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生理が来たのに妊娠してる?生理のような出血の正体は?見分け方や検査方法・受診まで解説!

生理が来たはずなのに、実は妊娠していた」という話を聞いたことはありませんか?

妊娠すると通常は生理が止まるはずなのに、生理のような出血があったため妊娠に気づくのが遅れてしまうケースは実際に存在します。

しかし、すべての出血が妊娠と関係しているわけではありません。

生理と見間違えやすい出血にはいくつかのパターンがあり、中には注意が必要な状態も隠れています。

編集部

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この記事では、生理だと思っていたのに妊娠していたという現象がなぜ起こるのか、出血の種類や見分け方、妊娠検査薬の使い方、そして受診すべきタイミングまで、わかりやすく解説していきます。

なぜ生理だと思ったのに妊娠が起こるのか

妊娠が成立すると本来は生理が来なくなるはずですが、「生理が来たのに妊娠していた」と感じるのは、妊娠初期に起こる出血を生理と勘違いしてしまうからです。

実は妊娠に関連した出血はいくつかのパターンがあり、生理の出血とは性質が異なります。

ただ、量や色が似ていることもあるため、区別がつきにくいのが現実です。

出血が生理に見える主なパターン

生理と見間違えやすい出血には、主に以下の3つがあります。

  • 着床出血
  • 排卵出血
  • 異所性妊娠による出血

着床出血は、受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる出血で、妊娠のごく初期、ちょうど生理予定日前後に現れることが多いため、生理と勘違いされやすいです。

出血量は少なく、色もピンク色や薄い茶色であることが多いのですが、人によっては鮮やかな赤色の出血が見られることもあります。

期間も1日から長くても3日程度で自然に止まるのが特徴です。

排卵出血は排卵時に起こる少量の出血で、排卵期に一時的にホルモンバランスが変化することで子宮内膜の一部が剥がれて起こります。

これは生理周期の真ん中あたりに起こるため、生理予定日とは時期がずれますが、周期が不規則な方だと混同してしまうこともあるでしょう。

異所性妊娠(子宮外妊娠)による出血は、受精卵が子宮以外の場所、多くは卵管に着床してしまった状態で起こる出血です。

少量の不正出血が続くことがあり、これを生理と思い込んでしまうケースがあります。

ただし、異所性妊娠の場合は下腹部の片側に強い痛みを伴うことが多く放置すると卵管破裂などの危険な状態になる可能性があるため、早期発見が非常に重要です。

妊娠の仕組みと生理の仕組み

編集部

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なぜ妊娠すると通常の生理は起きないのか、基本的な仕組みを理解しておくと、出血の意味も分かりやすくなります。

通常の生理周期では、排卵後に子宮内膜が厚くなり、受精卵を受け入れる準備を整えます。

妊娠が成立しなかった場合、不要になった子宮内膜が剥がれ落ちて体外に排出されるのが生理です。

一方、妊娠が成立すると、受精卵が子宮内膜に着床し、その内膜は赤ちゃんのベッドとして必要になるため剥がれ落ちません。

このため、妊娠中は生理が一時的にストップするわけです。

ただし、受精卵が着床する過程で子宮内膜の表面に微細な傷がつき、そこから少量の出血が起こることがあります。

これが着床出血で、生理とは全く異なるメカニズムで発生しているのです。

妊娠しているにもかかわらず出血が見られるのは、こうした理由によるものです。

生理と妊娠に関わる出血の違いを見分けるには?

生理と妊娠に関わる出血を見分けるには、出血の量、色、期間、痛みの程度、そしてタイミングを総合的に観察することが大切です。

編集部

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以下の表で主な違いをまとめてみました。

比較項目生理(月経)着床出血排卵出血不正出血
(異所性妊娠など)
通常〜多量
(ナプキンの交換が必要)
ごく少量
(おりものシートで対応できる程度)
ごく少量少量〜中量
赤色〜暗赤色
血の塊が出ることもある
ピンク色、薄い茶色
まれに鮮血
ピンク色、薄い赤色茶褐色、赤色
期間3〜7日程度1〜3日程度で自然に止まる1〜2日程度数日〜断続的に続く
痛み生理痛
(下腹部痛、腰痛)
ほとんどない
軽い下腹部のチクチク感
軽い下腹部痛
(排卵痛)を伴うことがある
片側の下腹部に強い痛み
持続する痛み
タイミング生理予定日前後生理予定日の数日前〜当日頃生理周期の中間
(排卵期)
生理予定日前後
不規則

