医療脱毛を受ける多くの人が「5回で終わる」と思いがちですが、実際には「まだムダ毛が残っている」「ツルツルにはならない」という声も多く見られます。
この記事では、医療脱毛が5回で終わらない理由や効果を実感するために必要な回数、対処法などを解説します。
目次
医療脱毛が5回で終わらない人の共通点と効果が出にくい原因

医療脱毛は高出力のレーザーを用いて毛根に直接働きかける医療行為ですが、すべての人が5回の施術で理想の仕上がりになるわけではありません。
もともと毛が細く薄い人や産毛が多い部位ではレーザーの反応が弱く、複数回の照射が必要になります。
これは、レーザー脱毛の原理に関係しており、メラニン色素が少ない細い毛や産毛は、レーザーが十分に反応せず、効果が弱くなってしまうのです。
顔やVIOなどは毛周期が他の部位よりも複雑で、1回の施術で脱毛できる毛の割合が限られるため、効果が実感できるまでに時間がかかります。

編集部
特に顔の毛周期は約1ヶ月と短く、他の部位と比べて成長サイクルが速いため、脱毛のタイミングが難しくなります。
また、ホルモンバランスの影響も無視できません。
特に女性の場合は、月経周期や妊娠・出産などがホルモンに大きく影響し、毛の再生にも関係しています。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などのホルモン関連疾患がある場合は、脱毛効果が出にくいことも知られています。
さらに、施術機器の出力が肌質に対して弱すぎる、あるいは十分に照射されていない場合も効果が出にくくなります。
日常生活における紫外線曝露や保湿不足なども脱毛効果を低下させる要因となっているのです。
医療脱毛は5回で本当に終わる?クリニックでの一般的な完了回数の目安

多くの医療脱毛クリニックが提供する「5回コース」は、“毛の量が減ったと実感できる段階”を目安にしています。
永久脱毛に近い仕上がりを求めるなら、さらに数回の追加照射が必要になることが一般的です。
日本皮膚科学会の「医療脱毛」の定義では「永久脱毛(パーマネントヘアリダクション)」という言葉が使われており、これは「毛の量が減少した状態が続くこと」を意味しています。

編集部
つまり、医学的にも「完全なツルツル状態」を目指すものではないと理解されているのです。
特に毛が濃く太いワキや脚などは比較的回数が少なくて済みますが、顔やVIOといったデリケートゾーンは毛の成長が活発で、回数も多くなりがちです。
クリニックでは5回で全体の70%前後の毛が減るとされ、残りの細かい毛や産毛は、さらに照射を重ねないと処理しきれません。
「ツルツルになるまで通いたい」と考える方は、最初から8〜12回程度を目安にしておくと、費用や期間の計画が立てやすくなります。
また、レーザー機器の種類や施術の間隔も効果に影響するため、機器を適切に選択し、スケジュールを立て管理することが重要です。
知恵袋で多い悩みとリアルな体験談

Yahoo!知恵袋やSNSでは、医療脱毛について多くのリアルな声が投稿されています。
特に多いのは「5回終えたけどほとんど効果がみられない」といった不安や不満の声です。
医療脱毛を5回受けたのですが、ほとんど効果が見られません。 スネ部分はかろうじて減った気がしますが、太もも•腕が全く減っておりません。 5回受けると効果が分かると言う人が多く、効果が見られないことに不安です。
引用元:Yahoo!知恵袋
しかし、多くの利用者が「最初は効果を感じられず不安だったが、継続するうちに徐々に変化を実感できた」と報告しています。

編集部
脱毛は一朝一夕で結果が出るものではなく、継続的な施術と適切なセルフケアの組み合わせが重要なのです。
医療脱毛が終わらないと感じたときの対処法

「もう5回通ったのにまだ終わらない」と感じたときは、焦らずに現状を見直しましょう。
まずは通っているクリニックのスタッフに相談し、照射出力や機器の種類、照射漏れの有無などを確認することが大切です。
施術機器によって脱毛効果に違いが出ることもあります。
肌色や毛質に適した機器を選ぶことで、効果を高められることがあります。
特に日本人に多い「細くて薄い毛」には、蓄熱式の脱毛機器が効果的という研究結果もあります。
クリニックによっては、通常の5回コースが終了した時点で、無料カウンセリングや効果診断を実施しているところもあります。

