通っていた医療脱毛クリニックが破産しちゃった！
え！？契約したコース料金って戻ってこないの！？どうしよう…
このように、医療脱毛クリニックの突然の破産・倒産といったトラブルに巻き込まれるケースが、近年増えてきています。この記事では、破産しにくいクリニックの選び方のポイントと、万が一巻き込まれた場合の対処法について解説します。
編集部
目次
なぜ医療脱毛クリニックが倒産・破産するのか
医療脱毛クリニックが破産・倒産してしまうケースは珍しくなく、その原因は経営の不安定さや経済的な問題が多いとされています。
ここでは、以下のポイントに焦点を当てて、医療脱毛クリニックが倒産や破産する原因について解説をしましょう。
編集部
なぜ医療脱毛クリニックが倒産・破産するのか？
- 経営管理の失敗
- 競争激化
- 顧客満足度の低下
- 経営者の知識不足や運営ミス
- 法的トラブルやクレームの多発
- 外部要因
経営管理の失敗
- 資金繰りの悪化
医療脱毛クリニックは高価な機器を導入するための初期投資が必要で、さらに広告費や店舗維持費が高額になることがあります。十分な収益が確保できない場合、運転資金が枯渇し倒産のリスクが高まります。 - 過剰な割引や安価な料金設定
過度に安価な料金プランや過剰な割引を提供することで、収益率が下がり利益を圧迫します。特に新規顧客獲得のためのキャンペーンが経営を圧迫するケースは少なくありません。
競争激化
- 市場の飽和
医療脱毛市場は近年競争が激化しています。多くのクリニックが開業し、顧客の取り合いが激しくなることで、利益率が低下し倒産につながることがあります。 - 大手チェーンとの競争
資金力やブランド力で優位な大手チェーンが市場を独占し、個人経営や中小規模のクリニックが太刀打ちできなくなることも倒産の一因です。
顧客満足度の低下
- 施術の質の低下
スタッフの経験不足や教育不足により施術の質が低下すると、口コミや評判が悪化し、顧客が離れていきます。この結果、収益が減少し経営が圧迫されることがあります。 - 予約が取りにくい状況
過剰な新規顧客の受け入れや、スタッフ不足により予約が取れない状況が発生すると、顧客の不満が蓄積し、リピーターの減少につながります。
経営者の知識不足や運営ミス
- 医療業界特有の知識不足
医療脱毛クリニックを運営するには、医療機関特有の法律や規制、または医療機器の扱いに関する知識が必要です。これらの知識が不足している場合、不適切な運営が原因で経営が立ち行かなくなることがあります。 - 拡大の失敗
短期間で複数の店舗を開業するなど、過剰な事業拡大を行うと、資金が分散し運営が難しくなります。結果的に、店舗全体が破綻するケースがあります。
法的トラブルやクレームの多発
- 返金トラブル
顧客からの返金請求が相次いだ場合、返金額が経営を圧迫することがあります。特に施術回数が残っている中での返金対応は大きな負担となります。 - 法律違反や行政処分
無資格者による施術や不適切な広告表示など、法律違反が発覚すると、行政からの指導や処分を受け、営業停止や顧客離れが発生する可能性があります。
外部要因
- 景気の変動
経済状況の悪化や物価上昇により、顧客が医療脱毛のような「贅沢品」を後回しにすることで収益が落ち込みます。 - パンデミックや災害
想定外のパンデミックや自然災害により客足が遠のくことで、クリニックの営業が困難になり、収益が激減することも破産の要因です。
破産・倒産しづらいクリニックの選び方のポイント
破産や倒産しづらい医療脱毛クリニックを選ぶ際には、経営の安定性や契約内容の透明性を重視し、リスクを回避することが重要です。
ここでは、破産・倒産しづらいクリニックの選び方のポイントについてまとめました。クリニック選びの際の参考にしてみてくださいね。
編集部
経営母体を確認する
- 大手医療法人や全国展開しているクリニックを選ぶと、倒産リスクを軽減できる。