特に注目すべきポイントは出血量と色です。

着床出血の場合、生理よりも圧倒的に量が少なく、サラサラとしていて血の塊が出ないことが多いとされています。

また、生理の場合は徐々に出血量が増えていく傾向がありますが、着床出血は逆に徐々に減少していくのが一般的です。

ただし、これらはあくまで目安であり、個人差が大きいため、出血だけで判断するのは難しい面もあります。

妊娠検査薬使用と受診のタイミング

出血があった時、妊娠しているかどうかを確認する最も手軽な方法が妊娠検査薬です。

ただし、使うタイミングを間違えると正確な結果が得られないため、適切な時期と使い方を知っておくことが重要です。

検査薬はいつ使えばいい?

市販の妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後以降に使用するのが基本です。

妊娠検査薬は尿中のhCGホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)を検出する仕組みになっていますが、このホルモンは妊娠すると徐々に増加していくため、あまり早い時期に検査しても十分な量が分泌されておらず、陰性と出てしまうことがあります。

生理周期が規則的な方は、前回の生理開始日から数えて次の生理予定日を計算し、その1週間後を目安にしてください。

生理周期が不規則な方や予定日がわからない方は、心当たりのある性交渉から3週間以上経過してから検査すると、より正確な結果が得られます。

検査は朝一番の尿で行うのが理想的です。

朝一番の尿はhCGホルモンが最も濃縮されているため、検査精度が高まります。

検査方法は各製品の説明書に従い、尿をかける時間や量を正確に守ることが大切です。

陰性でも妊娠の可能性が残るケース・再検の目安

妊娠検査薬で陰性が出たとしても、妊娠している可能性がゼロとは限りません。

検査時期が早すぎた場合や、尿が薄すぎた場合、正しく検査できていなかった場合などは、妊娠していても陰性と出ることがあります。

陰性だったけれど生理が来ない、体調に変化がある、という場合は、1週間ほど待ってから再検査してみましょう。

それでも陰性で生理も始まらない場合は、婦人科を受診することをおすすめします。

妊娠以外にも、ホルモンバランスの乱れやストレス、病気などが原因で生理が遅れている可能性があるからです。

また、陽性が出た場合でも、必ず産婦人科を受診して正常な妊娠であることを確認してもらうことが重要です。

妊娠検査薬は妊娠の有無を確認できますが、異所性妊娠などの異常妊娠までは判別できません。

受診すべきサイン

次のような症状がある場合は、妊娠検査薬の結果にかかわらず、早めに医療機関を受診してください。

受診のサイン
  • 大量出血
  • 片側腹痛
  • 出血+めまいなど

大量の出血がある場合、特に生理よりも明らかに多い出血や、ナプキンが1時間ももたないような出血は要注意です。

下腹部の片側だけに強い痛みがある場合も、異所性妊娠の可能性があるため緊急性が高い状態です。

出血に加えて、めまいや立ちくらみ、冷や汗などの症状が現れた場合は、体内で出血が進んでいる可能性があり、すぐに救急受診が必要です。

また、少量でも出血が長期間続く場合や、出血に加えて強い腹痛や発熱がある場合も、早めに受診しましょう。

自己判断で様子を見すぎると、適切な治療のタイミングを逃してしまう恐れがあります。

気をつけたいケース|見逃してはいけない要因

妊娠初期の出血の中には、放置すると母体に深刻な影響を及ぼす可能性があるものもあります。

ここでは特に注意が必要なケースについて詳しく見ていきましょう。

異所性妊娠の疑いがあるとき

異所性妊娠(子宮外妊娠)は、受精卵が子宮内腔以外の場所に着床してしまった状態で、全妊娠の約1〜2%に発生するとされています。

最も多いのは卵管での妊娠で、放置すると卵管が破裂して腹腔内に大量出血を起こし、命に関わる危険な状態になることがあります。

編集部

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異所性妊娠の典型的な症状は、少量の不正出血と下腹部の片側(右または左)に限局した強い痛みです。

