肌の悩みを改善するための美容法として、近年注目を集めているのがハーブピーリングです。
肌のターンオーバーを促進し、様々な肌トラブルへのアプローチが期待できるこの施術ですが、実際はどのような効果があるのでしょうか?

編集部
本記事では、ハーブピーリングの基本から効果、メリットとデメリット、適切な頻度まで徹底解説します。
目次
ハーブピーリングとは?基本の仕組みと特徴

ハーブピーリングとは、植物や海藻などの天然由来素材から精製した棘状のピーリング成分(スポンジアと呼ばれる微細針状粒子)を肌に擦り込むことで、肌の内側から再生力を高める美容法です。
これにより、肌のターンオーバー(肌の生まれ変わり)を促進し、ニキビやニキビ跡、くすみなどの改善効果が期待できます。
従来のピーリング方法と比較すると、ハーブピーリングの最大の特徴は「内側からの肌再生」にあります。
ケミカルピーリングが化学薬品を使って肌表面の角質を溶かすのに対し、ハーブピーリングは天然由来成分を使用し、肌内部からターンオーバーを促進します。

編集部
ハーブピーリングには主に「剥離するタイプ」と「剥離しないタイプ」の2種類があります。
剥離するタイプ
棘状成分が多めに含まれているため、施術後に皮が剥けるのが特徴です。
古い角質が剥がれ落ちるので、視覚的にも効果が分かりやすくなります。
即効性が高く、効果を早く実感したい方に向いていますが、3~7日程度のダウンタイム(赤みや腫れなど)を伴うことがあります。
剥離しないタイプ
棘状成分が少量か全く入っていないため、基本的に皮は剥けません。
肌への負担が少ないため、肌が弱い方や痛みが心配な方におすすめです。
穏やかな効果が特徴で、定期的に続けることで効果を実感できるようになります。
ハーブピーリングの主な効果と得られる肌変化

ハーブピーリングには様々な美肌効果があります。
ここでは主な効果について詳しく解説します。
毛穴・ニキビ・くすみへの効果
ハーブピーリングは毛穴やニキビ、くすみを改善・解消する効果が期待できます。
毛穴の改善
ハーブピーリングは毛穴の黒ずみや開きにも効果的です。
肌の代謝が衰えると、肌のキメが乱れて毛穴が目立ちやすくなります。
肌表面をきれいにするだけでなく、肌を内側から刺激することで本来のターンオーバーを安定させ、毛穴の詰まりや黒ずみに内側からアプローチします。
ニキビ改善
ハーブピーリングは、治りにくいニキビや肌荒れの改善にも効果を発揮します。
ターンオーバーが遅れると角質が溜まり、ニキビができやすい状態になりますが、ハーブピーリングによってターンオーバーを促すことで、古い角質が剥がれ落ちやすくなります。
そこで、ニキビの原因となるアクネ菌も排出されるため、健康的な新しい角層を形成できます。
くすみ解消
ターンオーバーが衰えると、肌の色素沈着の原因となるメラニンが排出されにくくなり、くすみの原因となります。
ハーブピーリングは肌の血行も促進するため、くすみが改善されて肌のトーンがアップします。
古い角質層を排出して新しい肌の再生を促すことで、明るく透明感のある肌へと導きます。
肌質改善・ハリの向上
ハーブピーリングには、肌質の改善やハリの向上といった効果も期待できます。
肌のざらつき改善
ハーブピーリングによって古い角質が取り除かれることで、肌表面がスムーズになります。
結果として、肌のざらつきが改善され、きめ細かい肌質へと変化します。
ハリ・ツヤの向上
ハーブピーリングでは、EGF(上皮細胞を再生させる因子)やヒト幹細胞培養液などの成長因子と呼ばれる美容成分を同時に浸透させることができます。
これにより、美容成分が肌の深部まで浸透し、ターンオーバーを整え、真皮層のコラーゲン再生を活性化します。
結果として、内側からハリのあるお肌を作ることが可能になります。
小ジワ・たるみの改善
代謝の衰えた肌は、お肌に老廃物をため込み、小じわやたるみの原因となります。
ハーブピーリングを受けると、お肌の排出力が高まり、お肌のターンオーバーが整います。
また、ハーブピーリングによるマッサージは肌だけでなくリンパや筋肉も刺激するため、リフトアップ効果も期待できます。
ハーブピーリングの効果を感じるまでの期間と頻度