編集部
この機会を利用して、今後の施術方針を相談してみることも一つの選択肢です。
日常生活においても、肌の保湿や紫外線対策を怠らないことで施術効果を高められます。
施術間隔についても、部位によって異なる適切な間隔を守ることが重要です。
複数のクリニックの無料カウンセリングを受けてセカンドオピニオンを得ることで、より適切な判断ができるようになるでしょう。
医療脱毛の完了までに必要な回数の目安【部位別一覧】

代表的な脱毛部位ごとの必要回数の目安は以下の通りです。
部位 | 効果実感まで | ツルツルになるまで | 特徴 |
---|---|---|---|
ワキ | 3〜5回 | 5〜8回 | 毛が濃く太いためレーザーの反応が良い。 早い段階で効果実感が可能 |
VIO | 5〜7回 | 8〜12回 | 毛が濃く深く根付いているため複数回必要。 デリケートなため低出力での施術が基本 |
顔 | 4〜6回 | 8〜10回 | 産毛や細い毛が多く、毛周期も短いため効果実感に時間がかかる |
腕・脚 | 4〜6回 | 6〜10回 | 広範囲だが毛質による差が大きい。 すね毛など太い毛は効果が早く出やすい |
背中・うなじ | 5〜7回 | 8〜10回 | 自分で確認しにくく照射漏れが起きやすい。 面積が広く毛質にばらつきがある |
ワキの場合、効果実感までは3〜5回、ツルツルになるまでは5〜8回程度が一般的です。
ワキは比較的毛が濃く太いため、レーザーの反応が良く、早い段階で効果を実感できる部位です。
VIOは効果実感までに5〜7回、ツルツルになるまでには8〜12回程度が目安となります。
VIOは特に毛が濃く、深く根付いている場合が多いため、複数回の照射が必要になります。
また、デリケートな部位のため、低出力での施術が基本となり、そのぶん回数を重ねる必要があります。
顔の場合は、効果実感までに4〜6回、ツルツルになるまでには8〜10回程度が必要です。
顔の毛は産毛や細い毛が多く、毛周期も短いため、効果を実感するまでに時間がかかりがちです。
腕・脚は効果実感までに4〜6回、ツルツルになるまでには6〜10回程度が目安です。
広範囲ですが毛質による差が大きく、すね毛など太い毛は早い段階で効果を実感できますが、太ももの内側など細い毛が多い部分は効果を感じるまでに時間がかかることもあります。
背中・うなじは効果実感までに5〜7回、ツルツルになるまでには8〜10回程度が必要とされています。
これらの部位は自分では確認しにくい場所であり、照射漏れが起きやすいため、施術者の技術や経験が特に重要となります。
毛量が多い方や毛周期が乱れている方は、さらに回数が必要になることもあります。
反対に、毛が薄く少ない方は、上記より少ない回数で満足するケースも見られます。
また、年齢によっても必要な回数は変わってきます。
若年層の方が毛の再生力が強いため、高齢の方と比べて多くの回数が必要になる傾向があります。
回数無制限プランや保証付きプランのメリットと注意点

脱毛効果に満足するまで何度でも通える「回数無制限プラン」や、一定期間内であれば追加照射が可能な「保証付きプラン」について解説します。
- 費用面や精神面の両方で安心感がある
- 長期的に見ると追加料金の心配がなく計画的に脱毛を進められる
- 脱毛が長期化しやすい顔やVIO、うなじなどの部位に特に有効
- 「あと何回で終わるか」という不安から解放される
- 毛質が濃い方や完璧な仕上がりを望む方にはコストパフォーマンスが高い
- 契約期間の制限(例:2年間有効)がある場合が多い
- 月に通える回数に上限(例:最大24回まで)がある場合も
- キャンペーン価格のプランは予約が取りにくいことも
- 初期費用が高額な場合がある
- 解約時に返金が受けられない、または大幅に減額される場合も
プラン選びでは、単に価格だけでなく、使用機器の種類やスタッフの対応、予約の取りやすさなど総合的に判断することが大切です。
複数のクリニックの無料カウンセリングを受けて比較検討し、自分に合ったプランを見つけましょう。
「追加保証プラン」も選択肢として考慮するとよいでしょう。
まとめ

医療脱毛が5回で終わらないのは自然なことで、毛質や部位、機器設定など様々な要因が関係しています。
5回コースは「効果を実感できる段階」を目安にしており、完全な脱毛には追加施術が必要です。
脱毛の目標は人それぞれなので、自分の希望に合わせた計画を立てることが大切です。
クリニック選びや日常のケアも効果を左右する重要な要素になります。

編集部
「回数」よりも「満足度」を重視し、医療脱毛を長期的な美容投資として考えることをおすすめします。