大手医療法人が運営するクリニックは、基盤がしっかりしているため倒産のリスクが低いです。また、全国展開している場合、一資本が高く資金力の低下に対して強いのが特徴です。 - 設立年数や経営実績が長いクリニックは、信頼性が高い。
設立されてからの年数が長いクリニックは、運営の実績があるため安定性が高いと言えます。そのため、突然の閉院や経営不安が少ないことが予想されます。
契約前に口コミや評判を調査
- ネット上の口コミやレビューサイトで、経営状況に関する情報や患者の体験談を確認。
ネット上では、現在のクリニックの状況を知る情報が得られることが多いです。特に、「予約がとれない」「最近客が減っている」などの言及が見られる場合は、経営に問題がある可能性が高いです。
料金プランが適正であることを確認
- 極端に安い料金や過剰な割引を提供している場合、経営が不安定である可能性が高い。
他の医療脱毛クリニックと比較して、あまりにも低価格な値段を提供している場合、経営不安のサインとなりえます。誰もが飛びつきたくなる価格設定が持続可能でないこともあるため、注意して選びましょう。 - 割引が過剰なクリニックも注意が必要。
不定期に大規模な割引を行うクリニックは、経営の不安定さを補うための施策である可能性があるため、注意が必要です。
事前に契約内容をよく確認
- 「返金ポリシー」や「中途解約時の対応」が明記されているか必ず確認。
「中途解約の返金ポリシー」「経営問題が発生した場合の対処」などが契約書に明記されているかを確認しましょう。詳しく明記されている場合は、問題が起こった際にも対処できる可能性が高いです。
破産トラブルに巻き込まれたときの対処法
万が一、通っているクリニックが破産・倒産してしまった場合、冷静に対応することが求められます。
ここでは、破産トラブルに巻き込まれたときの具体的な対処法について解説をします。
編集部
まずはクリニックの状況を確認
- 破産手続きが始まった場合、公式ウェブサイトやメール、SNSなどで情報が公開されることが多いです。また、弁護士や破産管財人の連絡先が提供される場合もありますので、公開された情報には必ず目を通すようにしましょう。
未使用のサービス分の返金請求をする
- 契約書の内容をもとに、未使用分の料金を請求できます。破産手続き中でも、破産管財人を通じて返金を受け取る権利があります。
- クレジットカード払いをしている場合、カード会社にチャージバック（返金）を申請できる場合があります。
消費者センターや弁護士に相談
- 消費生活センターや自治体の相談窓口に問い合わせることで、適切なアドバイスを受けられます。必要に応じてアドバイスを受けましょう。
- 状況が深刻な場合、弁護士を通じて法的手続きを進めることも可能です。集団訴訟や個別請求などの法的手続きを検討しましょう。
また、返金額が比較的小さい場合、少額訴訟制度の利用も検討しましょう。
編集部
少額訴訟制度とは
600,000円以下の金銭の支払いを求める場合に限り利用できる、簡易裁判所における特別の訴訟手続です。（民事訴訟法第368条第1項）
参考：法務省公式サイト
他のクリニックでの施術引き継ぎを検討
- 提携クリニックや同エリアの医療脱毛施設が、特別料金で施術を引き継ぐケースもあります。他クリニックへの乗り換えプランがある場合も調査しましょう。
SNSや口コミサイトで情報を共有する
- SNSや口コミサイトに自身の体験を投稿することで、同じ被害者との情報交換ができ、集団訴訟を検討する際の助けになる場合もあります。
まとめ
クリニックを選ぶ際には、経営の安定性や契約内容の透明性を重視し、リスクを回避することが重要です。
また、破産トラブルに巻き込まれた場合は、速やかに専門家や関連機関に相談し、適切に対応しましょう。
編集部
医療脱毛を安心して受けるために、事前の調査と慎重な選択を心がけてください。