ハーブピーリングの効果を最大限に引き出すには、適切な頻度で継続して受けることが重要です。
一般的な目安は以下の通りです。
- 一般的な肌質改善
3~4週間に1回 - ニキビ跡やクレーターなどの重度の肌トラブル
2~3週間に1回 - 一旦肌質が改善された後の維持
月に1回程度
- 一般的なケア
1~2週間に1回 - より早く効果を実感したい場合
週1回 - 安定してきた後の維持
2~3週間に1回
肌質やお悩みによって個人差はありますが、ハーブピーリングは3回ほど続けると効果を実感しやすくなる傾向があります。
ニキビやニキビ跡は6~10回ほど必要で、ザラつきやくすみは1回でも変化が出ることがあります。
さらに、約3ヶ月間定期的にハーブピーリングを継続することで、より顕著な肌質改善が見られます。
6ヶ月継続すると、肌のハリや弾力が向上し、さらに明るく透明感のある肌へと導かれます。
この頃には肌質が根本から改善され、トラブルの再発も少なくなってきます。
ハーブピーリングのメリットとデメリット

ハーブピーリングには多くのメリットがありますが、同時にデメリットやリスクもあることを理解しておきましょう。
メリット
ハーブピーリングのメリットは以下の通りです。
- 天然由来で安心
- ダウンタイムが比較的短い
- 様々な肌悩みに対応
- 美容成分による栄養補給
ハーブピーリングは植物由来の成分を使用するため、ケミカルピーリングと比較すると肌への負担が少なく、皮膚が薄くなるリスクも低いと言われています。

編集部
特に剥離なしタイプのハーブピーリングは、ダウンタイムがほとんどなく、日常生活に支障をきたすことが少ないです。
さらに、ニキビ・ニキビ跡・くすみ・毛穴の開き・小じわなど、様々な肌トラブルに効果的です。
施術時に美容成分を一緒に浸透させることができるため、単なる角質除去だけでなく、肌への栄養供給も行えます。
デメリット・リスク
ハーブピーリングには、以下のようなデメリットやリスクがあります。
- 効果に個人差がある
- 一時的な肌トラブル
- アレルギーリスク
- 施術者の技術による差
肌質や体質によって効果の出方に差があり、効果を感じるまでに時間がかかる場合もあります。
特に剥離ありのタイプでは、赤み、痛み、かゆみ、乾燥などが生じる可能性があります。

編集部
また、「好転反応」として一時的にニキビが増えることもあります。
また、天然由来とはいえ、植物成分にアレルギーがある方は反応が出る可能性があるため、不安な方は事前のパッチテストを行うようにしましょう。
さらに、プロの技術が必要で、施術者によって効果に差がでることがあるほか、無資格の施術者による施術は高いリスクを伴います。
よくある質問(FAQ)

この記事を読んでハーブピーリングが気になった方も多いのではないでしょうか?

編集部
ここでは、ハーブピーリングに関するよくある質問にお答えします。
Q
ハーブピーリングは何歳から受けられますか?
A
年齢制限はありませんが、思春期以降(10代後半~)から受けられる場合が多いです。
特に20代後半以降、肌のターンオーバーが遅くなり始める時期に効果的でしょう。
Q
敏感肌でも大丈夫ですか?
A
剥離なしタイプであれば、敏感肌の方でも比較的受けやすいです。
ただし、事前にカウンセリングを受け、パッチテストをすることをおすすめします。
Q
施術後はメイクや洗顔はいつから可能ですか?
A
剥離なしタイプであれば、当日~翌日からメイク可能なことが多いです。
剥離ありタイプは24時間以上経過してからが望ましいとされています。
洗顔も同様で、施術当日は避け、翌日から優しく行うのが一般的です。
Q
一度で効果が出るものですか?
A
ピーリングの種類や肌状態にもよりますが、1回でも肌のトーンアップや触感の変化を感じる方が多いです。
しかし、根本的な肌質改善には3回以上の継続が推奨されています。
Q
施術中や施術後の痛みはありますか?
A
剥離ありタイプでは、チクチクとした痛みやヒリヒリ感を感じることがあります。
剥離なしタイプでは、軽い刺激程度で済むことが多いです。
個人の感覚や施術内容によって異なります。
まとめ

ハーブピーリングは、植物由来の成分を使用して肌の再生力を高め、ターンオーバーを促進する美容法です。
ニキビ跡、毛穴の開き、くすみ、小じわなど、様々な肌悩みに効果が期待できます。
剥離の有無によってタイプが分かれ、個人の肌質やライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
1回の施術でも効果を感じることができますが、本格的な肌質改善には3か月以上の継続的なケアが重要です。
また、天然由来の成分を使用しているとはいえ、皮膚への刺激やアレルギーリスクも存在するため、信頼できるサロンでの施術と適切なアフターケアが必要です。
自分の肌状態や目的に合わせてタイプを選び、継続的なケアを行うことで、ハーブピーリングの効果を最大限に引き出し、理想の肌へと近づくことができるでしょう。

編集部
肌の悩みを解消し、自信を持てる素肌美を手に入れるための、効果的な選択肢の一つとして、ハーブピーリングを検討してみてはいかがでしょうか。