痛みは鈍痛から鋭い痛みまでさまざまで、徐々に強くなっていくことが多いとされています。

妊娠検査薬で陽性が出ているのに、産婦人科の超音波検査で子宮内に胎嚢(赤ちゃんの袋)が確認できない場合、異所性妊娠が疑われます。

もし妊娠の可能性があって、生理とは違う出血や片側の腹痛を感じたら、すぐに医療機関を受診してください。

異所性妊娠は早期発見・早期治療が何より大切です。

切迫流産・化学流産の可能性と対応

切迫流産とは、妊娠22週未満で出血や腹痛などの症状があり、流産が進みそうな状態のことを指します。

ただし、切迫流産の時点ではまだ胎児は子宮内で生存しており、適切な対応をすることで妊娠を継続できる可能性があります。

編集部

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症状としては、少量から中量の性器出血や下腹部痛、お腹の張りなどが見られます。

妊娠初期の切迫流産に対しては、安静にすることが基本的な対応となります。

現在のところ、妊娠12週までの切迫流産に有効な薬剤はないとされており、自然な経過を見守ることになります。

出血量が少なく腹痛もほとんどない場合は、完全な流産に進む危険性は比較的低いとされていますが、赤い鮮血が続く、普段の生理並みの出血量がある、強い腹痛を伴うといった場合は、流産のリスクが高まるため注意が必要です。

一方、化学流産とは、妊娠検査薬で陽性反応が出たものの、超音波検査で胎嚢が確認される前に妊娠が終わってしまう状態のことです。

医学的には流産の回数には含まれず、多くの場合は通常の生理とほとんど区別がつきません。

出血量は通常の生理と同程度か、やや多めのこともあります。

化学流産自体は特別な治療を必要としませんが、いつもより生理痛が強い、血の塊が出るといった症状があることもあります。

その他の婦人科疾患を疑うポイント

生理以外のタイミングで起こる出血を不正出血といいますが、これには妊娠に関連したもの以外にも、さまざまな婦人科疾患が原因となっている場合があります。

例えば、子宮頸管ポリープ子宮筋腫子宮内膜症といった良性の疾患でも不正出血が起こることがあります。

また、稀ではありますが、子宮頸がんや子宮体がんなどの悪性疾患でも不正出血が初期症状として現れることがあるため、安易に「生理が乱れているだけ」と自己判断するのは危険です。

不正出血が繰り返し起こる、出血が長期間続く、出血に悪臭を伴う、性交後に出血するといった症状がある場合は、妊娠の有無にかかわらず婦人科を受診して原因を調べてもらうことが大切です。

出血があったらどうすべき?

実際に生理のような出血があった時、どのように対応すればよいのでしょうか。

ここでは、自分でできるチェック方法から医師に伝えるべき情報、日常生活での注意点まで具体的に解説します。

自宅でできるチェック・記録

出血が始まったら、まずは落ち着いて出血の状態を観察・記録することが大切です。

出血状況のチェックポイント
  • 出血量はどのくらいか
    ナプキンの交換頻度、おりものシートで足りるか
  • 出血の色は何色か
    鮮血、暗赤色、ピンク色、茶褐色など
  • 出血はどのくらいの期間続いているか
  • 出血に伴う痛みはあるか
    程度や場所も含めて

また、可能であれば、基礎体温を測っている方はそのデータも保管しておいてください。

妊娠している場合は高温期が続くため、診断の参考になります。

また、いつ性交渉があったか最終月経の開始日はいつだったかといった情報も、後で医師に伝える際に役立ちます。

編集部

編集部

スマートフォンのメモ機能や生理管理アプリを活用すると、こうした情報を整理しやすくなりますよ。

感情的に不安になりがちな時期だからこそ、客観的な記録を取ることが冷静な判断につながります。

医師に伝えるべき情報

産婦人科を受診する際には、先ほど記録した情報を医師に正確に伝えることが重要です。

具体的には、以下のような情報です。

  • 最終月経開始日(いつから始まって何日間続いたか)
  • 出血の特徴(量、色、期間、痛みの有無と程度)
  • 基礎体温の記録があれば持参
  • 妊娠の可能性がある性交渉の日時
  • 妊娠検査薬を使用した場合はその結果と実施日
  • 過去の妊娠・出産歴や婦人科疾患の有無
  • 現在服用している薬やサプリメントなど

