けたい性病検査。
しかし、なかには家族や周囲に性病検査を受けたことがバレてしまうケースがあるので注意が必要です。
ここからは、性病検査を受けたことがバレるケースや、匿名で受けられる検査についてご紹介します。
保険適用される治療だと性病検査を受けたことがバレる?
結論としては、バレる可能性もあります。
というのも、保険適用で性病検査を受けた場合、年に一度「医療費のお知らせ」というハガキが届く場合があるためです。(届く・届かないは会社によって異なります。)
このお知らせは名前の通り、1年間に受診した病院名とその時かかった費用が記載されているものです。
本来、医療費のお知らせは本人が開封する書類のため中身を知られることはありませんが、中には勝手に開封する会社や、同居家族に開封される可能性は十分にあり得ます。
診療内容は記載されていないので、医療費のお知らせが届いただけでバレるわけではありませんが、
- ◯◯性病クリニックなど、クリニック名が露骨な場合
- クリニック名を検索すると「性病検査」がHITする場合
このようなケースであれば、家族が通知を見た場合や万が一、病院名を検索した場合は性病検査を受けたことがバレる確率が高まってしまうでしょう。
対策としては、露骨な名前のクリニックは避ける(性病専門クリニックなど)ことと、複数の診療をおこなっているクリニックを受診すること。
産婦人科・泌尿器科などの他に、内科や耳鼻科・感染症内科などの診察もおこなっている病院であれば、病院名を検索しても怪しまれる心配がありません。
自由診療の場合は匿名での検査が可能
それでもとにかくバレないようにしたい!というのであれば、自由診療での性病検査がおすすめです。
自由診療であれば保険証の提示が必要ないため、匿名で検査が受けられます。
もちろん、「医療費のお知らせ」に記載されることもないため、誰にもバレる心配なく安心して性病検査できる方法です。
最近では、オンラインで申し込みから結果確認まで完結する「性病検査キット」も多く販売しているので、通院でバレるリスクを減らすこともできます。
編集部
ライフスタイルや希望に合わせて、受けやすい方法で検査を受けてみてくださいね。
費用が高くなるデメリットがあることは把握しておくこと
匿名でバレることなく検査が受けられる自由診療ですが、費用が高くなるというデメリットも。
自由診療=保険適用外となるため、治療・検査にかかる費用は全額自己負担となってしまいます。
また、料金もクリニック側が自由に設定できるため、比較的高額になる傾向が強いのも特徴の1つです。
編集部
自由診療で性病検査を受ける場合は、いくつかの料金を比較して、予算に合ったクリニックを受診してくださいね。
性病検査を安く受ける方法
まったく症状が出ていなかったとしても、定期的に受けた方がいいといわれる性病検査。
しかし、コンスタントに受けるとなると費用もかさんでしまうため、少しでも安く受けたいですよね。
ここからは、性病検査を少しでも安く受ける方法を3つご紹介します。
- 保険適用での検査
- オンラインでの検査キットを購入
- 地域の医療機関を受診
それぞれ詳しく解説します。
保険適用での検査
1つ目の方法は、保険適用での検査です。
保険適用で性病検査が受けられれば、治療費の3割負担で収まるため、全額事項負担で支払うよりもかなり費用を抑えられます。
- すでに症状が出ている場合
- 診察の結果、医師が必要だと判断した場合
ブライダルチェックや定期検査など、「症状は出ていないけど確認しておきたい」といったときの性病検査は、保険適用とならないので覚えておきましょう。
編集部
保険適用とならない場合でも、少しでも不安がある場合は必ず性病検査を受けてくださいね!
オンラインでの検査キットを購入
2つ目の方法は、オンラインでの検査キットの購入です。
最近では、オンラインで性病検査が受けられるサービスが増えています。
使い方もとても簡単で、WEBで申し込めば自宅に検査キットが届くので、自分で検体を採取して返送するだけ。
検査結果が出るのも早くて、2〜3日後にはオンラインで確認可能です。
診察料がかからない分クリニックを受診するより費用を抑えることができ、自宅で受けられるためプライバシーが守られやすいメリットがあります。
しかし、性病検査は種類によって検出できる感染症に限りがあるため、検査キットの購入を間違えると正確な結果が得られないというデメリットも…
編集部
オンライン検査キットを使用する際は、できるだけ幅広く検査できるものを購入することがおすすめです。
\オンラインで購入できる!検査キットのおすすめ10選/
地域の医療機関を受診
3つ目の方法は、地域の医療機関を受診するというもの。
一部の地域の医療機関や保健所では、特定の性病を無料で、しかも匿名で受けられます。
- HIV
- 梅毒
- 淋菌
- クラミジア
クリニックに比べると、検査できる項目はかなり限りがありますが、性病検査に使える予算がない時でも検査が受けられるのはありがたいですよね。
検査項目も場所によって違いがあるので、事前に調べて受診するようにしましょう。
性病検査の保険適用についてまとめ
ここまで、性病検査の保険適用について詳しく解説してきましたがいかがだったでしょうか?
今回の内容のポイントは3つ。
- 保険適用の条件:症状が出ている場合・医師が必要と判断した場合
- 保険適用の費用相場:3,000〜5,000円(検査によって異なる)
- 保険適用のプライバシー:バレる可能性もあるので、心配な場合は自由診療がおすすめ
痛みやかゆみ・違和感など、すでに症状が出ている場合であれば、保険適用で受けられる性病検査。
家族や会社にバレたくないという場合なら、自由診療で受診したり、オンラインの検査キットで調べるという方法もあります。
気づかず放置していると健康にも大きな影響を及ぼす性病。
定期的に検査を受けて、自分とパートナーの大切な体を守っていきましょう。