これらの情報は、医師が適切な診断を下すために非常に重要です。

恥ずかしがったり、記憶があいまいだからと言って省略したりせず、できるだけ正確に伝えるようにしましょう。

わからないことは「わからない」と正直に伝えることも大切です。

日常生活での注意点

出血がある時や妊娠の可能性がある時期は、日常生活でもいくつか気をつけたいポイントがあります。

まず、過度なストレスは避けましょう。

ストレスはホルモンバランスを乱し、生理不順や不正出血の原因にもなります。

十分な睡眠と休息を取り、リラックスできる時間を意識的に作ることが大切です。

激しい運動や重い荷物を持つことも、出血がある間は控えめにしたほうが無難でしょう。

妊娠を希望していない場合は、適切な避妊方法を確実に実践することが重要です。

コンドームを使用していても100%の避妊効果はないため、より確実な避妊を望む場合は、低用量ピルやIUD(子宮内避妊器具)などの選択肢について医師に相談してみるのも良いでしょう。

一方、妊活中の方で出血があった場合は、自己判断で様子を見すぎないことが肝心です。

妊娠の可能性があるなら適切な時期に検査薬を使い、結果にかかわらず気になる症状があれば早めに受診しましょう。

早期に妊娠が確認できれば、葉酸サプリの摂取や生活習慣の見直しなど、適切なマタニティケアを早い段階から始めることができます。

よくある質問(FAQ)

ここでは、生理のような出血と妊娠に関して多くの方が疑問に思うポイントをQ&A形式でまとめました。

Q

少量の茶色い出血は妊娠のサイン?

A

必ずしも妊娠のサインとは限りませんが、着床出血の可能性はあります。

着床出血は古い血液が酸化して茶色に見えることが多く、量も少量です。

ただし、排卵出血やホルモンバランスの乱れによる不正出血でも同様の症状が現れることがあります。

妊娠の可能性がある場合は、適切な時期に妊娠検査薬を使って確認しましょう。

Q

生理の量や期間がいつもより少ない/短いけど妊娠?

A

妊娠の可能性はゼロではありません。

いつもと違う生理だと感じた場合、それが着床出血や化学流産による出血である可能性もあります。

特に生理予定日頃に通常より明らかに少ない出血が1〜2日で終わった場合は、着床出血を疑ってもよいでしょう。

心配な場合は、生理予定日から1週間後に妊娠検査薬を使ってみてください。

Q

妊娠検査薬で陰性なのに出血が続く場合はどうすればいい?

A

妊娠検査薬が陰性でも出血が続く場合は、婦人科を受診することをおすすめします。

検査時期が早すぎて陰性だった可能性もありますし、妊娠以外の原因で不正出血が起きている可能性もあります。

ホルモンバランスの乱れ、子宮筋腫、子宮内膜症などの婦人科疾患が隠れているかもしれません。

出血が長引く場合は、自己判断せずに専門医に相談しましょう。

Q

出血=必ず妊娠じゃないの?他の原因は?

A

生理以外の出血には、妊娠に関連したもの以外にもさまざまな原因があります。

ストレスや過労によるホルモンバランスの乱れ、排卵期の一時的な出血、子宮頸管ポリープ、子宮筋腫、子宮内膜症などの良性疾患、稀ですが子宮頸がんや子宮体がんなどの悪性疾患も考えられます。

不正出血が繰り返し起こる場合や、長期間続く場合は、必ず婦人科で原因を調べてもらいましょう。

まとめ

生理が来たと思っていたのに実は妊娠していた、というケースは決して珍しいことではありません。

妊娠初期には着床出血など、生理と見間違えやすい出血が起こることがあるからです。

出血の量、色、期間、痛みの有無などを総合的に観察することで、ある程度の見分けはつきますが、最終的には妊娠検査薬や医療機関での診察によって正確に判断することが大切です。

妊娠検査薬は生理予定日の1週間後以降に使用し、陰性でも生理が来ない場合は再検査や受診を検討しましょう。

特に、大量の出血、片側の強い腹痛、めまいや冷や汗を伴う出血などがある場合は、異所性妊娠などの危険な状態の可能性もあるため、速やかに医療機関を受診してください。

自分の体の変化に敏感になり、いつもと違うサインに気づいたら早めに対処することが、自分自身の健康を守ることにつながります。

編集部

編集部

不安な時は一人で悩まず、医師や専門家に相談することをためらわないでくださいね。